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The Last Picture Show



以前にも書きましたがコミュニティシネマ長岡に当会の活動は移行します。
それに合わせて当会は新組織、新体制となるのでこのブログも休止し担当者も
「内部被ばくを生き抜く」のチケット清算とポスター剥がしを残すことのみになり、
後は距離を置くことになりました。
今まで読んでいただきどうもありがとうございました。

個人的な話で恐縮ですが三条に育ち高校時代から映画好きとなり、
高校卒業後に就職しようやく自分で稼いだお金で映画館に足を運ぶことができ、
三条よりも幅広い映画の選択ができる新潟、長岡の劇場でたくさん映画が観れると喜んだ矢先、
何度か足を運んだ柴田観光が平成2年2月に閉館となり、
やがて長岡市民の手で映画館を建設しようというこの会が発足すると知り参加をしました。

もちろん下っ端で人脈など何もなく上映会の手伝いをしていたものの、
一向に映画館が建設される気配はなく、
実際は何か所かに打診し建設寸前までいったことが何度かあったよですが、
バブル崩壊など様々な要因などで建設までいかず、
いつしか会員の熱もさめていったように思い、こちらも逃げ出したのですが
上映会活動のメンバーが足りないので呼び出しを受けて出戻りで参加となりました。
但しその頃はもう上映会活動メインとなっており、
どんどん主要メンバーのみならず一般の人達も減っていた時期でした。
確かにいつまでたっても映画館ができないのに名乗ってるのはおかしなことだと理解できますが、
その様子を見て個人的に「市民映画館をつくる会」の名に深く拘っていたのは
立ち上げた人たちの志を無碍にはできないという思いと、
去って行った人たちへの意地もありました。
とはいえこの会の活動で知り合い苦楽をともにしたメンバーは財産です。

長岡市立劇場での上映会や長岡アジア映画祭などで、
映画を上映し観る機会を絶やさずに活動が継続できたのは、
会の主旨からいえば賛否あると思うでしょうが映画に携わることができたのは嬉しかったです。
特に映画祭ではゲストの雲の上のような映画スターや監督達と接することができ、
一介の映画好きにとって望外の喜びでした。

また三条もんであるこちらを受け入れていただいた長岡の人達の懐の深さも振り返ると嬉しく思いました。
ポスター貼りやチラシ配布などで声をかけて応援いただいた方々、
広告協賛に賛同をいただいた店舗、企業の方々、
上映会・映画祭に足を運んでいただいた方々や協力いただいた方々に深くお礼をいたします。

そして得体のしれない会にも拘らず協力いただいた映画人の方々もこの場を借りてお礼します。
なかでも長岡在住の小林茂監督の映画にかける姿勢と人柄はまさに尊敬に値するもので、
今も励ましの言葉をいただき嬉しく思いました。

「たかが映画だ」
当会会長が発言してましたが小林茂監督やゲストにお越しいただいた映画人を前に言えるのか、
甚だ疑問に思いました。

そういった活動の中で最も面白かったのはやはり今冬の「冬のアルパカ」を撮影した1週間でした。
映画つくりに0から関わり貴重な撮影現場を目にして
1本の映画が出来るまで携われた体験は大変得難いものでした。
「冬のアルパカ」ぜひ成功してほしいです。

ざっとですが他にも語り尽きせぬ思い入れが当会に深くあります。

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2012.06.25 | Trackback(0) | 当会の活動報告

大好き 大好き 大好きだから

2012-05-19 001 2012-05-19 001

「冬のアルパカ」公開されるんだって?

出演したくまさんが喜んで話してました。
こちらが滅入ってる時にわざわざ気にかけて電車で駆けつけ話し相手になってくれる、
他愛のない話ばかりとなりましたが、
くまさんの人柄で救われる思いが。

「冬のアルパカ」でくまさんは雪深い山里の雑貨店店主を演じてます。
役作りにこだわり自分からアイデアをだして自前の服装から小道具持参で撮影に挑んでました。
ぜひご注目ください。

2012.06.08 | Trackback(0) | 当会の活動報告

世界一笑ってる ささいなことだって笑ってる

*「長岡市民 映像の学校」受講者の感想がまちなかキャンパス長岡より届きました。
読んでて嬉しかったので紹介させてください。

2012-05-17 001 2012-05-13 007

・長岡の文化、二人の監督さんの熱い思いなど、とっても楽しく話を聞くことができました。夢が広がります。
・講師が大変素敵でした。
・今まで知らなかった映画製作の世界を少し想像することができました。貴重な体験でした。ありがとうございました。
・バラエティーがある講座でした。
・熱が伝わってきた。
"・現在の長岡における、映画を取り巻く環境の一部を見ることができたことは、大変有意義でした。
今後は、もう少し内容を絞って講座を開催してもらいたいです。"
・とても興味深く、面白い講座でした。次回ぜひ第二段を期待しています。
・各講師の話がとても面白く、大変よかったです。

2012.05.27 | Trackback(1) | 当会の活動報告

「かちんこ」にて

2012-05-25 001 2012-05-24 007

「この後に『かちんこ』に行きますんでよければ皆さん、いかがでしょうか」

五藤利弘監督の「長岡市民 映像の学校」の後に打ち上げとして
「かちんこ」を選び受講した渡部翔子プロデューサー、吉川仁士監督も参加しました

殿町の居酒屋「かちんこ」のご主人は昔、俳優として映画・テレビ・舞台で活躍。
久しぶりに二年前の五藤利弘監督「ゆめのかよいじ」栃尾ロケにエキストラではなく、
出演をして俳優として血が騒いだ「かちんこ」のご主人は
以降、機会があるたびに映画出演を狙い、
「この空の花」長岡ロケの話を聞くとすぐさま大林宣彦監督事務所に履歴書を送ったそうです。
その努力が実って「この空の花」では坂田明さんと共演。
見事に台詞のある役で登場して顔を知ってる人はちょっと驚きました。

五藤監督と渡部プロデューサーは作品のスタイルも違うものの
やはり長岡出身の映画人同士、互いに気が合い情報交換をして盛り上がってました。
アメリカで活動し今冬「チェイン」を新潟・長岡で撮影した
渡部プロデューサーは吉川監督と共に次回作の企画を練るために今回“来日”したようです。
ちなみに受講生には多くの新潟ロケ映画にエキストラで参加した方がいましたが、
「チェイン」も警察官役で参加したようで、その時の写真を渡部プロデューサーに見せてました。

途中で携帯が鳴りK東京特派員からでしたが、
偶然にも高校時代は陸上大会で渡部プロデューサーを目にしてたことがあり、
当時も他校なのに「オーラが凄くて目立ってた」と話していたので、
電話を替わり渡部プロデューサーにお話しさせました。

「かちんこ」ご主人が俳優魂に再び火が付いたきっかけとなったのが「ゆめのかよいじ」
五藤監督は今秋公開予定なことをお伝えしポスターの掲示を依頼、
また今回はぜひご主人に渡部プロデューサーを紹介したいと思いました。

「新潟で撮影ぜひやってよ」
ご主人が渡部プロデューサーの背中を押してましたが、
それは「俺を映画に出してくれよ」と同意語かと。

「この空の花」のキャスト、スタッフの宿泊先が近くなので、
大林監督は勿論、俳優さんも撮影中に沢山、来店したそうで
ご主人に聞けば自身が出演したことも含めてエピソードを喜んで話していただくと思います。
劇中に登場する“煮菜”を提供したのはご主人を支える奥様の手作りだったそうです。
また食事に来た俳優さんの一人、根岸季衣さんがこのブログを読んで「かちんこ」に来た思い出をコメントしてました。

http://chiyo.sakura.ne.jp/toshieroom/?p=777

根岸さんにこのブログを教えていただきました方、ありがとうございます。

と、「かちんこ」にまつわることを書き連ねて思い出しましたが、
このお店をこちらに教えていただいたのは亡くなった橋本信一監督でした。
今書いててちょっとしんみりときてます。

2012.05.26 | Trackback(1) | 当会の活動報告

「長岡での撮影」 五藤利弘監督

2012-05-25 001 2012-05-24 006

「長岡市民 映像の学校」in まちなかキャンパス長岡は今回がラスト。
最後の締めは五藤利弘監督でした。

「自分達がみて面白いという映画監督を観続けて育ててほしい」

現在主流の映画状況を踏まえて映画ファンが映画を育てていくことを力を込めて力説。

パソコンでも映画が観れる環境となった現在、
真に映像に触れる機会がなくなっていると悲観的な側面を語りながら、
「かつて柴田観光があった頃には“二本立て興業”が主流で
観たい映画を観るためには始まる前にもう1本観なければならなかったが、
かえってそっちの方が面白いことが多かった」
と、長岡にあった劇場の名前を出して自身の映画体験を述べると、
受講生達は深く頷いていました。
そして様々な映画が観れる機会の映画祭は貴重な機会だとも。

続いてこれまでの自作の予告編をまとめて流しながら、
「自分たちの身近で綺麗な風景を考えながら見て下さい」と述べて、
「モノクロームの少女」から今秋公開予定の「ゆめのかよいじ」までを流した後に、
監督自らマイクを持って受講生に「身近で綺麗な風景」を尋ねていました。

「ぜひいい場所がありましたら僕に教えて下さい」
五藤監督のことだから新潟に来た際に実際に寄り道して気に入ったら本当に撮影するんじゃないでしょうか。

「無機質な風景の映画が増えている中、僕は反対なことをやろうと思っている」

自分の生まれ育った長岡、栃尾での撮影がやはり思い入れがあると語り、
また震度7を記録した川口で「モノクロームの少女」を上映した際には
「地震のシーンで子ども達が席を離れたのを目にして安易な気持ちで作っていけないと思った」
それでも次作の栃尾ロケ映画「ゆめのかよいじ」でも地震のシーンを入れたことについて
「地震に遭遇した者として何か受け止めてほしい」と覚悟を持って入れたことを明かしました。
「モノクロームの少女」「ゆめのかよいじ」についてどちらも中越大地震のシーンを入れたことについて、
「家族や友人が被災している時に(東京で仕事をしてて)何も出来なかった負い目」があったと、それだけ故郷への強い思いが映画製作の糧となってるようでした。

「『モノクロームの少女』は自分の中で『隠し砦の三悪人』、だから加藤武さんに出演してもらった」等と黒澤信者であるだけにそれに沿った裏話やこれまでの撮影秘話も披露。
時に笑いも起きましたが、受講生からの本格的な質問にたいしても嬉々と真摯にお答え下さいました。
よくよく考えたら(考えなくても)現役の映画監督のお話に触れる機会など、そんなにないので改めて貴重な機会だったと思います。

『映画を育てて下さい』

受講生に向かって強い口調で話してましたが、この一言は五藤監督の映画に対する熱い情熱を深く感じさせて大きく頷けました。
そして実直な人柄にも好感を受講生は抱いたと思います。

ちなみに「身近な風景」を受講生に尋ねていた際にこちらは指されなかったので、
講座後「先日、ハイキングで登った栃尾へと向かう見晴尾根から見下ろした長岡の姿が広がる水田とともに美しかった」とお伝えしました。
改めて新潟の景観の美しさを再確認したのでいつか五藤監督に撮ってもらい映画に残してほしいです。

五藤監督、次回作の準備が続くお忙しい中、講座のラストを締めていただきありがとうございました。

そして受講生の皆さん毎週ご参加いただきありがとうございました。
五藤監督、そしてこの夜に受講した渡部翔子プロデューサーはまた講座をやったらどうかと煽っていただいたので、いづれまたこんな機会が作れたらと願います。

何よりも企画者側がやってて本当に楽しかったです。

2012.05.25 | Trackback(1) | 当会の活動報告

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