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『市民映画館をつくる会』

*『市民映画館をつくる会』は『コミニティシネマ長岡』となりました。
事務局は雑本堂古書店 電話0258-37-3512になります。
以下、当会の上映活動を記録します。
ありがとうございました。



1990  
 7、14    フィールド・オブ・ドリームス 
10、9     ローマの休日 
11、17    天国と地獄
12、15    ステラ、ニュー・シネマ・パラダイス   

1991   
 2、9     恋人たちの予感              
 3、16    明日に向かって撃て!          
 4、13    ハリウッドに口づけ            
 6、22    インディ・ジョーンズ 最後の聖戦    
 7、11    サラーム・ボンベイ            
 8、17    男はつらいよ 
         男はつらいよ 寅次郎相合傘      
 9、28    おもひでぽろぽろ            
11、22    カサブランカ                  

1992   
 2、14.15 麗しのサブリナ,ティファニーで朝食を 
 3、28    八月の狂詩曲,息子
 5、23~5、30 
         ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の七日間
 6、28    遠き落日
 7、26    紅の豚
 7、28    遠き落日
 8、28    リトルマンテイト

1993   
 2、12.13 ドラキュラ
 4、16    美女と野獣 
 5、27    夢の女 
 5、29    マルコムX
 6、11    おしゃれ泥棒
 6、18    マイ・フェア・レディ
 6、25    ローマの休日
 8、20    月光の夏

1994   
 3、21    月はどっちに出ている
 4、30    ぼのぼの
 7、23    ピアノ・レッスン
 9、24    さらば、わが愛 覇王別姫
12、4     ギルバート・ブレイク

1995   
 2、10    河童
 3、27    スワン・プリンセス
 3、30~3、31
長岡アジア・プレ映画祭      
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-92.html
12、16    音のない世界で

1996   
 6、8     太陽がいっぱい
 7、18~7、21
第1回長岡アジア映画祭 アジアがつながる日
http://www.mynet.ne.jp/~asia/1st.html
 9、14    哀愁
11、9     慕情
12、14    誰がために鐘は鳴る

1997   
 2、2     昼下がりの情事,すみつぐのつぐ
 3、30    絵の中のぼくの村,5等になりたい 
 4、26    嵐が丘
 5、24    シェルプールの雨傘
 6、7     宮本武蔵 一乗寺の決闘
 7、6     八日目
 9、5~9、7
第2回長岡アジア映画祭 アジア、つながる。
http://www.mynet.ne.jp/~asia/2nd/2nd.html
11、20    ひまわり
12、12    レオン完全版

1998   
 3、14    東京日和
 6、27    ブラス!
9,4~9,6
第3回長岡アジア映画祭 ~アジアからのラヴソング
http://www.mynet.ne.jp/~asia/3rd/3rd.html
11、28    ビヨンド・サイレンス      
12、10    風の歌が聴きたい

1999   
10、1     ちぎれ雲
 7、22~7、25
第4回長岡アジア映画祭 アジア・ゴーゴー 
http://www.mynet.ne.jp/~asia/4th/4th.html
12、23    白痴

2000      
 3、8     バッファロー66
 3、25    シュリ
 7、15    ブエナビスタソシアルクラブ
 9、7~9、10 
第5回長岡アジア映画祭 CONTACT WITH ASIA
http://www.mynet.ne.jp/~asia/5th/5th.html

2001    
 4、14    キャラバン
 7、8     あの頃、ペニーレインと
 8、30~9,2
第6回長岡アジア映画祭 RUSING ASIA
http://www.mynet.ne.jp/~asia/6th/6th_top.html
  
2002    
 2、10    GO
 4、13    山の郵便配達
 7、14    アメリ
 9、5~9、8
第7回長岡アジア映画祭 -世界が変わった日の後で-
http://www.mynet.ne.jp/~asia/7th/7th.html

2003    
 1、25    ピンポン
 3、23    なごり雪
 5、17    猟奇的な彼女
 7、5     折り梅
 9、10~9,15
第8回長岡アジア映画祭 -君を待つ家へ The way home-
http://www.mynet.ne.jp/~asia/8th/8th.html
12、5     北京ヴァイオリン

2004    
 3、14    アイデン&ティティ
 5、29    ジョゼと虎と魚たち
 7、25    ロスト・イン・トランスレーション
 9、21~9、26
第9回長岡アジア映画祭 -アジアなしでは愛してゆけない-
http://www.mynet.ne.jp/~asia/9th/9th.html

2005    
 3、12    スウィング・ガールズ
 5、22    モーターサイクル・ダイアリーズ
 7、16 コーラス
 9、19~9,25
第10回長岡アジア映画祭 -そして、この大地とともに-
http://www.mynet.ne.jp/~asia/10th/10th.html

2006    
 3、18    サヨナラCOLOR  
 5、20    カーテンコール
 7、10    クラッシュ
 9、17~9、24
第11回長岡アジア映画祭 -アジアの仲間として。-
http://www.mynet.ne.jp/~asia/11th/11th.html

2007    
 3、17    筆子、その愛
 5、26    ダーウィンの悪夢,9/10(ジュウブンノキュウ)
 7、21    黄色い涙
 9、17~9、24
第12回長岡アジア映画祭 ―長岡⇔アジア 送信着信―
http://www.mynet.ne.jp/~asia/12th/12th.html

2008    
 3、15    殯の森
 5、18    いのちの食べかた
 6、1     ひめゆり  
 8、9     4ヶ月、3週と2日
 9、15~9、21
第13回長岡アジア映画祭 ~すべてはマスィールの名のもとに~
http://www.mynet.ne.jp/~asia/12th/12th.html 
 11、8    ひめゆり

2009    
 3、15    その日のまえに
 5、17    チョコラ!
 5、24    ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト
 9、15~9、21
第14回長岡アジア映画祭 いのちを映す日々
http://www.mynet.ne.jp/~asia/14th/14th%20Fwstivalpdf/14thFestival.pdf
震災フェニックス×長岡アジア映画祭
11、29    花の生涯 梅蘭芳

2010    
 4、3     ディア・ドクター
 8、7     ハート・ロッカー
 9、6~9、12
第15回長岡アジア映画祭 ココロ、こころ、心に届け 
http://www.mynet.ne.jp/~asia/15thFestival.pdf

2011    
 4、17    ふたり、なごり雪
 9、13~9、19
第16回長岡アジア映画祭 未来に誓う踏み出す一歩
http://www.mynet.ne.jp/~asia/16thNagaokaAsianFilm.pdf 

2012    
 2、12~19 冬のアルパカ 撮影
 6、19、23 内部被ばくを生き抜く

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2012.06.26 | Trackback(0) | ごあいさつ

The Last Picture Show



以前にも書きましたがコミュニティシネマ長岡に当会の活動は移行します。
それに合わせて当会は新組織、新体制となるのでこのブログも休止し担当者も
「内部被ばくを生き抜く」のチケット清算とポスター剥がしを残すことのみになり、
後は距離を置くことになりました。
今まで読んでいただきどうもありがとうございました。

個人的な話で恐縮ですが三条に育ち高校時代から映画好きとなり、
高校卒業後に就職しようやく自分で稼いだお金で映画館に足を運ぶことができ、
三条よりも幅広い映画の選択ができる新潟、長岡の劇場でたくさん映画が観れると喜んだ矢先、
何度か足を運んだ柴田観光が平成2年2月に閉館となり、
やがて長岡市民の手で映画館を建設しようというこの会が発足すると知り参加をしました。

もちろん下っ端で人脈など何もなく上映会の手伝いをしていたものの、
一向に映画館が建設される気配はなく、
実際は何か所かに打診し建設寸前までいったことが何度かあったよですが、
バブル崩壊など様々な要因などで建設までいかず、
いつしか会員の熱もさめていったように思い、こちらも逃げ出したのですが
上映会活動のメンバーが足りないので呼び出しを受けて出戻りで参加となりました。
但しその頃はもう上映会活動メインとなっており、
どんどん主要メンバーのみならず一般の人達も減っていた時期でした。
確かにいつまでたっても映画館ができないのに名乗ってるのはおかしなことだと理解できますが、
その様子を見て個人的に「市民映画館をつくる会」の名に深く拘っていたのは
立ち上げた人たちの志を無碍にはできないという思いと、
去って行った人たちへの意地もありました。
とはいえこの会の活動で知り合い苦楽をともにしたメンバーは財産です。

長岡市立劇場での上映会や長岡アジア映画祭などで、
映画を上映し観る機会を絶やさずに活動が継続できたのは、
会の主旨からいえば賛否あると思うでしょうが映画に携わることができたのは嬉しかったです。
特に映画祭ではゲストの雲の上のような映画スターや監督達と接することができ、
一介の映画好きにとって望外の喜びでした。

また三条もんであるこちらを受け入れていただいた長岡の人達の懐の深さも振り返ると嬉しく思いました。
ポスター貼りやチラシ配布などで声をかけて応援いただいた方々、
広告協賛に賛同をいただいた店舗、企業の方々、
上映会・映画祭に足を運んでいただいた方々や協力いただいた方々に深くお礼をいたします。

そして得体のしれない会にも拘らず協力いただいた映画人の方々もこの場を借りてお礼します。
なかでも長岡在住の小林茂監督の映画にかける姿勢と人柄はまさに尊敬に値するもので、
今も励ましの言葉をいただき嬉しく思いました。

「たかが映画だ」
当会会長が発言してましたが小林茂監督やゲストにお越しいただいた映画人を前に言えるのか、
甚だ疑問に思いました。

そういった活動の中で最も面白かったのはやはり今冬の「冬のアルパカ」を撮影した1週間でした。
映画つくりに0から関わり貴重な撮影現場を目にして
1本の映画が出来るまで携われた体験は大変得難いものでした。
「冬のアルパカ」ぜひ成功してほしいです。

ざっとですが他にも語り尽きせぬ思い入れが当会に深くあります。

2012.06.25 | Trackback(0) | 当会の活動報告

ただちに撤廃せよ!

2012-06-23 001 2012-06-23 001

「ごくろうさま」
「内部被ばくを生き抜く」上映会の準備のため長机を降ろしてた時に
会場の『アオーレ長岡』の生みの親と言っていい森長岡市長が声をかけました。
一人でアオーレの土曜夕方の様子を見まわっているようで、
自ら歩いて確かめているのは偉いことだと思いました。
ただしこちらがなんの準備をしてるかまではご存知なく
震災瓦礫の受け入れを長岡は表明してるからにはぜひ
「内部被ばくを生き抜く」を観てほしいなぁと思い準備を続けていました。
少なくとも放射性物質は拡散させないことが基本にあるのではと。

大飯原発再始動反対首相官邸前デモに4万5千人(主催者側発表)集まり、
その様子を大手メディアが黙殺するなか
報道ステーションが唯一伝えた歴史的な日となった翌日、
http://www.youtube.com/watch?v=dTuHOAW0DVM&sns=tw
「内部被ばくを生き抜く」を上映しました。

3,11後の福島原発事故により放射性物質が拡大飛散した現状の中で、
これまで放射能について長年研究してきた4人の医師、
福島でホールボディカウンターを購入した病院と医師、
二本松に生きる決心をした家族、
福島から離れられない現状を涙ながらに語るお母さん。
そして鎌仲ひとみ監督。

誰もが共通する思いが未来に生きる子供たちのためを思って行動してることでした。
少なくとも原発が乱立する事態となったことに関しては子ども達の責任は無いハズ。
なのにこれから生きる、産まれる子どもたちの未来が放射能汚染によって
脅かされるのはまともに考えて理不尽でしょう。
福島原発事故がいまだ収束せず、その原因もわからぬままに再稼働を決定する政府。
莫大な利権によって原発ジャンキーとなり依存でヘロヘロとなった
権力者達はマトモに耳を貸すことはできないでしょうが
少なくとも再稼動するならこちら↓のメッセージソングに真っ向から反論してほしいと。
FRYING DUTCHMAN "humanERROR"
http://www.youtube.com/watch?v=Q5p283KZGa8

このブログも近々、休止するので書いちゃいますが2007年の中越沖地震で
営業運転を停止した柏崎・刈羽原子力発電所で働く東京電力社員の方が
「株価が低迷してる今こそいづれ上がるから買い時だよ」と
無邪気に話す姿に株を買う余裕などなくこういった感覚の人が
勤めてることにこちらはとてつもない違和感を覚えてましたが、
現在、あの方は株を買って後悔はしてないのでしょうか。

このまま大飯原発が再稼働されれば全国の原発は
福島の教訓はどこ吹く風と
もしかしたらなし崩し的に再稼働されるかもしれず、
柏崎・刈羽原発再稼働もいずれ焦点となるかと思います。
映画の中で福島原発から50キロの二本松で希望が見えないと語るご主人の姿に、
柏崎・刈羽原発から20キロの長岡上映会に足を運んだ
お客様は決して他人事のように思えなかったのではないでしょうか。

今回の上映会に新潟市から柏崎・刈羽原発の稼働を県民投票で問う
「原発」新潟県民投票を実施するために
“みんなで決める会”の方がチラシを配布に来ましたが、
小林茂監督、森達也監督といった映画人も賛同人に名を連ねるこのアクションに署名し声を上げることも一考かと思います。
http://ng311.info/
鎌仲監督から届いたビデオレターにも
「映画を観るだけで終わりでなく行動することが大事」と言ってました。

またお客様からのアンケートに上映後に意見交換会を開いてほしかったとありましたが、
その通りだと思いながらも残念ながら「市民映画館をつくる会」は
会としてもうそんな余力もないほど冷めていました。
当会最後の上映会として心情的にとても寂しいものでした。

お越しいただきました方々、ありがとうございました。

このブログは残しますが数年後に「内部被ばくを生き抜く」、震災瓦礫、報道ステーション、原発再稼働、当会最後の上映会がどのように読まれてるでしょうか。

2012.06.24 | Trackback(0) | 上映会

「内部被ばくを生き抜く」上映会

ポスターA3_3 (2)

市民映画館をつくる会 第90回例会

「内部被ばくを生き抜く」
2012年 日本映画

公式HP http://www.naibuhibaku-ikinuku.com/

予告編 http://www.youtube.com/watch?v=-8UM7Gn4dVY

公式ツイッター https://twitter.com/#!/ikinukun

監督 鎌仲ひとみ

公式ブログ http://kamanakahitomi.blogspot.jp/

公式ツイッター https://twitter.com/#!/kama38

プロデューサー:小泉修吉 助監督:澤口佳代
撮影:岩田まき子 編集:青木亮 音楽:Shing02  

日時 
6月19日(火) 13:30~

6月23日(土) 19:30~

*上映前に鎌仲ひとみ監督のビデオレターを流します
   
(作品時間 80分)

会場 「アオーレ長岡」市民交流ホールA
住所 長岡市大手通1丁目4番地10
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/kouseikaikan/

*上映会実行委員(ボランティアスタッフ)募集! 詳細はお問い合わせください。

後援 長岡市/長岡市教育委員会/NPO法人 多世代交流館になニーナ
協力 シネ・ウインド

●前売券●
・一般 1000円
●当日券●
・一般 1300円
*高校生以下無料
*福島県からの避難者の方は無料

【プレイガイド】 文信堂長岡店/雑本堂/長岡市民劇場/ら・なぷぅ/カーネーションサークル/西時計メガネ店/ラ・ボントーン/ハーブ談話室/イオン長岡店/パルス/豆腐屋わむ/市民映画をつくる会事務所 (長岡) みずすまし (三条)シネ・ウインド (新潟) ヘアーショップ朝日 (魚沼)

●お問い合わせ●
市民映画館をつくる会
〒940-0066 長岡市東坂之上2-2-2スズランビル4F
TEL/FAX:0258-33-1231
E-mail tsukurukai@lds5.com

*19日の託児が必要な方は当会までご連絡願います。(但し上映会の1週間前まで)

2012.06.23 | Trackback(0) | 上映会

アニメ「ひめゆり」

本日、6月23日は沖縄・慰霊の日。
柴田昌平監督「ひめゆり」をこれまで当会は映画祭も含め3回上映しているため、
強くこの日の沖縄に思いを馳せることとなりました。

また「第12回長岡インディーズムービーコンペティション」の「よたか」で
審査員特別賞を受賞した海津研監督はアニメ版「ひめゆり」を手掛けると聞きましたが、
この度、完成し本日ひめゆり平和祈念資料館で上映されるそうです。

http://www.himeyuri.or.jp/

「戦争を体験した者が真実を伝えなければならない。子どもたちに、無条件に人が死ぬ戦争の恐ろしさと平和の大切さを知ってもらいたい」

映画「ひめゆり」でも証言者として登場する木村ツルさんが作品について語っています。

沖縄タイムス アニメ「ひめゆり」が完成
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-06-19_35268/?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

豊富なイマジネーションと手描きにこだわり独自の世界を創作する海津監督の思いと、
青春の真っただ中で散ったひめゆり学徒隊の思いがこの作品を通して
子ども達に伝わることを願わずにいられません。

映画「ひめゆり」は今年も6月23日~6月29日にポレポレ東中野で公開されます。

http://www.himeyuri.info/

2012.06.23 | Trackback(0) | お知らせ

ショートショート・フィルムフェスティバル&アジア2012

*S東京特派員の映画祭巡礼記。
今回は仁後亜由美さん特集と化した“ショートショート・フィルムフェスティバル&アジア2012”です。
http://www.shortshorts.org/
仁後さん最新作「冬のアルパカ」も上映される「原田裕司特集上映 feat. ニゴリン」は
6月30日より東京・下北沢のトリウッドで7月13日まで公開されます。
http://homepage1.nifty.com/tollywood/
初日の6月30日は16時~、20時~両方の回ともに
上映後に監督、キャストの舞台挨拶がある他、
この日にお越しいただいたお客様に長岡造形大生が撮影・編集・制作した
「冬のアルパカ」メイキングDVDがプレゼントされるそうです。

nigorin二ゴリンさんとS東京特派員

ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2012に行ってきました。
短編映画の映画祭としては日本最大の規模の映画祭でしょう。コンペ部門の最優秀作品はアメリカのアカデミー賞のノミネート候補作になるということですからすごいものです。今年は4543本の作品が集まり、選考で選ばれた79本の作品が上映されました。

今回注目したのは去年の長岡アジア映画祭のインディーズムービーコンペティションでグランプリを受賞した「壁女」の主演、同じ原田裕司監督で長岡ロケの「冬のアルパカ」でも主演を勤めた仁後亜由美さん主演の「カリカゾク」(塩出太志監督)。
「壁女」ではOLだった仁後さん、今回は高校生役!クラスメートに名前も覚えてもらえないような地味なおとなしい女の子が自分のことしか考えてない両親についにブチきれてある行動に…というストーリーで、ダメな大人たちに対して主人公の正常さが描かれる前半、まともゆえに突飛な行動に出てしまう後半をそれぞれ納得させる仁後さんの演技はぜひ見ていただきたいものです。
短編映画5~6本を1つのプログラムにして上映するやり方で、「カリカゾク」もほかに2本の日本人監督の作品と韓国映画、イラン映画が1本ずつという組み合わせで上映されました。
あまり起承転結にこだわらないスケッチ風の作品が多いのが日本の作品の特徴だとすると、きっちりしたストーリーが海外の作品だといえましょうか、今回見た韓国とイランの作品はどちらも見ごたえがありました。
「隠された真実」(韓国 キム・ソギョン監督)これは傑作でした。これが実際にあった事件を元にしているというのもショッキングですが、ヒロインの心理、行動が過不足なく書き込まれこれで23分しかないのが信じられないくらいでした。意外なオチがあり、余韻を残すエンディングと短編映画のお手本のような映画。ヒロインがどんな人物なのか、ラストのほうである人物の口から語られて、それでヒロインがとった行動の理由が観客にもわかるのですが、これがまた皮肉な効果をあげていてよかったです。
「道の途中で」(イラン Vahid Hajilooi監督)雪で通行禁止の山道を進んだばかりに立ち往生するタクシーの運転手と客。聖職者用の祭壇を届けるためにムリをしたのが発端で、信仰心が客観的な事実を無視し、破滅をもたらすという寓意がずばり、込められているように感じました。

短編映画は長編映画とはちがった魅力があり、長編映画の短縮版でもなければ長編映画の一部分を取り出したものでもない独自のジャンルですがそういった認知がいままで一般に広く理解されていない状況があり、それを打ち破るのがこのショートショート フィルムフェスティバルではないかと思います。厳選されたコンペ作品、すでに多くの映画祭で上映された招待作品など良質の作品が上映される機会なのでぜひ多くの方に見てもらいたいと思います。特に映画好きでも短編映画を見たことがないなんて人はぜひ!短編映画見ないなんてもったいないですよ。

ショートショート2012
右から岡村悠太監督、古田ひろひこ監督、キム・ソギョン監督、塩出太志監督

2012.06.22 | Trackback(0) | ごあいさつ

プロレス界で働く人々



「週刊プロレス」を毎週読んでおり今週号は表紙の棚橋IWGP奪還よりも
70歳となったグレート小鹿が23年ぶりに古巣全日マットに登場し
曙のボディプレスを受けてフォール負けというリポートの方にグッとくるものがありましたが、
それ以上に待ちに待ったのが連載記事の「プロレス界で働く人々」
毎回、リング屋さんや音響屋さんや運転手などリングで輝くプロレスラーを陰で支える
裏方さん一人にスポットをあて取材しており、
裏方さんから見たプロレスの魅力と語る人生模様に読み応えのある連載です。

http://www.sportsclick.jp/magazine/pro_wrestling/new/index.html

今号登場したのは“DDTプロレス”の煽り映像を手掛ける今成夢人監督。
いつか取り上げられると信じてやっと登場しました。
昨年の長岡アジア映画祭で上映したドキュメンタリー「ガクセイプレスラー」の監督です。
肩書きで紹介されるように出身は長岡の方です。

語られる半生は小学生の時にプロレスにハマったものの、
ちょうどJリーグ発足時で周囲はサッカー熱が高まり、
サッカー部員がモテモテとなる時代に関わらずプロレスにこだわり続けて成長、
やがて学生プロレスと運命的な出会いをはたしながら大学時代には映像に目覚め
その時に観たミッキー・ローク主演の「レスラー」に号泣、
発奮してプロレスをテーマにと3万円の製作費テープ代で50時間撮影したものをまとめた
「ガクセイプロレスラー」が大好評となり海外でも評価される結果に。
しかし就職先のテレビ局の容赦ないパワハラに遭って心が病んで退職したところ、
プロレスとの縁で現在のDDTプロレスに辿りつく山あり谷ありの経緯が綴られています。

読んで過酷なのはテレビ局時代に受けた強烈なパワハラ。
御本人は映像を志望してたものの配属先はまさかの営業部、
しかもバリバリのタテ社会の体育会系で受けたシゴキの数々は可愛がりを超越したもので、
普通ならこれは誰でも逃げ出すよなぁと。

ちょうどこのころの今成監督に「第12回長岡インディーズムービーコンペティション」で
ガクセイプロレスラーが審査員特別賞を受賞したので電話でお伝えしたのですが、
心なしか鬱々としていたのはこのせいだったのかと思いました。
しかしプロレスに救われ現在のプロレス興行を盛り上げる大きな要素の煽り映像を
連日連夜徹夜で制作してる姿に大きなやりがいを感じてるようでした。

昨年の長岡アジア映画祭では「ガクセイプロレスラー」の上映と共に
今成監督舞台挨拶も組みましたが急遽DDTの興業が入ったためキャンセルに。
ビデオレターが送られ幼少期からの長岡の思い出を語ってたものの
見ていた一同はおそらく連日徹夜のさなかで撮影されたと思う
今成監督の目の焦点は合ってなく身体の心配をしておりました。
続いて「ガクセイプロレスラー」を上映し、こちらは修正版の上映を希望したものの、
届いたのは無修正の完全版、よって観た人は内緒にしていただきたいのですが、
リリックホールのスクリーンに映し出された時に
舞台裏でマズイなぁと思いながらも密かに快哉してました。
後で映画好きの新聞記者の方は「あれはヤバいんじゃないか」と笑いながら話され
本作を観た後に舞台挨拶に登壇した俳優・中泉英雄さんは
「凄い映画を観た」と開口一番興奮しながら話してました。
いろんな意味でインパクトを残した上映となりました。

余談ですが今成監督の前にDDTの映像を手掛けてたのは
こちらは新潟出身のマッスル坂井さん。
4月にシネ・ウインドで「サウダーヂ」公開初日に
富田克也監督、脚本の相澤虎之助さんの舞台挨拶があり、
ロビーにはプロレスラーを引退し新潟で金型工場を継いだマッスル坂井さんの姿が。
なんでも相澤さんとは自主映画時代の仲間なんだそうで意外な繋がりに驚いてました。

すでに両国国技館を満員にするパワーを持つDDTはまだ長岡で巡業を行っておらず、
いつか今成監督が煽り映像とともに凱旋してほしいと思いました。
そしてお母さんとのエピソードは読んでてホロり。ぜひ手に取ってください

今成夢人監督の活躍を祈念してます。

2012.06.21 | Trackback(1) | 長岡アジア映画祭

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