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長岡市立中央図書館

先日、長岡市立中央図書館より長岡アジア映画祭のパンフレットチラシの提供依頼がありました。
なんでも長岡で出している出版物を収集・保存しているそうで、映画祭のチラシも資料として閲覧できるようにしたいそうです。
そこでプレから第13回までのチラシを寄贈してきました。
プレや第一回のチラシはほとんど無くなっているので、信頼できる場所に保存していただきとりあえず良かったです。

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2008.09.28 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

アンケート

映画祭だけでなく当会の上映会にはお客様にアンケート用紙を配布しています。
映画の感想や上映会で気づいた点などを忌憚なく書いていただき今後の参考にしたいと思い、スタッフは必ず目を通しています。

映画祭にもアンケートにお褒めの言葉はもとより、お叱りや改善を求める声をいただいてできる限り改善をしていけたらと思います。
アンケートを書いていただいた方々、ありがとうございます。

また郵送やファクスでも受け付けているので映画祭終了後も事務所に届いています。

本日、郵送で届いた方はフリー券を購入いただき11本も観賞いただいたそうです。
そこで映画祭全般や作品ごとの感想を丁寧に書いていただきました。
こちらが勝手にフリー券で何本も観ていただいた方はベスト3を教えてほしいとこのブログや挨拶で伝えていたら、応えていただきました。その方のベスト3は

1、トゥヤーの結婚
2、花の夢、ブレス
3、チョコラ!

になったそうです。「トゥヤーの結婚」については
“いい映画でした。親にも見せたかった!!(仕事中でした)
働くトゥヤーの姿を淡々と映していきますが、彼女の置かれた情況(砂漠化における仕事量増も含めて)それでも「家族は誰でも死なせない」と守ろうとする場面には涙が出ました。来年もまた上映してください!昨年の「雲南の少女 ルオマの初恋」もまた観たいです。”

あいがとうございました!喜んでいただいたことが何よりも励みになります。
アンケートは郵送、ファクス、Eメールでも随時受け付けてますので、映画祭に足を運んでいただいた方々ぜひ送ってください。
もちろん事務所に直接お伝えに来ても一向にかまいません。


2008.09.26 | Trackback(0) | 上映会

鰐淵晴子さま

映画祭を終えた翌日、鰐淵晴子さまとひょんなことからコーヒーとともにお話しをする時間がありました。
本当にひょんなことだったので、お伺いする貴重なお話しを聞いてて自分ごときが勿体ない、誰か代わって取材をしてほしいと思っていました。
映画界入りした経緯、「ノンちゃん雲に乗る」で共演した原節子さんの思い出、とてもしごかれた若手時代、しかしそれが糧になっていることなど。そしてお父さんの故郷・第二の故郷である長岡への想いなど。

「自分の中で代表作といえるものは何ですか?」
こちらのかなり失礼かもしれない質問にも真剣に対峙し、
「いつも出演を終えるたびにもっとやれたはずと悔いが残るからまだまだ」
そして「もっともっとお客様を驚かせたい」と女優業へ貪欲な意欲を燃やす反面、お話から本当に厳しい世界なことをうかがえました。

「最近、お勧めの監督は誰?」
日本映画では瞬時に思い浮かべなかったのでイ・チャンドン監督とともに「シークレット・サンシャイン」の話をしましたらとても興味を覚えたようでした。
「貝ノ耳」でバイオリンを奏でる姿が素晴らしかったですが、意外にも他には「20世紀少年読本」ぐらいしか映画の中でバイオリンを演奏したことを思い浮かぶことはないそうです。

「貝ノ耳」トークを終えてお客様一人一人と、また映画祭スタッフにもねぎらいのことばとともに握手をしていく姿。
その姿はとても気さくでしたが、映画祭の女性スタッフが「オーラが凄くて話しかけられなかった」と後で話してたようにその存在感に圧倒されていました。

長岡駅のホームまでお見送りをしましたが、「また機会があったら呼んでね」と久しぶりになる第二の故郷でこの映画祭を気に入っていただいたようでした。
そして新幹線の中でいつまでも手を振っていただきました。

以下、「貝ノ耳」に足を運んだ映画祭のお客様からの感想を書き起こします。

“映画につきましては私自身、その年令に近づき、しみじみと感動して観ていました。女優の鰐淵晴子さんは小学校の頃、お父様の賢舟さんとお母様、妹さんが長岡に来られ、バイオリン演奏をされまして、子供心にご姉妹のバイオリンの音色に感動したことを覚えております。今回、鰐淵さんにお目にかかることができ、とてもうれしく思っております。映画に併せて感想を述べさせていただきました。ありがとうございました。”

ぜひ鰐淵さんにも読んでもらおうと思ってます。

2008.09.25 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

すべてはマスィールの名のもとに

映画最終日。イラン・日本合作の「ハーフェズ ペルシャの詩」からスタート。
さすがに最終日、しかも日曜だけに朝から賑わいがあってよかったです。
本作の麻生久美子さんの初登場シーンは麻生久美子さん映画史上ベストの美しさのではないかと。

その後、小林茂監督作「チョコラ!」の上映後、新潟国際情報大学の越智敏夫先生と小林監督のトーク「アフリカ・ストリートチルドレンと私たち」。
本日の新潟日報朝刊長岡版にその模様が掲載されています。
掲載されている写真の小林茂監督の充実した表情が何よりも本作を完成した喜びに満ち溢れてる気がします。
ステージには本作の完成に大きく貢献した秦岳志編集マンとそのお子さんも上げてご紹介していました。
「いつか彼らにこの映画を見せたい」。
小林監督の目標がまた一つできましたが、ぜひ実現してほしいです。
この映画祭のために照準を合わせて準備と多大なご協力をいただきました。本当にありがとうございます!

続いて「貝ノ耳」上映には客席で鰐淵晴子さんも一緒に観賞。
あとでこんな大きなスクリーンで観れて良かったと喜んでくださいました。
上映後は小林三四郎さんを司会に杉田愉監督と鰐淵晴子さん、坂井昌三さん、品田涼花さんと出演者を一同にそろえてのトーク。
ご存知のようにお父様が長岡出身のバイオリニスト鰐淵賢舟さんである鰐淵さんは長岡との深い縁を語り、客席の御親戚の方々を見つけて嬉しそうでした。
映画を観た方ならわかるかと思いますが、セリフのない劇中で鰐淵さんがバイオリンを奏でるシーンがあります。
誰もがこの演者が本格的にバイオリンを習得した姿だとわかり、劇場内にピンと張りつめた空気が感じられたのはスクリーンでの上映の醍醐味だと感じました。
杉田監督は鰐淵さんをあてがきにして脚本を書き上げたそうです。
トークでは杉田監督が語る映画撮影秘話と映画祭への思いを中心に語っていただきました。
「貝ノ耳」は映画祭に足を運び、この映画祭のプログラムの中で「貝ノ耳」を選んだお客様に観てもらいたいと。
また実は杉田監督が学んだシナリオセンターの先生である坂井昌三さんは最近、亡くなった市川準監督とお仕事をしたことがあり、その思いをステージで述べていただきました。
そして杉田監督のミューズでもある品田涼花さんには今後、出演する作品についての思いを述べようとしながらも、うまく言葉がならず鰐淵さんがささやき応援していたのは微笑ましかったです。
出演者たちがこの若い監督(日本の“恐るべき子ども”と呼びたい気にも)への熱い信頼の元に完成したことがよくわかったように思いました。
杉田監督の今後に大いに期待し改めて感謝します。

トークの後は杉田監督が提案したサプライズ。
監督はじめ出演者が出口にて観に来ていただいたお客様にお礼とごあいさつをしていただきました。
こちらは挨拶だけでいいかと思っていたものの、鰐淵さんはお客様お一人お一人に自ら進んで握手をし、言葉を交わしていたのは本当に驚きました。
やはり長岡への深い思い入れがそうさせたのだと思うのですが、それにしても一番お客様が喜んでくださることを実践し自ら飛び込んで触れ合う姿に真のファンサービスを見る思いがしました。
本当の大女優の姿を思いがけない形でナマで見てて言葉を失ってました。

その後はスタッフとともに記念撮影をしましたが、鰐淵さんはスタッフ一人一人にもやはり自ら握手をしてお礼の言葉をかけてくださいました。
当然、スタッフ一同が感激をしていました。もはや言葉もなくただ恐れ多くも感謝の気持ちでいっぱいでした。

そして韓国の“恐るべき子ども”かもしれないイ=ソン・ヒイルの「後悔なんてしない」で映画祭は無事に幕を閉じました。

打ち上げには鰐淵さんはじめ小林監督、五藤監督、杉田監督、坂井昌三さん、越智敏夫先生も参加しはてなく賑やかなに盛り上がっておりました。

ちなみに世界各国の映画祭に参加し密かにスタッフの中に自作の出演者を探しているという杉田監督は当映画祭でこれはと思うスタッフを見つけたそうです。
その役の条件は絶対にシネフィルでなければならないそうですが、はたして実現するでしょうか、ぜひ実現してほしいですが。

その杉田監督は帰り際、今までに参加した映画祭の中で1,2位を争うほど楽しくフレンドリーなスタッフだったと感想を述べていました。
「実際はドロドロしてますよ」と返しましたが、最上級のほめ言葉としてとても嬉しかったです。
ちなみに打ち上げに深夜までお付き合いいただいた後に終電に乗り、そのまま新作のロケハンに真っ暗やみ、しかも雨の中に行くという杉田監督の尋常でないパワーに改めて畏敬の念を覚えました。

この映画祭に関わりご協力をいただきましたすべての方々に厚く感謝を申し上げます。
またいつも行き当たりばったりの進行でご迷惑をかけながらも映画祭を影で支えていただきましたリリックホールの職員の皆様にもこの場を借りて御礼を申し上げます。
そして足を運んでいただいたお客様、ありがとうございました。

すべてはマスィールの名のもとに。

2008.09.23 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

第13回長岡アジア映画祭 すべてはマスィールの名のもとに

映画祭


第13回長岡アジア映画祭すべてはマスィールの名のもとに
主催 市民映画館をつくる会
共催 長岡市・長岡市国際交流協会

日時 2008年9月15日(月祝)~9月21日(日)


会場 長岡リリックホール
http://www.nagaoka-caf.or.jp/

*上映作品・スケジュール
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-109.html

*映画祭実行委員(ボランティアスタッフ)募集! 詳細はお問い合わせください。




●前売券●
・1回券 900円
・3回券 2400円
・フリー券 5500円
●当日券●
・一般・1000円
・小・中・高校生、シニア(60才~)、障害・療育手帳をお持ちの方、
介助の方、外国籍の方 600円


●プレイガイド●
長岡市:大和長岡店、ジャスコ長岡店、文信堂長岡店、パルス、ラ・ボントーン、いろは商店、喫茶いそしぎ、キャラメル・ママ、ら・なぷぅ、豆腐屋わむ、島津レコード、長岡技術科学大学売店、長岡市社会福祉協議会、長岡商工会議所、長岡リリックホール、長岡市立劇場、市民映画館をつくる会、でくのぼう(与板地区)、小林書店(栃尾地区)
新潟市:シネ・ウインド
三条市:みずすまし、チャイナネットワーク
柏崎市:et cetera(えとせとら)
十日町市:十日町シネマパラダイス


●お問い合わせ●
市民映画館をつくる会
〒940-0066 長岡市東坂之上2-2-2スズランビル4F
TEL/FAX:0258-33-1231
メールお問い合せ:tsukurukai@lds5.com

公式HP
http://www.mynet.ne.jp/~asia/

広告協賛をいただきました企業・団体
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-121.html

2008.09.21 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

欲望に忠実たれ


午前中に五藤利弘監督と二人の東京特派員に東京の某所で中井貴一さんから「鳳凰 わが愛」のお客様に向けたビデオレターの撮影の段取りの確認をしながら、準備を進めて「ビルマ、パコダの影tで」からスタート。
この映画、抑圧されたカレン族の姿はもとより、列車の中で過ごす一般の国民でさえ目の輝きがないことが妙の印象に残ります。映画は世界の一環を知る窓口と実感できる1本。後で「この映画観て良かった」という声を聞きました。

「トゥヤーの結婚」「チャウ・シンチーの熱血弁護士」と両極端だけど傑作と断言できる2本を上映後、「花の夢」へ。
しかし「チャウ・シンチーの熱血弁護士」でチャウ・シンチーとン・マンタがふざけあい並ぶシーンに2008年の今から見ると感涙。「あの頃はよかった」など死んでもいいたくはありませんが、この畳みかけるパワーとスピードと熱気は今の香港映画から失せたように思います。スクリーンの中のアニタ・ムイの雄姿が愛しいだけに不在が酷でした。

続いて「花の夢 ある中国残留婦人」は何も知らなかったという若い女性が満州帰りの老女の人生に耳を傾ける1本。
上映後に客席から拍手がわきあがって東志津監督のトークはスタート。
主人公の栗原貞子さんとの出会いから、撮影中に監督自身が変わったこと、ナレーションをお願いした余貴美子さんのことなどをお話しいただきましたが、栗原さんのお孫さんがこの映画を観て祖母の人生を初めて知り、自分の命がここにあることに深く感動したという話は印象的でした。
その後、お客様との質疑応答も用意しましたが、皆さん熱心に監督の話を聞きいっていました。
地味とはいえこの満州帰りの老女の言葉に今この時代に耳を傾けなければならないことはこの日、足を運び監督のお話を聞いたお客様なら実感したのではないかと思います。

当映画祭と同時期に開催するオランダの「カメラジャパンフェスティバルという映画祭で第二次世界大戦をテーマにドキュメンタリー映画特集で「ひめゆり」や「特攻」とともにこの「花の夢」は上映されますが、東監督はオランダよりも長岡を選んでいただきお越しいただいたので、そのお礼も込めて花束を贈呈後、ロビーにてパンフレットを買っていただいたお客様にサインを書いていただきました。

その後、「シークレット・サンシャイン」を東監督、東京から中井貴一さんのビデオを撮影してきた五藤利弘監督にもお勧めして上映開始。
しかし、公のであるこのブログに書いてはマズイと思いますが、上映前のロビーにいろいろ語りつくせぬことがあった実行委員が顔を出して、まさかこんな形で再会するとはと事情を知っている皆さんは思ったのではないでしょうか。
映画祭ってやはり思わぬ出来事が欠かせぬ場なんだと。

そして最後はこの日最大のサプライズ。
「鳳凰 わが愛」の上映前に中井貴一さんから届いたばかりのビデオレターをこの日、この時観に来ていただいたお客様のために流しました。
3分あまりものビデオには前半、「鳳凰、わが愛」への思い、後半にはデビュー当時に長岡に「連合艦隊」のキャンペーンで来た思い出を語っていました。
正直、中井さんにとってはあまり愉快でない思い出のようでしたが、それが却って心に残っていたらしく話しながら顔から笑みが浮かんでいたのが印象的でした。
当然、お客様からは大変喜んでいただき、「鳳凰 わが愛」も好評でした。
「次郎長三国志」のキャンペーンの慌ただしい中でしたが、ご理解しご協力をいただきました中井様、
関係者の皆様本当にありがとうございます。
いつかいつか中井さんがこの映画祭にお越しいただけたらと願っています。

この映画を仕事帰りに観に来たと思われる中国からの研修生の女性たちが集団で訪れて観賞後に涙を流しながら会場を後にしていました。
中井さんがその姿を見たら喜んでくれるだろうと。
「日記2」を読むと大変な撮影だったようですが、報われるのではと。

後片付けを終えて東監督と合流しこの日の打ち上げへ。
なんだか毎日飲んでるようですがそんなことはなく、ただ映画人と交流ができるというのが当映画祭実行委員の特典ではないかと。
東監督は隣の席にお子さんがいるので、子供向けの映画かとなんの予備知識もなく観た「シークレット・サンシャイン」に完全に打ちのめされたようでした。そこから映画談義に花が咲いて雨となった長岡の夜は更けていました。

いよいよ本日は最終日。
毎年そうですが軌道にようやく乗ったかなぁと思った頃におしまいですがぜひ足を運んでください。
本日のプログラムです。

9月21日(日)
10:00 ハーフェズ ペルシャの詩 (イラン=日本)

http://www.bitters.co.jp/hafez/
12:10 チョコラ!(日本) *音声アシストあり

対談「アフリカ・ストリートチルドレンと私たち」
      小林茂監督×越智敏夫先生
15:10 貝ノ耳(日本)+トークショー
貝ノ耳001
      ゲスト 鰐淵晴子、杉田愉監督、坂井昌三、品田涼花 
      司会 小林三四郎
17:10 後悔なんてしない(韓国)
後悔なんてしない
http://www.no-regret.jp/

2008.09.21 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

奇跡はここで起きる

鳳凰ー_convert_20080722124535
5日目は気を抜いてたわけではありませんが、写メールで会場の様子を取り損ねたので写真の掲載はできません。失礼しました。

それで20日19時40分からの「鳳凰 わが愛」の上映前に中井貴一さんより長岡のお客様へメッセージをお願いしたビデオレターを流す予定です。
予定というのは20日の午前に東京で撮影、その後すぐにビデオテープを抱えた東京特派員が新幹線に飛び乗りリリックホールに向かうという綱渡りの段取りとなっています。
はたして無事に上映できるかご期待ください。

5日目、19日の映画祭はまず「鳳鳴」は正直に書きますが、最初は以前に試写で見た時よりも画面が暗いのでは?プロジェクターの調子が良くないのか不安になってましたが、それがやがて演出の意図だとあるシーンからわかるのでホッと裏側で胸をなでおろしてました。
それにしても前回観賞した実行委員とロビーでこの映画について話してましたが、いろんな意味で凄い映画で互いに驚嘆してました。
さすがに半分あきれたお客様もいましたが、あそこまでやればあっぱれです。
ちなみに昨晩、山形の事務局の方との歓談で王兵の新作は「鳳鳴」の3時間、「鉄西区」の9時間を超える上映時間14時間だそうです。

つづいての「ムクシン」は映写担当の事務局長がホントに美しい映画だね。
と映写室から顔を出してこの映画を映写できることを喜んでた様子でした。
お客様の反応も大好評で自分好みの映画を発見する映画祭ならではの1本ではないかと。
この“オーキッド4部作”を1日で一挙上映なんていいかもと思ったりしてます。

またこの頃になるとフリー券で入場するお客様がなんというか顔見知りに近い感覚となってしまい、そこで提案なのですが、おそらく最終日にも足を運んでくださると思うので、最後にお手元にある筈のアンケート用紙に観賞した作品のうちベスト3でもベスト5でも書いていただけたら今後の参考になるのでお願いできませんでしょうか。何も景品とかは出ませんがよろしくお願いいたします。

この日の最後は問題児キム・ギドクの「ブレス」。
人によってはかなり困惑させられる映画かもしれませんが、海外の映画祭でキム・ギドクと出会い親交がある杉田愉監督も客席で観賞。
今回から当映画祭をお手伝いしてもらってる大学生はこれがキム・ギドク初体験でかなり衝撃を受けたようでした。
実際にどんな映画とも違う、あえて言えばキム・ギドクの映画としかいえないのですが、興奮冷めやらずロビーで熱心に杉田監督からレクチャーを受けてたのはとても貴重に思いました。

ちなみに連日、その日の最後の上映後に実行委員で記念撮影をしており、今回は杉田監督も加わって「ブレス」のポスターを囲んで撮影。杉田監督曰く「海外の映画祭で会うはずなのでこの写真を焼き増し願います」
いつかこの日の皆さんの姿をおさめた写真がキム・ギドクの手元に渡ることを願って解散しました。

本日のプログラムです。
9月20日(土)
 9:20 ビルマ、パゴダの影で(スイス)
ビルマ、パゴダの影で
http://www.uplink.co.jp/burma/
10:50 トゥヤーの結婚(中国)
トゥヤーの結婚、ラクダ
http://tuya-marriage.jp/
12:45 チャウ・シンチーの熱血弁護士(香港)
審死官ポスター
(C)2008 CELESTIAL PICTURES All Rights Reserved.

14:35 花の夢-ある中国残留婦人-(日本)+東志津監督トーク
花の夢(大吉を抱っ..
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/works/hananoyume/hana1.htm
17:00 シークレット・サンシャイン(韓国)
3『シークレット・サンシャイン
ⓒ2007 CINEMA SERVICE CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED
http://www.cinemart.co.jp/sunshine/
19:40 鳳凰 わが愛(日本=中国)
鳳凰サブ
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/houou/

2008.09.20 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

私にも善いことを為すことが出来るだろう


4日目は「ダライ・ラマの般若心経」からスタート。
ダライ・ラマさんと般若心経両方関心のある方からもお越しいただき喜んでいただきました。
ありがたい教えを説いたかと思うと「ガハハッ」と豪快に笑う姿は惹きこまれます。

続いての「エドワード・サイード OUT OF PLACE」では上映前の解説で小林茂監督より友である佐藤真監督への言葉で始まりました。
「阿賀の記憶」完成後間もなく中東に渡ったこと、たびたび手紙が送られてきたこと、黒海の海に浮かびながらイスラエル、パレスチナ双方を眺めていたこと。ユダヤ人とパレスチナ人はイスラエル建国前は共存してたのではないか考察しながら撮影してたこと。等など言葉を紡ぎながら佐藤監督への想いを語ってくださいました。
「追悼の意として映画祭スタッフが上映を選定しました。」とお客様に語って上映はスタートしました。
上映後、客席で観賞していた小林茂監督は「やはり難しい映画だよね」と語ってましたが、佐藤監督の永遠の問いかけが本作に込められてるように思いました。

上映前のロビーでは小林監督の高校時代の恩師もいらっしゃり久しぶりの再会を喜んでました。
ちなみにこのお方と前日お話をしたのですが、小林監督の他、羽賀友信氏、五藤利弘監督も教えていたらしく「今回の映画祭のゲスト、3人教え子だよ」と。

続いて観る方も強烈なパワーを必要とする「鳳鳴」に現在のドキュメンタリー映画の最前線を感じられますが、この日のメインはやはり小林茂監督の初披露となる「チョコラ!」

「空腹を忘れるために」を改題し、試写会での反響を目にしさらに削った本作。
舞台挨拶では撮影に至る経緯と自身の病状を語り「地球の裏側でなく、同じ思春期の物語として観てほしい」と語る姿が印象に残りました。

また映画祭よりこれまでの感謝の意を込めて花束を贈呈しましたが、花束嬢をお願いしたのはたまたまこちらに帰省し映画を観に来ていた監督の娘さんでした。
ロビーで見つけ手短に説明して舞台袖に引っ張ったのですが、花束贈呈も「聞いてなかった」ばかりか舞台に出てきたのが娘さんだったので驚きも2倍だったのではと。

多くのお客様から観ていただいた「チョコラ!」。
当然ですが皆さんから好評をいただき、上映後のロビーでは小林監督が出口に立ち挨拶を述べて感想を聞いていました。
21日はまた上映し、上映後に新潟国際情報大学の越智敏夫先生との対談「アフリカ・ストリートチルドレンと私たち」がりますのでこちらもぜひご期待ください。

後片付けを終えて「チョコラ!」を観るためにはるばる山形からやってきて下さった山形国際ドキュメンタリー映画祭の事務局の方と遅くまでお酒を交わし歓談。
当映画祭について「素人っぽさ」を賞賛していました。
確かに「チョコラ!」の時に実行委員の手がいっぱいいっぱいで、観に来ていた映画祭の協力者をまたもロビーから引っ張り出しチラシ配布をお願いしたのはこちらはよくあることとはいえ、他はあまりないだろうなと思いました。
「チョコラ!」に関しては今年、山形があったら上映したかったと話してましたが、世界最大のドキュメンタリー映画祭のスタッフからこんな言葉が漏れたことが映画の内容を語ってると思いました。

小林監督、また21日もお願いします!とありがとうございました。



本日のプログラムです。

9月19日(金)
10:30 鳳鳴(フォンミン)-中国の記憶-(中国)
http://www.yidff.jp/2007/program/07p1.html#t2
14:00 ムクシン(マレーシア)
ムクシン
16:00 MY MOTHER IS A BELLY DANCER(香港)
http://www.ffcjp.com/berry/index.html
18:15 花蓮の夏(台湾)
花蓮の夏(c) アミューズ、ポニーキャニオン
http://www.karen-natsu.com/
20:10 ブレス (韓国)
『ブレス』サブ1
(c) 2007 KIM Ki-duk Film. All rights reserved.
http://www.cinemart.co.jp/breath/

2008.09.19 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

映画にのろわれたい


「それで初日は観ていていかがでしたか?」
「羽賀さんとカーラさんの対談とても良かったわ。
羽賀さんとても詳しくてためになったし、レバノンのカーラさんからみるとシリアスに感じた“ラミアの白い凧”に笑えるシーンがたくさんあるなんて面白かった」
「あとインディーズの授賞式、受賞者と審査員を同じ壇上にあげてのトークも面白かった。
各審査員の個性が見れてそれが受賞作に反映することも審査の様子をかいまみて興味深かった。
わたしが好きな受賞作は、、、」
今回の映画祭をお手伝いしながら全作を観ると市外から来てはりきってる実行委員との会話です。
2日めは来れず、昨日準備をしながら感想を聞いていました。
「それで今日の見所はなんなの」
プログラムを眺めて「…全部です」




そんなわけではじまった3日めはタイの「ブリスフリー・ユアーズ」からスタート。
上映前にアピチャポン・ウィーラセタクン監督から届いたお客様へのメッセージを読み上げました。
映画も一筋縄でいきませんが、届いたメッセージもとても複雑で哲学に拍車がかかったように思いました。アピチャッポン監督、いつもこの映画祭を気にかけていただきありがとうございます。
この映画、始まってからずいぶんとたってからオープニングタイトルらしきものが軽快なメロディとともに流れるので、てっきりエンドクレジットかと思いこれで映画は終わりかと帰ったお客さんがいるのではと心配になって映写スタッフが映写室から飛び出してきました。

続いての「その壁を砕け」上映前に会場に1台の貸し切りバスが到着。
近隣のコミニティセンターの職員さんがこの時間に昔の長岡で撮影した映画を上映するからと、回覧板をまわして参加を呼びかけたらまるまる貸し切りバスが満員になるほどご年配の方から申込があったそうです。
もはや半世紀前の長岡の柿川沿いはじめ新潟・柏崎・佐渡と県内各地を縦断したこの映画、ご年配の方がちょうど青春時代を送った時代なのでみなさん席を立たずに食い入るように見ていたのが印象的でした。
しかし単なるノスタルジーでなく映画としてもよくできていて(あれだけのスタッフが顔を揃えれば当たり前です)本当に面白く若い方からも大好評でした。
そしてコミニティセンターで熱心に活動している職員さんがこんな形で映画とコミニティを結びつけてくださったことにお礼を申し上げ今後の上映活動に何かしらのヒントになるように思いました。

続いて「部落の声」は台湾のドキュメンタリー映画集団「全景」が台湾大地震を記録したシリーズのこの映画祭ではおそらく最後の上映作。
今回も長岡造形大学 復興支援センターの澤田雅浩先生に上映前の解説をお願いしました。
あらかじめお客様に渡した台湾の地図に震源とこの映画の舞台を記して、この舞台がどんな集落なのか背景と、中越大震災の共通点や例とからめて解説をいただきました。
震災によって脚光を浴びた地域とそうでない地域の落差。それによって周囲との軋轢が増す中、苦い思いをする本作の主人公はやがて奥さんとの軋轢も生じていきます。
復興を目指しながらも苦い後味を残す本作をを震災から4年たった長岡で上映する意義についても澤田先生は解説をしていただきました。毎年ご協力をいただいてる澤田先生にもお礼を申し上げます。
台湾地図


そしてこの日のラストの「シークレット・サンシャイン」。一言で言って重い映画だけどそれだけに大きな見ごたえがあります。ただ誰が観ても良かったという映画というわけでもないので反応がとても気になってましたが、お仕事帰りでこの日はこの映画だけを観に足を運んだ実行委員が「凄く良かった」と呟いたままパンフレットを買って余韻をかみしめるように会場を後にしたのが印象に残りました。
あとチョン・ドヨンの大熱演はもちろんのこと「”グエムル”の大将だろ、あの男、よかったな」
当会副会長の感想でしたがソン・ガンホって“大将”って言葉がすんなり当てはまって言いえて妙でした。
「シークレット・サンシャイン」は県内初上映でしたが20日にも上映しますのでぜひこの機会に。

タイトルは初日のお客様からのアンケートに書いてあったものでしたが、妙に頭にこびりついてます。

そして本日はいよいよ小林茂監督渾身の新作「チョコラ!」をお披露目上映しますが、佐藤真監督「エドワード・サイード OUT OF PLACE」の上映前にも小林監督より解説をお願いしました。こちらも注目したいと思います。
というわけで本日は全作ドキュメンタリー映画ですが、見どころはやはり「全部です」。



9月18日(木)
12:00 ダライ・ラマの般若心経(日本)
13:30 エドワード・サイード OUT OF PLACE(日本)

http://www.cine.co.jp/said/
16:10 鳳鳴(フォンミン)-中国の記憶-(中国)
フォンミン サブ
http://www.yidff.jp/2007/program/07p1.html#t2
19:30 チョコラ!+小林茂監督舞台挨拶(日本)


2008.09.18 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

世界中の平凡で偉大な母親たちに捧げる



昨日のメインは香港映画「MY MOTHER IS A BERRY DANCER」の上映前にサンダリーベリーダンススタジオの皆さんのベリーダンスショー!

40人の華やいだ衣装の皆さんが集まった楽屋や舞台袖は大変華やいでいました。
しかしリハーサルがはじまった途端に空気が変わり、カリーラ先生の綿密な指導のもと、何度も何度もダンスを繰り返していました。
客席で熱い視線を送るカリーラ先生の姿に華やかさだけでない厳しさも強く感じられ、
そしてダンサーの皆様のカリーラ先生への深い敬意と親愛をも感じました。

そのおかげで本番はお客様から盛大な拍手が常時鳴り響く素晴らしいステージとなりました。
おそらくはじめてベリーダンスを目にした方もいらっしゃったかと思いますが、いいきっかけ以上のものを得たのではないかと思います。

またクライマックスはカリーラ先生のソロとなりこれが圧巻の一言に尽きるパフォーマンスでした。
お客様は惜しみない拍手を贈り大変満足されたのではないかと思います。
カリーラ先生、そして生徒の皆様、この日のために準備を重ねて練習に明け暮れていただき本当にありがとうございました。
皆さん、本当に輝いていました。

当映画祭としてもこんなイベントは初めてだったので、全くの手探りでした。
初めて体験したのがベリーダンスは裸足なので、神聖なステージにシートを張るという作業でした。
リリックの職員の方の指導と共同作業のもと、実行委員でシート敷きと後片付けに力を注いだのですが、この日の反省会で参加した実行委員から「ステージでシートの準備と後片付けが得難い経験で面白かった」という声を聞きました。
ステージの裏側を体験できるというのも実行委員の特典かなと思いました。

あとベリーダンスの皆さんも含めて素敵な方と毎日出会えて嬉しいという声も聞き、これも参加特典かと。
当日のお手伝いをしていただける方も常時募集しております。
リリックステージ
また「MY MOTHER IS A BERRY DANCER」を映写しながら観ていた当会の魂の映写技師さんの反省会での感想「あの最後のやつ良かったね」。
この映画もう1回上映しますので、観賞される方はぜひエンドクレジットにもご注目ください。
ストーリーを気に入っていただけた方なら感動もひとしおです。
ルール違反かもしれませんが書いちゃいました。

本日のプログラムです。
またよろしくお願いいたします。

9月17日(水)
11:00 ブリスフリー・ユアーズ(タイ)
ブリスフリーユアーズ
13:30 その壁を砕け(日本)
その壁を砕け
15:30 部落の声(台湾)+澤田雅浩先生解説
部落之音03
19:00 シークレット・サンシャイン(韓国)
『シークレット・サンシャイン』メイン中
ⓒ2007 CINEMA SERVICE CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED
http://www.cinemart.co.jp/sunshine/

2008.09.17 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

黙って前見て運転せよ



例年以上にギリギリの会場準備を経て開会式は中村研太郎監督が作っていただいた先付けフィルムの上映後、挨拶の後にロマンダムールの歌と演奏とともにスタート。
準備不足が多々あり、トラブルが発覚するたびに落ち込みましたが、実行委員が一丸と、それにリリックホールの方々のお力添えとともに無事に幕はあがりました。
ちなみに「家族日和」の下倉功監督は午前中に会場に到着。
そのまま一緒に机を運んだりと力仕事やもぎりのご協力をいただきました。心苦しかったですがありがとうございます。

オープニング作「パレスチナ1948・NAKBA」上映後、毎年観にいらしてくださるお客様からは「今回の上映作でもう1番が決まったね」と声をかけていただきました。
もうですかと驚きましたが、これからこのお客さまにとってこれ以上の作品が現れるでしょうか。

「ラミアの白い凧」の上映後、長岡の真の国際人・羽賀友信国際交流センター長とレバノンからの留学生カーラさんの対談はレバノンについての貴重なお話となりました。
知られざるうまさのレバノン料理から現在も続く紛争とレバノンの現況について硬軟織りまぜ、羽賀さんがカーラさんから話を引き出し、それについて羽賀さんの体験を基に解説をしてくださいました。
よくカーラさんは「私より羽賀さんはレバノンについて詳しい」と話してるだけに、とても実のある対談となりお客様からはご好評をいただきました。
紛争が絶えず続いてるレバノンは人材は海外へと流出し、カーラさんの家族も世界中に散らばっているそうです。
スクリーンではレバノンと新潟県の地図を比較し、ほぼ同じ面積なことに意外と親近感が沸くことを感じさせました。
もちろんお客様にとってはカーラさんのお話から、レバノンを身近に感じたことと思います。

*カーラさんが制作した和紙で作った特製の映画祭ポスター。
会場に展示しています。

続いての「長岡産ムービー産地直送」は山古志が舞台の「かけはし」からスタート。
上映後は舞台裏で橋本信一監督と映画を制作した中学生チーム・ヤマコシックスが再会を喜んでいました。映画を通して結ばれた絆はずっと続くようで、チーム・ヤマコシックスも壇上に上がっていただき感想をお話ししました。子どもたちが主役だったと橋本監督は語り映画というものはいつまでも心に残るものだと。その功を熱心に語っていただきました。
また撮影中の「1000年の山古志」の予告編を流して現況を報告してもらいました。
流された予告編は「掘るまいか」と違うアプローチから山古志を描いてるようで、大方撮影は終わり編集が待ち構えてるようですがまた傑作の予感がしたりしました。

「かけはし」の後は栃尾を舞台にした「想い出はモノクローム」を上映。
五藤監督は朝から念入りに試写をしてチェック。
本番では上映後、五藤監督の舞台挨拶の中で栃尾のみなさんと汗を流して映画作りをしたこと、地域発信についてのこだわりから「かけはし」を制作した山古志へのエールとお話しいただきました。
また今夏、撮影した長編映画「モノクロームの少女」で現場を厚くサポートした栃尾の皆さんも壇上にあがっていただき五藤監督の紹介のもと、体験した映画作りをお話しいただきました。

「かけはし」「想い出はモノクローム」どちらも短編ですが、山古志・栃尾にまかれた映画の種は今後、どんどん成長していきそうな気がしました。

つづいての「第10回長岡インディーズムービーコンペティション」はグランプリ、準グランプリ作上映後、授賞式に続いて今回は審査員のヨールグ・ビューラー先生、五藤利弘監督、杉田愉監督、「三河島ジャンケンポン:の朴美和監督、「家族日和」の下倉功監督、「博士の部屋」の赤羽健一郎監督による座談会の趣で進行しそれぞれ映画への思いを語っていただきました。
現在のインディーズ映画で名を馳せる三監督が顔を揃え、これだけでも今後につながることを期待したいです。

最後の「ダライ・ラマの般若心経」では上映前に「かけはし」で子ども達に演出指導をして橋本監督とともにお越しいただきお話しいただいた、日本映画学校の浜口文幸先生が偶然にも本作の編集を手掛けており、急遽舞台挨拶をしていただきました。
菊池和男監督から聞いた撮影秘話、特にダライ・ラマ法王の意外な素顔は興味を覚えたりしました。
浜口先生はまさか「かけはし」、本作と自分が関わった映画が続けて上映されることに大変驚いてた様子でした。

終了後、その日の実行委員で後片付け後、記念撮影をして打ち上げとなりましたが、見回せば映画界で名を馳せてる人、これから飛び出そうとしている人が顔を合わせてることはなかなか壮観なように思いました。あとわざわざ岩手から以前に長岡インディーズムービーコンペティションでそれぞれ準グランプリを受賞した河野和男監督、鈴木明日香監督が車でかけつけてくれて(!)くださり、久しぶりの再会を喜んでいました。ご両人、結婚報告を兼ねてやってきたようでおめでとうございます!翌日は仕事があるからと深入りせずに長岡を後にして岩手に向かいましたが、明日仕事だからと帰る距離でもないように思ったりしました。しかし相変わらずエネルギッシュなようで嬉しかったです。

というわけで長岡の夜は更けていき、終電に乗り遅れたという赤羽監督と事務所に泊まり「ER」談義に花が咲いて眠りにつきました。
赤羽監督は昨年の伊参スタジオ映画祭のグランプリ受賞者でもあるので、いつか偉くなったら長岡を舞台にした映画をとお願いして先ほど別れました。

皆様、お疲れ様でしたと本当にありがとうございました。

しかし映画祭は終わったわけでもなく本日は19時よりサンダリーベリーダンススタジオのカリーラ先生が生徒の方々とベリーダンスショーを開きます。
40人も参加するかなり華麗なステージになるのでぜひともお仕事帰りにリリックホールにいらしてください。
ショーは20分ほど、その後7時半頃より香港映画「MY MOTHER IS A BERRY DANCER」を上映いたします。

9月16日(火)
19:00 MY MOTHER IS A BELLY DANCER(香港)
      (上映前に“サンダリー・ベリーダンススタジオ”のベリーダンスショー)
my mother
http://www.ffcjp.com/berry/index.html

2008.09.16 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

赤いアンブレラ



いよいよ映画祭が始まります。
事務所からたくさんの荷物を乗せてトラックは明日リリックホールを目指します。
下ろすだけで大変でしたが皆さんでいい汗を流しておりました。

明日、9月15日のプログラムは以下の通りです。
9月15日(月・祝)
10:50 開会式 ロマンダムールコンサート
11:10 パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)(日本)


http://nakba.jp/
13:40 ラミアの白い凧(レバノン)+羽賀友信氏講演


16:10 長岡産ムービー産地直送(かけはし、想い出はモノクローム)+
      第10回長岡インディーズムービーコンペティション
      *入場無料
      ゲスト 橋本信一監督、五藤利弘監督
かけはし メイキング
かけはし
http://www.siff.jp/jw2008/filmography.html
小百合教室窓覗き込み
想い出はモノクローム
http://is-field.com/workshop/goto.html
19:00 ダライ・ラマの般若心経(日本)
ダライ・ラマの般若心経

レバノン映画「ラミアの白い凧」の上映後は中東事情に詳しい羽賀友信氏とレバノンからの留学生のお話をしていただきます。

また16時10分からのプログラムは「かけはし」上映と橋本信一監督と映画を制作した山古志の中学生”チーム・ヤマコシックス”の舞台挨拶。
その後「想い出はモノクローム」上映と五藤利弘監督舞台挨拶。
そして第10回長岡インディーズムービーコンペティションのグランプリ、準グランプリ作の上映と授賞式を行います。
グランプリ作 朴美和監督「三河島ジャンケンポン」
準グランプリ 下倉功監督「家族日和」
         赤羽健太郎監督「博士の部屋」
いづれも現在の自主映画界で注目を浴びる作家達で授賞式にも出席くださいます。    
このプログラムは入場無料となります。

映画祭の様子は毎日、このブログでお伝えできたらと思っていますのでよろしくお願いします。
そしてぜひお越しください。

2008.09.14 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

映画祭の物販

映画祭会場にて以下の物を販売する予定です。

パンフレット
*シークレット・サンシャイン  700円
*ブレス             500円
*トゥヤーの結婚        700円
*ハーフェズ           600円
*後悔なんてしない       700円
*花蓮の夏            700円
*ビルマ、パゴダの影で    600円
*花の夢             1000円
*鳳凰 わが愛          700円

書籍
*パレスチナ1948・NAKBA 1000円
*日記2              1575円
 中井貴一さんの「鳳凰 わが愛」撮影日記
*忘れられない花のいろ     1680円
 麻生久美子さんお「ハーフェズ」撮影日記
*エドワード・サイード OUT OF PLACE 
                    2100円
*佐藤真 映画の仕事      1050円
*街の記憶 劇場の灯り     1800円
 新潟県内の映画館すべてを網羅した力作

DVD
*阿賀に生きる           3990円
*阿賀の記憶            3990円

また小林茂監督の著作「ぼくたちは生きているのだ」も販売予定です。
     

2008.09.14 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

後悔なんてしない

後悔なんてしない
“少しだけ危険な道に入ったのさ、少しだけ”

今回の映画祭のクロージング作は韓国の新鋭イ=ソン・ヒルの「後悔なんてしない」にしました。
同性愛に非寛容な韓国で映画監督として初めてゲイと告白しただけに、自身の揺るぎないアイデンティティと信念を世界に投げつけるような荒々しく挑発的、野心的な作品です。
ただし欠点も多々あることは確かなのですが、それを凌駕する勢いで綱渡りを疾走するような危なっかしさが大きな魅力です。
もちろん完全に演じきった二人の主演俳優の危うさも素晴らしく魅せてくれます。

クロージングとは次回も視野に入れてることも含めてになるかと思いますが、このイ=ソン・ヒルの可能性に賭けていつかまたこの映画作家の作品が当映画祭で上映される期待も込めて上映します。
いずれによ韓国からまた注目に値する映画作家が登場したことは確かです。

そんなわけで明日からの映画祭も「後悔なんてしない」意気込みで開きたいと思います。ベタですがお待ちしています!

英題 “No Regret“”
監督 イ=ソン・ヒル
出演 イ・ハン/イ・ヨンフン /キム・ジョンファ
配給 ツイン

story
 昼は派遣、夜は代行運転のバイトと田舎から上京し夢だったデザインの勉強もままならないスミン。ある夜、金持ち風の男ジェミンから誘われるが、解雇された工場の御曹司と知り激高。しかしいつしか二人は互いを求め合う。
 韓国で初めてゲイであることを告白した映画監督イ=ソン・ヒルの野心漲るデビュー作。信念のもと真正面からタブーに挑み熱く揺さぶるメロドラマが誕生した。韓国では熱狂的ファンを獲得し異例のロングラン上映。



2008.09.14 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

シークレット・サンシャイン

『シークレット・サンシャイン』メイン中
“誰かが私を愛し、それを感じるのが幸福”

「グリーン・フィッシュ」「ペパーミント・キャンディ」「オアシス」。
イ・チャンドンの映画はいつも観る者に強烈な傷痕を残すのではないでしょうか。
特に「グリーン・フィッシュ」のハン・ソッキュの最期の呟きは今も脳裏から消えずにいます。
甘く舌ざわりのいい映画がお好きな方は到底受けいれることができず、観る者は覚悟が必要になります。

5年ぶりの新作となった「シークレット・サンシャイン」はさらに深化していき、人の心の深淵に迫ろうとしてるかのように再び観た者に深い傷跡を残すように思います。

今回はさらに「神と信仰」について強烈な疑問を提示し突っ込みを入れてます。
これ以上のないほどの悲劇を味わった女性に癒しを与えるのも神様なら、再び奈落に突き落とすのも神様。「あなたのために祈ってる」という言葉に戦慄が含まれるのは強烈で絶望をさまよいさらにこわれていくチョン・ドヨンの鬼気迫る姿は圧巻という言葉でさえ物足りません。
昨年のカンヌ国際映画祭最優秀女優賞の選定は審査員満場一致ではないかと思います。

しかし結局、人を救うのは神様でなく人間とでもいいたいように、ヒロインに尽くす中年男・演じるソン・ガンホのオーラを全てそぎ落とした演技はまさに名優の極致ではないかと。
下心みえみえでヒロインに近づき、相手にされず、さらに肝心な時に全く役に立たないながらも、こわれた女に尽くす姿に救われる思いが。ホントにソン・ガンホ以外、考えられません。

原題の「密陽」とは韓国のなんの特徴もない地方都市の名だそうですが、この名にちなんだようなラストシーンの陽の光は観る人によって様々な解釈を考えさせると思います。
韓流の枠を遥かに超えた大傑作です。ぜひともお見逃しなく。
イ・チャンドンはまた凄い映画を撮りました。

シークレット・サンシャイン 2007年 韓国 9月17日(水)19:00
 9月20日(土)17:00

DATA
142分/韓国語
原題 “密陽”
英題 “SECRET SUNSHINE”
監督 イ・チャンドン
出演 チョン・ドヨン/ソン・ガンホ
配給 エスピーオー
ⓒ2007 CINEMA SERVICE CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED

 幼い息子と二人、亡き夫の故郷である地方都市・密陽に移り住んだシングルマザー。しかし最愛の息子が誘拐されてしまうという悲劇に襲われる。信仰に救われ癒しを得るものの再び絶望へと突き落される。
 「オアシス」の名匠イ・チャンドンが赦しと信仰をテーマに描く究極の人間ドラマ。熱演のチョン・ドヨンがカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞。彼女を助け見守るソン・ガンホの佇まいも素晴らしい大傑作。
3『シークレット・サンシャイン

2008.09.14 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

鳳凰 わが愛

鳳凰ー_convert_20080722124535

“鳳(トリ)は凰(ヘビ)を求める。トリとヘビが一緒になると鳳凰になる”

中井貴一さん主演・プロデュースの日中合作映画。
四十路を数えた中井さんが、自身を奮い立たせるために過酷な現場へと身を置いた中国映画「ヘブンアンドアース」。
傑作「双旗鎮刀客」の監督フー・ピンのもと豪華キャストが結集した活劇として見どころが多かった作品でしたが、中井さんにとってはとても不本意な結果に。
その顛末は著作「日記」に詳しく書かれていますが、再び中国映画界からオファーを受けたものの前作の反省から監督と対等な立場で現場で意見を言えるプロデュースもと買ってでたのが本作。

今回も著作「日記2」に詳しく書かれて必読なのですが、1シーンごとに気の遠くなる作業を経て撮影して伝えたかったもの、それは本当に古風な互いを求めあう愛が描かれています。

新潟県内初上映と以前はよく宣伝に使っていましたが、いつのまにかほとんど占めるようになりあまり言わなくなっていました。本作はこれが意外にも県内初上映となります。
日本を代表する映画スターが情熱を捧げ日本と中国の橋渡し、日中の映画交流に大きく貢献したことに敬意を表して上映したいと思います。
ついでに「鳳凰」なんて長岡にふさわしいタイトルのように思ったりします。
しかし今回の映画祭は刑務所が舞台の映画がなぜか多くなりました。

鳳凰 わが愛  2007年 日本=中国 9月20日(土)19:40

121分/中国語 

原題 “鳳凰”
英題 “CROSSING OVER”
監督 ジヌ・チェヌ
出演 中井貴一/ミャオ・プゥ/グォ・タォ
音楽 S.E.N.S
配給 角川映画

1920年代中国。恋人を助けるため些細な諍いから投獄されたリュウ・ラン。日本人であることを隠してる彼は懲罰の場で夫を殺めたホンと運命的に出会う。人生に絶望し、反発していた二人は心と心を近づけていく。
 実話をもとに満州事変、日中戦争と続く激動の時代を通じて、中国の言い伝えである「鳳(雌)は凰(雄)を求めるの通りお互い求め合った男女の鳳凰=不死鳥のように終わることのない愛を描く。中井貴一初プロデュース作。 
鳳凰サブ

2008.09.14 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

東京H特派員

これは映画祭実行委員向けの私信なのですが、東京特派員で当会のお母さんといっていいH特派員も映画祭にお手伝いにお越しいただくと今ほどお電話がありました。
年に一度の機会なので全国にいます、特派員の皆様もぜひご参加ください。

2008.09.13 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

ノンちゃん雲に乗る

今ほどあった事務所へのお問い合わせ。
ご年配の女性より「市政だよりで知りました。鰐淵晴子さんが来て下さるそうですね。ぜひぜひ遠目でいいから一目、拝見したいと思います。昔、母と一緒に観た“ノンちゃん雲に乗る”がとてもいい思い出です。~」と以下、お電話で滔々と鰐淵さんへの想いを語っておりました。

「ノンちゃん雲に乗る」は今の団塊の世代の方に話を聞くと学校の映画会で誰もが観たそうです。
おそらく当時の小学生にとって鰐淵さんはとても身近なアイドルとして親しまれた存在だと想像したりします。

公開からもう半世紀もたった映画を母との思い出とともに語る電話の向こうのご年配の女性の鰐淵さんと映画への熱い思いにちょっとというかかなり胸がジーンときました。

9月21日の「貝ノ耳」上映後に鰐淵さんは登場します。
トークとともにお客様にマイクを渡して質疑応答の時間も用意したいと考えてます。
先ほどのお電話の方はこのブログの存在は知らないでしょうが、それでも書いちゃいますが事務所のこちらに思いを話すよりも当日、ぜひ先ほどのお話を鰐淵さんに直接お伝えいただけたらと思います。
とても喜んでいただけるはずです。

2008.09.13 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

貝ノ耳

貝ノ耳001

「遺作のつもりで撮った」
柏崎を拠点に活動する杉田愉監督が「貝ノ耳」を撮るにあたっての覚悟でした。

群馬県中之条町、小栗康平監督「眠る男」、篠原哲雄監督「「月とキャベツ」の舞台となった山の中で毎年「伊参スタジオ映画祭」が11月に開催されます。
全国から応募されたシナリオの中から審査後、最優秀作品を映像化するための賞金を贈呈。
2003年の短編部門グランプリが「貝ノ耳」でした。
http://www8.wind.ne.jp/isama-cinema/
バイオリンを奏でられる女優とあてがきをしていた鰐淵晴子さんが偶然にも映画祭ゲストとして参加。
その場で出演依頼をして鰐淵さんは快諾。

しかし遺作のつもりは一切の妥協を拒むことで厳しいところまで追い込まれるということ。
杉田監督の話の端々から過酷な撮影現場の一端がうかがえますが、映画では初老の男性の悲壮な孤独感に杉田監督の心情が反映されてると言ったら言い過ぎでしょうか。

撮影場所は柏崎と中之条が半々。柏崎は主に海岸シーンを撮影。
物語の中で不穏な気配が漂うシーンに柏崎の海岸を配置するのはこの町で育った監督の感性にまで興味を覚えます。

夫に寄り添う姿に胸を打たれる鰐淵晴子さんの姿。
さすがにバイオリンを奏でる時にピンと張りつめたように空気が変わったように思いました。その姿がとても美しいです。
また夫役の坂井昌三さんは実は杉田監督が学んだシナリオ教室の先生なのですが、長岡出身のバイオリニストで鰐淵さんの父親である鰐淵賢舟さんによく顔立ちが似てるため鰐淵さんは共演をとても喜んだそうです。
そして冒頭でこちらを射るようなまなざしで登場する品田涼花さんはまるで杉田監督のミューズとして約束されたような登場の仕方です。
以上の3名が杉田監督ともに上映後のトークで登場します。
特に鰐淵晴子さんは父親の故郷である長岡に登場するのは感慨もひとしおなのではと想像します。

DVD化も劇場公開の予定もなく、いわば映画祭でしか観る機会のない杉田ワールドの原点。
貴重な上映なのは確かなのですが、それ以上に台詞が一切なくただただ身を任せるだけで得難いものを感じることができ、世界中の映画祭を席巻しているのも納得させられます。

杉田監督には溢れるばかりの様々な企画・アイデアがあるようなので今後の活躍を祈らずにいられません。

貝ノ耳002

貝ノ耳 2004年 日本 9月21日(日)15:10 
*トーク  鰐淵晴子、杉田愉監督、坂井昌三、品田涼花

DATA
33分
英題 Shell Ear

監督・脚本 杉田愉
出演 鰐淵晴子/坂井昌三 /品田涼花
(C) 2004 Shell Ear Production Committee All Rights Reserved.
制作 「貝ノ耳」製作委員会

story
 年齢から来る耳の衰えでバイオリンの演奏を断念した夫と寄り添う妻。これだけのシンプルな設定だけで心に深く響く映像詩。一切の台詞を排除し演者と音楽だけで観る者の感性に迫る至高の芸術映画。
 伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞短編部門大賞を受賞。脚本を書いた時から杉田監督は鰐淵晴子さんを希望しその念願が叶っての映画化。高い評価を得て世界の映画祭を席巻している。

2008.09.13 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

想い出はモノクローム 映画祭版

小百合教室窓覗き込み

“「生きる」とはどういうことかをテーマにした映画”

この8月末から9月初旬にかけて栃尾で撮影された「モノクロームの少女」は撮影隊が行く先々で大歓迎されて大きな盛り上がりとなったようです。
栃尾の知人と話しをすると何もないところだ、とよく耳にしましたが、その何もないと思われてた地域に目を向けた五藤利弘監督の勝利ともいえるはずです。
栃尾を車で駆ければ気づきますが風情ある雁木通りをはじめとする町並み、雄大な棚田、静御前のお墓をはじめロマンのある史跡など人をひきつけるものを多く目にします。
そして最近は全国区となっている名物の油あげは初対面の人の目も舌も驚かせることでしょう。

「モノクロームの少女」は来年2月に公開予定だそうですが、今回上映する「想い出はモノクローム」はそのサイドストーリーである短編。
嶋田豪プロデューサーが主宰するワークショップに集まった無名の俳優たちが東京から参加。
わずかな撮影期間の中で全力を尽くした珠玉の一編です。
ここには栃尾の人たちと汗を流そうと奮闘している五藤監督と、監督を慕いこれを機にステップアップを図ろうとする俳優たちの思いが一致した珠玉の短編映画です。

また芦澤明子キャメラマンは本業の映画撮影の傍らに全国の木造校舎を訪ねることをライフワークとし写真集を出版したりしています。
そんな木造校舎に大変な思い入れのあるキャメラマンが愛しむよう撮った舞台の木造校舎のシーン、そして地元の人たちも新鮮に感じ驚くかもしれない町並み、川辺、雄大な山並みと大林映画の尾道を想起させること十分なほど栃尾の魅力が凝縮されています。

教師に恋した少女の想いははたして届くのか?謎めいた写真の女性とともに物語は「モノクロームの少女」へと期待が膨らむストーリーとなっています。
すでにネットムービーとして配信されていますが、スクリーンで上映することが映画の本道と頑なに信じている当映画祭で上映させていただくことになりました。
この上映のために五藤監督は再編集をして当日、舞台挨拶にお越しくださいます。

「地方が大都市に何もかも吸い上げられていくのを幼い頃から肌で感じていた」
長岡出身の五藤監督が編集委員に名を連ねる発売中の「月刊シナリオ」の編集後記に地域発にこだわった「モノクロームの少女」制作の決意表明文が掲載されています。

故郷の活性化のための映画制作とともに崇拝する黒澤明監督への敬意も込めた「想い出はモノクローム」。無料上映なのでぜひとも足を運んでください。
あと音楽を担当した長岡・三島地域出身の原朋信のスコアも大変印象深いのも特筆です。

なお上映とともに「モノクロームの少女」制作発表で流された大杉漣さんのビデオレターも特別に上映いたします。短いですが長岡への深い愛着が感じられます。
漣さん、改めてありがとうございます!
ちなみに漣さん、「モノクロームの少女」撮影の初日。出番前に栃尾の油あげを口にしたようで賞賛をしておりました。

諸橋振り向き

想い出はモノクローム 2008年 日本
*9月15日(月・祝)16:10~

DATA
20分/日本語
英題 “Monochrome, My Memory”
監督・脚本 五藤利弘 プロデューサー 嶋田豪 撮影 芦澤明子 音楽 原朋信
出演  藤田彩子/青地 洋/高野 希(長岡市在住)
製作 Is Fieldアイエス・フィールド/五藤利弘

story
栃尾の木造校舎。高校で美術の臨時教師をしている諸橋に淡い想い抱く生徒の小百合は卒業を控え友人に後押しされて想いを伝えようとする。しかし諸橋は少女のモノクローム写真を見つめていた… 撮影に黒沢清監督「LOFT」「叫」の芦澤明子、音楽に長岡出身のシュガーフィールズ・原朋信と一級のスタッフを迎えて栃尾で制作。長編作「モノクロームの少女」に繋がる青春映画。 

2008.09.13 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

英語の字幕

事務所のフィルム

今回の映画祭で日本語の字幕のほかに英語の字幕が入ってる作品は
「鳳鳴(フォンミン)」「部落の声」「ムクシン」「MY MOTHER IS A BERRY DANCER」になります。お知り合いの英語圏の方にもお勧めください。
また「ラミアの白い凧」は日本語とフランス語の字幕が入ってます。

あと昨日の朝日新聞新潟版にこれまでと違う切り口から映画祭を紹介いただいてます。
この後、長岡新聞にも紹介される予定です。

2008.09.12 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

チャウ・シンチーの熱血弁護士

審死官ポスター
“男は身長じゃないのよ 志よ”

チャウ・シンチー、おそらく最も香港人を爆笑させたといっていい偉大な喜劇王です。
これは語弊があるかもしれませんが、89年の天安門事件が勃発し、多くの香港人はやがて迫りくる香港返還に希望が持てずガックリときていた中で、当時こつこつと刹那的なB級コメディを連打していたシンチー映画に足を運んで束の間の笑いを求めていたのではないかと思います。
翌年90年の「ゴッド・ギャンブラー賭聖外伝」が記録を塗り替える大ヒットとなり、しだいに製作費のかかかった大作に移行していく中で撮影されたのが本作「チャウ・シンチーの熱血弁護士」。
シンチー初の時代劇にて共演にアニタ・ムイを迎えた豪華な傑作コメディです。

広州でやり手とはいえ金持ちから多額の弁護料で仕事を引き受ける弁護士のシンチー。
武芸に秀でた妻はお金が第一と考える旦那に弁護士を辞めてもらいたがっていた時、天罰と思う事件が起きて改心。茶屋と旅館の経営に収まり夫婦水入らずの時を過ごしたとき、殺人の濡れ衣を着せられた身重の女と出会い情に熱い妻は無実を晴らすべく渋る夫に再び弁護を頼むが、、、

21世紀に入り「少林サッカー」「カンフーハッスル」と鍛え上げた肉体とCGを融合させたスペクタクル映画を監督し爆笑させてたシンチーはこの当時は立て板に水のごとく、膨大なセリフをリズミカルにまくしたてる優れた話術を武器に勝負。相手役の芸達者なアニタ・ムイのおかげでまるで夫婦漫才のようなかけあいが一級の話芸を観ているようで圧巻です。
特にクライマックスの法廷で次々と無理難題が襲い窮地に陥っても機転が利き口八丁でまるめこむシンチーの話芸はキャリアの中でも頂点に達しているといっていいです。

さらに現在は「ザ・ミッション」「PTU」「エレクション」と男騒ぎの香港ノワールを手掛けながらも当時は職人監督としてヒット作を連発してたジョニー・トーのツボを抑えまくったスピーディな演出、北京五輪開幕式のワイヤーワークも手がけた“ワイヤーアクションの鬼”チン・シウトンのいくぶん抑え気味ながらも的を得て派手な見せ場となってるアクション指導とまさに香港娯楽映画の面白さが満喫できます。

とはいえおそらく映画が進むにつれてシンチーとともに勝気な奥さんを演じてるアニタ・ムイに目がいく筈です。頭の回転が速いといはいえ身長が低いことと腕力がないことにコンプレックスを抱いてる旦那を常に盛りたて、時に得意の武術でフォロー、時に愛してるがゆえに可愛い焼きもちを妬いたりと、次々と表情と衣装を変てスクリーンに登場する姿は絶品といっていいです。決して美人ではないもののこの映画のアニタ姐さんを好きにならずにいられません。そんな姐さんがすでに亡くなっているという事実はスクリーンで一際輝いてるだけにとても残酷な事実として深い悲しみを覚えます。

もっともそんな湿っ気は姐さんにとっても決して本望ではないことでしょう。
落ち込んでるとき、悲しんでるとき、うまくいかないとき、そんな時はぜひぜひチャウ・シンチーの映画に足を運んでください。
お客さまの笑い声のために身を削ってコメディ映画作りに明け暮れてるチャウ・シンチーも偉大な映画人です。
本作は日本のシンチーファンが観たくて観たくて公開を待ち望んで地団太を踏んでた大傑作です。「少林サッカー」以後のシンチーしか知らない方は違う魅力を感じていただけたらと思います。
チャウ・シンチーの熱血弁護士B
チャウ・シンチーの熱血弁護士 1992年 香港 9月20日 12:45

DATA

原題 審死官
英題 Justice, My Foot!
監督 ジョ二ー・トー
武術指導 チン・シウトン
出演 チャウ・シンチー/アニタ・ムイ/ン・マンタ
提供 CELESTIAL PICTURES LIMITED 
(C) Licensed by Celestial Pictures Limited.All right reserved

清の時代、武芸に秀でた妻を持つ広東の弁護士スンは非常に弁が立ち、困った人も救ってた。ある日、夫殺しの濡れ衣をきせられそうになった身重の女と出会い無実を晴らすために妻から弁護するよう頼まれるが、、  香港の喜劇王チャウ・シンチー90年代最高傑作。監督は今や巨匠となったジョニー・トー、妻役には故・アニタ・ムイが扮しシンチーとの掛け合い漫才が痛快。香港映画黄金期、娯楽映画の王道を行く1本。
Dチャウ・シンチーの熱血弁護士

日本語字幕を担当した水田菜穂さんのブログに映画祭をご紹介いただいてます。
ありがとうございます!
http://hkaddict.blog26.fc2.com/blog-entry-2442.html

2008.09.11 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

チョコラ!



“私にも善いことを為すことが出来るだろう
 あなたの意志に依って”

昨日の新潟日報文化欄に越智敏夫先生による小林茂監督の新作「チョコラ!」の評が掲載されています。
ぜひ手にとって読んでいただきたい明快で素晴らしい批評となっています。

一人の少年がケニアの国道沿いを強い意志を秘めたように歩く。
続いてのシーンは彼が、すべての衣服を脱ぎすてる。
とても忘れがたい冒頭のシーンから一気にケニアの厳しい現実の中で
生き抜くストリートチルドレンの世界に引き込まれていきます。

「チョコラ」とはスワヒリ語で「拾う」という意。
ストリートチルドレンに対しての蔑視のように使用される言葉のようです。

昨年、アフリカの撮影から帰って3か月の頃、小林監督宅へお邪魔したことがあります。
「はたして映画になるだろうか?」
力なくつぶやいた言葉でした。
映画に登場する彼らの言葉がまだ翻訳されておらず、
おそらくどのような方向になるかまだ定まってない頃だったと思います。

その後、彼らの言葉が翻訳されてからは大きな手ごたえを感じたようでした。
“コバさんが良くなりますように”
一人の子どもが呟いた祈り、撮影中気付かなかったこの言葉が訳された時、
小林監督が完成へと向かうエネルギーが倍増されたのではと想像します。
撮影の対象者との信頼関係がこの言葉によって深く裏打ちされた証ではないかと。

そして唯一、登場する日本人、彼らを全て受け止めて支援する松下照美さんの献身的な姿にも深い感動を覚えます。

全編にわたってほぼ登場するのはアフリカ・ケニアのあまりにも雄大な青空。
青空の下で小林監督が目にした子供たちの日常である過酷な現実。
その現実はこの繋がっている世界の中で決して他人事ではないはずです。
スクリーンの中の子供たちの姿にどう向き合っていくか観賞者に問いかけていきます。
当映画祭が初披露となる紛れもない必見の“映画”です。

「チョコラ!」2008年 日本
9月18日(木)19:30*小林茂監督舞台挨拶 
9月21日(日)12:10*小林茂監督×越智敏夫先生対談「アフリカ・ストリートチルドレンと私たち」

DATA
94分/キクユ語・スワヒリ語・英語
英題 Chokora!
監督 小林茂
プロデューサー 矢田部吉彦/編集、秦岳志/撮影、吉田泰三/製作デスク 目黒秀平/小林眞人
製作 カサマフィルム 

長岡在住、小林茂監督の最新作。鉄くずを拾い、たくましく生きるケニアのストリートチルドレン。子どもらしさがはじける日常から、かれらの内面世界へ分け入って行くカメラが秀逸。「思春期」の川面を歩き、ラストダンスへなだれ込む展開に時間を忘れる。国境も人種も越えた秦岳志の編集が光る。哀しみの裏側に人生がはりつく。新潟県内外のカンパが製作をささえた秀作。


2008.09.10 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)



“こんなひどいことを誰がはじめたんだ”

昨晩のニュース23は「イスラエル建国60周年 パレスチナは今」という形でレポートが放映されていました。豊穣な大地として人々の営みがあったパレスチナの地にホロコーストの虐殺から逃れたユダヤ人が植民地化していく歴史を短い時間とはいえわかりやす伝えてました。
その中でガザの地にナクバ 衝撃の壁として生々しいペイントが写し出されてました。

“60年前にイスラエルが誕生し、パレスチナ難民が誕生した。
 この事件をパレスチナ人は、NAKBA(大惨事)と呼ぶ。”

映画の宣伝コピーそのままですが、報道月刊誌「DAYS JAPAN」の編集長である報道写真家・広河隆一のライフワークであるパレスチナ。
若き日にイスラエルへと行き共同体的なキブツダリヤで暮らしていたものの、働いてた農地で気がかりな「白い廃墟」と出会う。それがかつてパレスチナ人が暮らしていた村の跡。
「ホロコーストを経験したユダヤ人のキブツが、パレスチナ人の村の土地に建てられている」。
衝撃を受けた広河監督は村の住民を捜し始める。それは現代も続く「破壊と追放を辿る旅」でもあった。

本作は40年にわたって廃墟となったかつての村の住人達を捜し、生々しい証言を記録した膨大な資料を凝縮してまとめてます。
現在、完全版の制作に取り掛かっているそうですが、広河監督はいづれは日本が消していった中国・朝鮮半島の村、人々を丹念に記録に残す仕事を考えているようです。本当にしなければならないのはその仕事だと。
「NAKBA」はその前の仕事としてはあまりにも巨大な作品です。
今回の映画祭のオープニングに選んだ理由はやはり今の世界情勢を語る上で直視しなければならないパレスチナ問題に深く切り込んだこの映画からスタートし、今のアジア、ひいては私たちの生きている世界を観ていく・知っていく一週間の第一歩として踏みこんでいこうというのがねらいにあったりします。

破壊と殺戮、憎しみの連鎖が延々と連なるイスラエル、パレスチナ。
今は瓦礫と化した廃墟に60年前に確かに人々の営みがあったこと、それがナクバによって瓦礫となったことを事実と認めることから、イスラエル、パレスチナ共通の議論の基盤ができ、それによって問題の解決法が見えてくる。
広河監督のメッセージは本作を通して世界に伝わることを願わずに、そのためにぜひ多くの方々に観て知っていただきたい映画です。

NAKBA サブ

パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ) 2008年 131分 日本 *オープニング上映 9月15日(月・祝)11:10
DATA
131分 英語・アラビア語・ヘブライ語
英題  “Parestine 1948 NAKBA”
監督・撮影・写真 広河隆一 
プロデューサー 安岡卓治
配給協力 バイオタイド

story
 若き日の広河隆一はイスラエルで働いてた農場で「白い廃墟」と出会う。それはかつてパレスチナ人が暮らしてた村の跡だった。以後、今も続く失われた住民を捜す「破壊と追放の歴史」を辿っていく。
 1948年イスラエル建国、70万人以上のパレスチナ難民が発生。これをパレスチナ人はNAKBA(大惨事)と呼ぶ。報道月刊誌「DAYS JAPAN」編集長・広河隆一が取材した膨大な記録をまとめた渾 身の1作。


 

2008.09.09 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

花蓮の夏

「花蓮の夏」サブ2..

“君が他の子と違うと僕はわかっていた”

「藍色夏恋」「五月の恋」と台湾映画からは青春映画の秀作がたびたび登場しています。今回の「花蓮の夏」は男二人と女一人のトライアングルラブ、これがかの「突然、炎のごとく」「冒険者たち」「風の輝く朝に」といった傑作だと熱い友情に結ばれた二人の男を前に女はどちらを選ぶのか?というのが映画の見所の一つだと思いますが、本作はこれに男二人がともに意識し合う同性愛の面も加味され、より複雑な恋模様を描いていきます。
男二人は互いを思い合いながらも齟齬が生じ、二人の間で揺れるヒロインの微妙な距離感とともに全編にわたって痛々しさと切なさが同居している稀有な青春映画となりました。
荒々しさの中でもきっちりと人間を描き25歳までにこの映画を撮りたかったと語る新鋭レスト・チェンの今後に期待大です。もちろん終始迷い傷つき傷つけられる青春像を演じきった三人の若手俳優も。
台湾の地方都市で田園風景もまぶしい花蓮でのウダウダ感も身近に感じさせます。
あと屈辱しか残らないと思う教師の体罰(?)は台湾映画でたまに見かけますが、日本はあそこまでやらないだろうと。

「花蓮の夏」サブ3..

花蓮の夏 2006年 台湾 9月19日(金)18:20

DATA
97分/北京語
原題 “盛夏光年”
英題 “ETERNAL SUMMER”
監督 レスト・チェン
出演 ブライアン・チャン/ジョセフ・チャン/ケイト・ヤン
配給 マジックアワー
(C)アミューズ、ポニーキャニオン
「花蓮の夏]サブ
story
 優等生ジェンシンと問題児ショウヘンは幼なじみ。親友として育ち高校生となった二人の前に孤独な少女ホイシャが転校してくる。彼女の登場でジェンシンはショウヘンへの秘めた思いに気づく。
 禁断の恋と三角関係を斬新な映像センスで描ききった25歳の新鋭レスト・チェンが放つ衝撃作。「孤独と青春」をテーマに“若さ”と“純粋”さが失われる25歳までに撮りたかったと語る。
花蓮の夏

2008.09.07 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

ムクシン

ムクシン

“私は愛を見つけ ムクシンもそうであってほしい”

 マレーシア映画の旗手として現在、注目を集めている女性監督にヤスミン・アハマドがいます。
特に金城武を愛する女の子オーキッドの瑞々しい恋を見つめた「細い目」で一躍、世界の映画界から注目を集めて各国で特集上映が組まれています。

 監督の分身といっていいかもしれない活発で利発な女性オーキッドと愉快な家族を描いた4部作は“オーキッド4部作”と呼ばれて制作順に「ラブン」「細い目」「グブラ」「ムクシン」となりますが、オーキッドの成長記としては「ムクシン」「細い目」「ラブン」「グブラ」となるようです。
 いづれも主人公の周辺にはイスラム教徒や中華系、マレー語、英語、中国語が入り乱れたりと多民族国家であるマレーシアの一端をかいまみさせてくれるのも作品の要ではと。
 
 昨年の映画祭で好評だった「グブラ」ではオーキッドは都会の富裕層の若妻として登場しながら旦那の不倫に悩む大人の女性として悩み傷つく姿が描かれてました。
 それが今回上映する「ムクシン」は思春期の入り口にたったオーキッドと少し年長の少年ムクシンの友情と初恋の狭間で揺れる姿を美しい田園風景の中で繊細に綴っています。
 女の子達と遊ぶより男の子と泥まみれになって遊ぶのが楽しくて浮いた女の子と家族の境遇に恵まれず暗い影を背負った少年の恋の姿は大人になったオーキッドがあれが振り返って初恋だったと思う一夏の美しい思い出として永遠に記憶されるはずです。
 親友のつもりがいつのまにか恋愛を意識してしまう、その瞬間の微妙な表現を女性監督ならではの手腕で描いています。ぜひご期待ください。

 美しい詩篇で幕を下ろす本作は再び幕が上がって監督とその家族、さらに映画スタッフまでが登場し祝祭の場へと変換します。
“オーキッド4部作”の完成を祝うかのようなそのシーンを見ると、この監督はまるで映画からも祝福されているような気持にもさせられます。

ムクシン 2006年 マレーシア 9月19日(金)14:00

DATA
97分/マレー語・英語
英題“Mukhsin”
監督 ヤスミン・アハマド
出演 モハマド・シャフィー/シャリファ・アルヤナ
フィルム・写真提供及び協力:国際交流基金
協力:(財)国際文化交流推進協会(エース・ジャパン)

story
 オーキッドは10歳、ムクシンは12歳。学校の休暇中に出会った二人はすぐに親友になるが、やがてムクシンは彼女に恋心を抱く。友情と恋との狭間で揺れる思春期の入り口の輝きを描く。
 女性監督ヤスミン・アハマドの“オーキッド4部作”の最終章はオーキッドの初恋物語。愛という美しいものが、時に友情という別の美しいものを壊す姿を見つめていく。ベルリン国際映画祭出品作。

2008.09.07 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

エドワード・サイード OUT OF PLACE


“私の人生を表現するなら、出発と帰還の連続です。
 出発は常に不安で、帰りはいつも不確かなのです。  エドワード・サイード”

「阿賀に生きる」完成10周年記念としてシネ・ウインドで上映された際、
監督・佐藤真、撮影監督・小林茂の二人が檀上で対談を繰り広げたことがありました。
今は伝説となってる撮影当時の集団生活を振り返る形で小林監督が猛烈な突っ込みでたじろかせながらも、佐藤監督はうまく受け止め、また受け流したりとお二人の絶妙な呼吸で館内は大いに沸きました。

いづれこのお二人の対談を長岡でもできるのではないかと。

その後、第7回の映画祭で「阿賀に生きる」を、第9回の映画祭では「阿賀の記憶」が上映されました。特に「阿賀の記憶」は日本初上映という栄誉をいただき、佐藤監督からもパンフレットチラシに寄稿をいただきました。

 10年前にスタッフ7人で阿賀野川の川筋の民家に3年間暮らして「阿賀に生きる」という1本の映画を作った。その記憶と痕跡を辿る極私的ドキュメンタリーである。ただし、対話の相手は風景と風と気配のようなもの。阿賀野川の岸辺にたたずんでボーッと夕陽を見ていると胸の内に去来する由なき事の走馬燈のような作品である。阿賀に生きた人々の既に鬼籍に入った記憶と痕跡ははたしてスクリーンに蘇ることは出来るだろうか。        (文・佐藤真)

 この時、佐藤監督はエドワード・サイードのドキュメンタリー映画の制作のため中東に撮影に行き、映画祭には参加できず残念に思いましたが、いづれお二人が長岡で肩を並べて映画談義する姿を想像することはなんの疑念もありませんでした。

 しかしそれが実現する機会は残念にも失せてしまいました。

 エドワード・サイードのドキュメンタリー映画として中東を取材した映画は 「エドワード・サイード OUT OF PLACE」として完成、「SELF AND OTHERS」「阿賀の記憶」に続いて鬼籍に入った人の記憶と痕跡を辿っていきます。
 映画祭では上映前に盟友・小林茂監督からこの映画と佐藤真監督についてお話をいただきます。
 
 「映画は時代を写す鏡である」と唱え続けた佐藤監督の遺志にほんの少しでも報いるような映画祭を実現できたらと思います。

エドワード・サイード ピアノ

エドワード・サイード OUT OF PLACE  日本 9月18日(木)13:30

DATA
137分/英語・ヘブライ語・アラビア語
英題 OUT OF PLACE Memories of Edward Said
監督 佐藤真/ 製作 山上徹二郎/  編集 秦岳史
出演 マリアム・サイード/ダニエル・バレンボイム/ノーム・チョムスキー
配給 シグロ

story
 パレスチナ出身の世界的知識人エドワード・サイード。その遺志と痕跡を求めてエルサレム、カイロ、ベイルート、ニューヨークへと旅をする。サイードが求めた和解と共生の道を辿る渾身のロードムービー。
 当映画祭で「阿賀に生きる」「阿賀の記憶」を上映させていただいた佐藤真監督の遺作。エドワード・サイードを通して中東世界の知識人、難民の声に耳を傾け被害と加虐の混在する矛盾を思索していく。

2008.09.07 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

ハーフェズ ペルシャの詩



“彼女の声は私の心を波立たせる”

「夕凪の街 桜の国」のはかなく美しい姿で紛れもなく日本映画最高の女優となった麻生久美子さん。当映画祭で麻生久美子さん出演作は「RUSH!」「セプテンバー11」と二本上映しています。
そんな麻生さんがイラン映画に出演したと聞いたならば、ぜひ上映しなければと実行委員で意見が珍しく一致したのがこの「ハーフェズ ペルシャの詩」

イランの伝説の詩人”ハーフェズ”にあやかり、優れたコーランの暗唱者に贈られる称号“ハーフェズ”を得た青年が高名な宗教家の娘の家庭教師としてコーランを教えたところ、二人は恋におち、、、
となるのですが互いに顔を合わさず授業を進めていた二人がふとしたきっかけで見つめ合う。
それだけで重罪となり青年はハーフェズの称号をはく奪されたばかりか、罰を受けはてしない放浪のさまよい人に。

いったいこれはいつの時代の物語なのか、神話の世界の話なのかと思うと、現代を象徴するような器材が登場しちょっと驚かされましたが、視線を交わしただけで愛のさまよい人になる、その背景にはイランのどことも知れぬ砂漠の姿がふさわしく感じられます。

麻生さんは日本人ではなくチベットの血が入ってる設定のようですが、登場シーンから息をのむ美しさ、そして相手役の青年メヒディ・モラディの知性ある好漢ぶりも日本人好みのように映りました。

ハーフェズ サブ

ハーフェズ ペルシャの詩 2007 イラン=日本 9月21日(日)10:00

DATA
98分/ペルシャ語
英題 “ HAFEZ”
監督・脚本・編集・撮影 アボルファズル・ジャリリ
出演 メヒディ・モラディ/麻生久美子
配給 ビターズ・エンド

story
 コーラン暗唱者だけに与えられる称号“ハーフェズ”と呼ばれる青年。彼は高名な宗教者の娘、ナバートにコーランを教えて恋に落ちる。しかし禁じられた詩を詠んだ彼は罪に問われ二人は引き離されて、、
 イランで絶大な人気を誇る伝説の詩人ハーフェズにインスパイアされた運命的な恋物語。監督から5年越しのラブコールに応えて麻生久美子はペルシャ語、アラビア語の台詞を習得して臨んだ。


2008.09.06 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

ビルマ、パゴダの影で

ビルマ3
“両親が僕にしてくれた恩返しができないなんて、ありがとうもいえないなんて”

敬虔な仏教徒の国として美しく輝くパゴダ(仏塔)が群れをなすミャンマー。
その反面、軍事独裁政権の弾圧が続き昨秋に反軍政デモを取材した日本人ジャーナリストが兵士に殺害されたことは衝撃的なニュースとして記憶に新しいです。
そして今年は巨大サイクロンがこの国を襲い甚大な被害に見舞われ、救出が後手に回った軍事政権に国際社会から非難の声があがりました。

本作はスイス人の女性ジャーナリストがミャンマー当局の許可を得ずにミャンマー、タイの国境地帯のジャングルに決死の潜入取材を敢行。
ビルマ軍の兵士の略奪、殺戮から逃れた少数民族のカレン族・ジャン族の貴重な証言を集めていきます。
慈悲深い仏教の境地からも外国人向けの豪華なリゾート施設からも遠く離れた真実を伝えます。

ミャンマー、タイの国境付近には幾つもの難民キャンプがあり、彼らが力なく語る証言にはビルマ軍の容赦ない弾圧に憤り以外のもを感じることができませんが、今この同じ時代に彼らの声を聞くことはミャンマーだけでなくアジアや世界各国で迫害され抑圧される人々の一旦を知ることでもあるので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。
2001年に取材・撮影されたものですが、紛れもなく今もこの状態は継続、もしくは悪化しているのではと。

両親をビルマ軍に殺害され難民キャンプの学校で学ぶ女の子の将来の夢は教師になりたいと希望を覚えますが、男の子はというと兵士となってビルマ軍をやっつけたいと語る姿に憎しみが連鎖するやるせなさを覚えます。

女の子達が夢中になって遊んでいるのは、かつて日本でもみられたゴム跳びでした。

ビルマ、パゴダの影で

ビルマ、パコダの影で 2004年 スイス 9月20日(土)9:20

DATA
74分/英語・ビルマ語・カレン語・シャン語、他
原題 “IN THE SHADOW OF THE PAGODAS -THE OTHER BURMA
監督 アイリーヌ・マーティー
配給 アップリンク

story
 スイスの観光用PR番組の撮影と偽りミャンマーに潜入した撮影クルーはジャングルの奥深く国境地帯へ少数民族の証言を求めて旅をする。軍事政権による弾圧から逃れるためにひっそりと暮らし続ける彼らの声を集める。
 迫害に怯え、日々生き延びることさえままならぬ少数民族、難民、民主化のために戦う兵士達の証言。幾多の危険の中で撮影を敢行した女性監督はビルマの少数民族の現状を日本の方々に知ってほしいと語る。
ビルマ、パゴダの影で サブ

2008.09.06 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

ブリスフリー・ユアーズ

ブリスフリーユアーズ

“幽霊は恐い? ここ日本兵の幽霊が出るんだ”

ご存知のように現在、タイのバンコクではサマック首相の辞任を求める反政府活動の余波を受けて非常事態宣言が発令されるなどのっぴきならない状況です。
そんなさなか、当映画祭で「ブリスフリー・ユアーズ」が上映されることを知り、お客様に向けてアピチャッポン・ウィーラセタクン監督よりメッセージが届きました。

「真昼の不思議な物体」「アイアン・プッシーの大冒険」「トロピカル・マラディ」とどれも普通の映画という概念から逸脱した世界観を映画で連打し、タイの鬼才として注目を集めるアピチャッポン監督作。
当映画祭で上映するたびに「とても刺激的だ」「こんなわけのわからない映画初めて観た」と賞賛と困惑が交差しています。

女装したおじさんがいつの間にやら女闘士として活躍する「アイアン・プッシーの大冒険」はハチャメチャな冒険活劇としてまだしも、前半と後半がまるっきり説明もないまま転調し深い闇に放り込まれる「トロピカル・マラディ」のワケのわからなさは、この先どう進むのか予測不可能な尋常でない面白さと等しくアピチャッポン監督にとってしてやったりではないかと。

「ブリスフリー・ユアーズ」は街の喧噪を離れて深い森で過ごす若いカップルに中年女が絡む。その上をただただゆったりと時が流れていく、それだけの話かもしれませんが独特の浮遊感とこの先、どう展開していのか予測のつかなさがまた、スリリングと言いたいですが、本作はスリリングなんて言葉も使うことなくただアピチャッポン監督の舞台としてよく登場する深い森の美しさの中で身をゆだねているだけでいいのかもしれません。あとエロッティクすぎるので予めご注意を。

カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ、東京フィルメックスグランプリを受賞して一躍、名を世界の映画界に轟かせた出世作です。
そんなアピチャッポン監督のセンスが光るHPはこちら。
http://www.kickthemachine.com/

いただいたメッセージは英語で届いたので、英語担当の実行委員に訳していただき「ブリスフリー・ユアーズ」上映前に読みあげたいと思います。
アピチャッポン監督、混乱のさなかにありがとうございます!

ブリスフリー・ユアーズ 2002年 タイ 9月17日(水)11時~
DATA
128分/タイ語
英題“Blissfully Yours”
監督・脚本 アピチャッポン・ウィーラセタクン
出演 カノクポーン・トンアラム/ジェンジラ・ジャンスダ/ミン・オー
フィルム・写真提供:国際交流基金

story
 働いてた工場を解雇された不法就労のミャンマー人青年と好意を寄せる若い女性、知り合いの中年女性が森の中で出会う。都会の喧噪から隔絶された森の中で3人の上をゆっくりと時が流れる。
 独創的な語り口が当映画祭で毎回、賞賛と当惑の声が交差するアピチャッポン監督作。タイのアートシーンを盛り上げついに今年のカンヌ国際映画祭の審査員を務めた彼が世界に与えた問題作。
 

2008.09.06 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

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