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コドモのコドモ

11月にシネ・ウインド十日町シネマパラダイスで公開される「コドモのコドモ」の前売券を当会事務所でも発売しています。
両館とも使用でき価格は1300円です。
ご希望の方は事務所までいらして下さい。

こじつけですがこの映画にはこの前の当映画祭で上映した「ハーフェズ」の麻生久美子さんが出演しています.。
その他にも映画祭で上映した作品に出演した俳優さんがおりました。
それがだれかはいづれまた。
笹団子と柿

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2008.10.31 | Trackback(0) | 当会ご案内

資料作成配布

11月8日の「ひめゆり」上映と座談会にお越しいただくお客様に資料を配布いたします。
どんなのがいいかと検討してましたが昨年の長岡アジア映画祭の柴田昌平監督のトークを書き起こしてお客様に配布したいと思います。
現在、一言一句書き起こしているのですが、結構な長さになり、どこか割愛したくてもどこも貴重なお話なのでどうしようかと迷っています。
とりあえず明日の晩のミーティングの議題にしたいと思います。

しかし“はいしょおがみ”という聞き慣れない言葉が出てきて沖縄の風習なのか、どなたかご存知の方がいましたら教えていただけたらありがたいです。

“この映画からは人間の強さだとか、命の持っている輝きとかも感じとってもらえたらなとも思ってます”
“若い人に戦争っていうことだけでなくて、自分の命ってどこから来るんだろう、それがどこへ繋がってるんだろうと、いろんなことを感じとってもらえたらと思ってます。”
柴田昌平監督 (第12回長岡アジア映画祭にて)

2008.10.30 | Trackback(0) | 上映会

猫がまた来る。

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ある真夜中のこと。事務所のソファーに寝てたところ右肩をトントンと二度何かに叩かれたので目が覚めました。
すると右側に猫の姿が。猫がトントンと肩を叩いてたのです。
びっくりして起き上がりましたが猫はスタスタと台所の方へ。ちょうど食パンがあったので猫はおなかすいてるだろうと、お互いさびしがりや同士仲良くしようと思い探しに行きましたがどこにもいません。仕方ないのでそのパンを食べてまた眠りにつきました。
しかしよく考えるとおかしな点があり、何より事務所の扉はずっと閉まったまま。
じゃぁあの猫はどこから入ってどこに消えたのかと。
時々、寒くなったので近所の野良猫が事務所に遊びに来ますが、いづれも事務所の扉を開けてる時に入ってきており、用心深くて人懐こくなくとても向こうから寄ってくることはありません。
それに肩を叩いた猫は三毛猫で初めて見る猫でした。
一番、しっくりくるのは寝ぼけてたことですが、肩を叩かれた感触やパンを食べたことはリアルにあります。あの猫はなんなのかと。

と、思っていた後日、事務所を開けたらちゃっかりその三毛猫がソファーで丸くなっていました。
おそらく扉を開けてた時に入って、物陰にでも息をひそめていたのだと思います。
肩をトントン叩いたのは、ここが自分の寝場所だからどいてくれと伝えようとしたのだと解釈しました。
それでなんとなく「寅」と名付けてごはんを分けてしばらく一緒に過ごしてましたが、ささいなことでケンカし互いに歩みよることができず寅は出て行きました。

またさびしくなりました。

2008.10.29 | Trackback(0) | 当会ご案内

私はまだまだ知らないことがたくさんあり、けれど

昨年の「第12回長岡アジア映画祭」の「ひめゆり」をご覧になられましたお客様の感想を抜粋します。

・「ひめゆり」「ヒロシマナガサキ」ともにまずは観てほしいと。
他の人に対し感じます。監督がトークでおっしゃったように証言者の方々は「あったこと、そこでどう感じたか?」を述べており本当の意味での記録であると思いました。
 私の祖母も長野の軍需工場で青春を過ごしており、パンフレットを届けたいと思いました。

・正直な気持ち、今回映画の中で映像として出たところへ行ってみたいと思いました。
 「ひめゆり」という言葉は今までに耳にしたことはありましたが、何の事を言っているのか分かりませんでした。
 映画をみてその意味、内容がわかりました。今日は本当にありがとうございました。

・自分が何の為に生きているのか、考えさせられました。 
 親をうらむ事がたまにあるけど親を大事にしようと思った。
 (今迄のこととか、これからの世話とか)

・本当に観て良かった。一人一人がつらい体験なおに明るくまっすぐ話す姿に心がふるえました。
 生きるってすごいなぁ。
 沖縄に行きたいです。
 話を直接聞いてみたいです。

・「ひめゆり」は重いテーマでした。凄惨の状態の中で生死ギリギリで生きのびてこられたひめゆり学徒隊。その心情はすさまじいものだと想像できる。極限状態での軍部の判断にも問題があった。

・心に残る作品だった。

・6月に施設にいる祖父から手紙がきました。
 6月23日にソ連から帰国しうれしかったと書いてありました。
 今までに祖父に戦争の話はきけない、思い出すのがつらいかもと思ってたけど、この映画をみて、聞いてみようと思えました。
 また、沖縄へ行こうと思いました。

・“ひめゆり学徒隊の存在、戦争のこと、アウトラインは知っていたが、体験者の生々しいお話からこんなことも、あんなこともあったのかと改めて知り、目を覆いたくなるような話もあったが、こうして語り継いでいくことが必要不可欠だとさらに強く思いました。
 是非、これからのために高校等で巡回上映してほしい。

・柴田監督のひめゆりの方々、現場で語ってもらったことは本当のこと、戦争の真実を語ってもらったということで私は観せてもらって良かった。ぜひ他の人にも観てほしい。

・私はまだまだ知らないことがたくさんあり、けれどこのえいがをみて勇気をもらいました。

感想を書いていただきました方々、ありがとうございます。
最後の「私はまだまだ~」と書いていただいた方は中学生です。

「ひめゆり」はDVD化もテレビ放映も一切しないそうです。
11月8日の上映会も貴重な機会になります。

上映会の詳細はお問い合わせください。
長岡市男女平等推進センター ウィルながおか TEL0258-39-2746
市民映画館をつくる会 TEL/FAX 0258-33-1231

2008.10.28 | Trackback(0) | 上映会

東京特派員の東京国際映画祭レポート6

東京特派員のレポートも今回が最後です。
毎日ありがとうございました!

「8月のランチ」はすでに売れきりでグランプリ作品上映を買いました。
東京国際映画祭とは別の京橋のフィルムセンターへ「新版大岡政談」の上映へ。
金曜日の「御誂次郎吉格子」の時開場1時間前に来てもうかなり観客がいたので今度は1時間半ぐらい前についたのですがさらに多くの人が来てました。
どうも新聞に紹介記事が載ったためのようです。しかも料金は五百円。定員制で立ち見はなしのようでかなりの人が入れなかったようです
内容はスチール写真を使った3部作の概略をスライド上映と弁士の語りと伴奏で公演。これが約40分で、あとは大河内傳次郎コレクターでこの企画の発端になった方の講演。
今年82才で「新版大岡政談」を実際に見ている方なので当時の映画館の様子など実に面白い話でファンの愛情が伝わって来て楽しめました。正直寝不足でスライド上映中ちょっと居眠りしてしまったので(満員で入れなかった人に申し訳ない)この話を聞けただけでも価値はあった…と思ったのですが、講演中に参考上映された「新版大岡政談」を見てぶっ飛びました。2シーン、合わせても1分足らずしかないのですがその凄まじさは想像を超えてました。アクション、カット割り、カメラワーク、28年にここまで到達していたとは本当に驚きです。

そのあとは渋谷に移動してグランプリ作品上映に。すでに「トルパン」であることは知っていたのですがまた見てもいい作品なので再度見ることに。
時間までお茶でも飲もうとした時、出口付近で「トルパン」の主演コンビが2人だけでいるのを偶然見かけたので思わず駆け寄り「グランプリおめでとうございます」と声をかけてしまいました。せめて英語で言えって思いますがなんとなく察してくれたようで2人とも握手をかえしてくれました。いや、いい思い出になりました。

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映画祭終了後の渋谷の風景です。

2008.10.27 | Trackback(0) | 当会の活動報告

忘れられない花のいろ

忘れられない花のいろ

映画祭前に読んで人に勧めれば良かったと激しく後悔したのが「忘れられない花のいろ」。
「ハーフェズ ペルシャの詩」の麻生久美子さんの撮影日記なのですが、
報道で目にする危険なイメージが先行するイランのイメージをことごとく覆す好著。
陽気でもてなし好きなイランの人々、その反面イスラムを厳粛に信仰する姿は神聖に写ります。
ちなみに男尊女卑なイメージがあるものの、実は皆さん特に女性に優しいことがうかがえ、
麻生サマは感激した様子でした。
まぁもっとも麻生サマほどの美人ならば世界の男どもは誰でも優しいように思ったりするものの、
中には麻生サマに触れられて心底嫌がってたイランの男が出てきましたがその理由を知り納得。
というわけでこれを読めばイランに行きたくなること必至です。
帯にあるようにホントに麻生サマと一緒に旅をしたような錯覚も。
日本からは信頼を寄せてるカメラマンも同行し撮影したので、麻生サマの写真集としても満足できます。
ともかく1ショット、1ショットの麻生サマの姿がホントに美しい。
あぁ、こんな厳格な国でそこまで肌を晒して大丈夫か?と思う写真もありますがそこはホテルの部屋の中でした。
イランの映画撮影というかアボルファズル・ジャリリの現場の様子も大変興味深いです。
というわけでお勧めします!

2008.10.26 | Trackback(0) | お知らせ

東京特派員の東京国際映画祭レポート5

今年の東京国際映画祭で印象に残った作品を思いつくままにあげると
「トルパン」
「生きていく日々」
「九月の風」
「ムアラフ-改心」といったところでしょうか。

過酷な自然条件の下で困難な長回し撮影を行った技術的なレベルの高さとシリアスな内容の中ユーモラスなシーンを盛り込むセンスがよかった「トルパン」。
日常を映しただけの内容に見えてビデオ撮りながらきっちりと紛れもなく「映画」になっていた「生きていく日々」。生きていくことの規範になる映画です。
人生落ち込むこともある、むなしいと思うことも。そんな気持ちを吹き飛ばしてくれるぬけぬけとしたラスト・シーンが最高な「九月の風」。
宗教の悪影響ばかりが取り上げられるが本来このように人と人がよりよく生きるためのものなんだよと気づかせる「ムアラフ-改心」。

こうしてあげてみると生きていくことへの励ましを持った作品が心に残ったようです。

2008.10.26 | Trackback(0) | 当会の活動報告

東京特派員の東京国際映画祭レポート4

愛の十年

「愛の十年」
香港返還10年を記念して作られた映画です。香港のこの10年がどんなものだったかを香港の映画監督10人が描くはずでしたが実際には9本。中国資本が入っているため中国の検閲を受けねばならず一本パスしなかったため削ったらしいです。どんな内容だったのか気になります。
他のエピソードはメロドラマ、ラブストーリー、コメディ、ファンタジー、風刺、ブラック・コメディなどなどバラエティーに富んでいます。出来ははいろいろ。
惜しいのは監督や出演者が地味で華やかさに欠けることでしょうか。
ラストのエピソードは知った顔が多くて楽しめました。このエピソードは香港大家族旧正月映画のちょっとしたパロディのような話でめでたしめでたしで映画を締めくくります。

「生きていく日々」
アン・ホイの作品。「おばさんのポスト・モダン生活」に続くおばさん3部作の2作目だそうです。
普通の善良な市民の日常を描いた映画で何も事件らしい事件も起こりません。
主人公のおばさんは夫をなくして息子と二人暮らし。仕事と家事だけの毎日ですが控え目で他人には親切。優しく素直な息子と一緒の生活は満ち足りているように見えます。
こんな風に生きられたらいいなあと素直に感じられる佳作でした。
ちなみにこの作品はHD撮影でプロジェクター上映。ちょっとつらい画質でした。先に見た「愛の十年」はHD撮影ですが上映は35ミリフィルム。こちらはほとんどHD撮影だとわからないエピソードもあったので、やはり上映は35ミリフィルムでやったほうが少なくとも現時点ではいいように思いました。

2008.10.25 | Trackback(0) | 当会の活動報告

ルート291

“本隧道は子々孫々の暮らしの安らかんことを願い、
我らのツルハシで掘りぬき、
49年間村を支えて、
その役割を中山トンネルに
引き継いだものである。”

10月23日。
山古志体育館にて「かけはし」の上映とともに橋本信一監督が駆け付けるそうなので山古志へと向かいました。それもサイクリング。

急坂にへばるかと思いましたが意外にあっけなく山古志体育館に到着。
それならばと橋本監督の傑作「掘るまいか」の舞台となった中山隧道を目にしたいと思い、東へ路線変更。
紅葉はまだ早かったですが、まるで山古志の懐に抱かれるように、急坂を下ったり上ったりしながらようやくたどり着いた中山隧道。
全長875メートル。
手掘りのトンネルとしては日本一の長さを持ち、かつては冬場に病人が出た時、医者に診てもらうため峠越えをして搬送しようとするものの、体力の弱まった病人は途中で死んでしまうという過酷な生活を強いられた村民たちがツルハシを手に様々な葛藤を経て掘り抜いた、いわば山古志の強靭な精神そのものといっていいトンネルです。
現在は立派な中山トンネルのわきにひっそりと保存されていますが、中は今も歩けるので足を踏み入れました。
照明があるとはいえかなり暗く、まるでファンタジー映画の迷宮の中をさまようような感慨にとらわれましたが、今も壁面に残るツルハシの跡を目にしながら次第にこれが村人たちが掘り抜いたもの、村人たちのツルハシを奮う汗と息遣いがまるですぐ側で感じられるような気になり、出口に辿り着く頃には執念と努力に敬意を表す形で大きな感動を覚えていました。
ただ歩いて出口に辿り着く、それだけで得難い体感を味わいました。
あの中越大震災にも耐え抜いたこのトンネルに10月23日という特別な日に足を踏み入れたことも影響あるかもしれません。
また「掘るまいか」を見てみたいと。



「掘るまいか 手掘り中山隧道の記録」 2003年
カラー/83分 英題“HORUMAIKA”
監督:橋本信一
 長岡のとなり、豪雪の山村・山古志村。つるはし一つでトンネル掘りに立ち向かった村人たちの16年に及ぶ精神とエネルギーの記録。人が生きるとは、希望の光を見つけようとするアガキの姿である。そのときトンネルが単なる物ではなく、意思を持ち、人に何かを伝えるものになったのだ。この空気感を醸し出すことに、この映画は成功した。(小林茂)

中山隧道を後にし、別ルートをやはり上ったり下ったりして山古志体育館を目指しましたが途中で何度も今も残る大震災の傷跡を間近で見て到着。
体育館のお隣の山古志支所ではちょうど4年目の追悼式が開かれる時間。
黙とうを捧げた後に小・中学生が感謝のお礼の意味で作った「ありがとう」等を合唱後、周囲の見ていた大人たちが皆さん目に涙を浮かべていたのが印象的でした。
子供たち皆が希望の象徴だと実感して追悼式は終わりました。

そして体育館で「かけはし」が上映、やはり先ほどまで山古志を疾走したり、きつい上りに音をあげていたので全編山古志ロケの本作をその舞台で観るのもとてもいい観賞体験でした。
上映後には橋本監督がステージに登壇し、「かけはし」について「掘るまいか」の撮影で大変お世話になった山古志の人々に震災後に子ども達に何かを返したいと思い一緒に制作と話し、「地震で物は失っても心は失ってない、山古志の心、山古志魂が反映されてる」と。
全国で上映会が相次ぎ観た人の感想は橋本監督のもとにも手紙で送られるそうです。
また橋本監督が「掘るまいか」に続いて監督している山古志第二弾「1000年の山古志」については来年3月の完成を目指し、「山古志の人々にいかに心を打たれたか、皆さんに伝えたい、いわばスタッフからのラブレター」と話されていました。
トークを終えて「1000年の山古志」の予告編が上映されましたが、当映画祭で上映したものと違うバージョンで山古志の人々の復興と希望がより強く描かれてるように思いました。
完成を心待ちにしたいと思います。
「1000年の山古志」公式HP
http://1000yamakoshi.main.jp/index.html

追悼式の後には具だくさんの山古志鍋がふるまわれました。
中でも通常の肉団子よりもふたまわり大きく生姜の効いた肉団子が絶品でもちろんおかわり、ごちそうさまでした!
帰りは真っ暗闇で大雨の降る中を濡れ鼠となりスリリングに滑走していきましたが、風邪をひかなかったのはあの大きな肉団子が入った山古志鍋を食べたおかげでしょうか。

“僕の中でまだ「掘るまいか」は完結していない” 橋本信一
(「1000年の山古志」予告編より) 

2008.10.24 | Trackback(0) | 当会の活動報告

東京特派員の東京国際映画祭レポート3

東京国際映画祭


「陽もまた昇る」
「鬼が来た!」から7年振りのチァン・ウエンの新作。
ティーチ・インでプロデューサーは前回検閲でもめたことを考慮して絶対パスするように慎重に作業を進めたと話してました。
それにしては前衛的な内容で、当局批判や裸がなければOKなんじゃないかという気がします。
いちおうストーリーは解るものの、ではちゃんと理解できたかというと…まったくです。
なぜお母さんはあんなに靴に固執するのか?靴はどうしてなくなったのか?丸い石にこめられた意味は?最初から最後までナゾだらけです。
特に途中××が××してしまうところはまったく動機がわからず驚きました(なぜかズボンのポッケに手をいれたままなのもナゾ)。
プロデューサーさんによるとチァン・ウエンの自伝的要素が強い作品ということで、寺山修司の「田園に死す」をちょっと思い出させました。
そんな映画でしたがジェイシー・チェンやアンソニー・ウォンといった香港スターにジョアン・チェン、チョウ・ユン(「ヘブン・アンド・アース」のお坊さん)そして監督の演技とすばらしい撮影を見てるだけで満足でした。

「九月の風」
台湾の青春映画。時代は1996年。台湾の地方都市が舞台。
主人公は不良男子高校生7人と2人の女の同級生のあわせて9人。けっこう多い人数ですが書き分けがちゃんとしていて話が進むとちゃんと区別ができます。名前までは覚えられませんでしたが…
96年はケータイもPCもありません。連絡はポケベルと公衆電話だし、マンガを読んだりビリヤードをするのが暇つぶしのようです。
96年の風俗も再現されていて個人的にぐっときたのがレンタルビデオ屋。
DVDでもVHSでもなくレーザーディスクなんです。あったなあレンタルのレーザーディスク。
映画は仲良くつるんでいた彼らがさまざまなことが重なって友情が壊れていく過程を描きます。とくに後半はかなり重たい展開になりますが、最後にすごい展開を見せます。
どん底に落ちた人間にも希望はあることを示すこの感動的なシーンを見て、本当に映画を見てきてよかったと思いました。

2008.10.23 | Trackback(0) | 当会の活動報告

東京特派員の東京国際映画祭レポート2

「世界の現状」
映画祭のHPには「今をときめく若手監督6人が各人各様のスタイルで競作したオムニバス作品。」としか書かれておらず内容がわからないまま見ることに。
監督は6人いて上映順に、
「聡明な人々」 アピチャッポン・ウィラーセタクン(タイ)
川に遺灰をまく一家がのったボートの中の光景。非常に荒い画面でほとんど実景音でセリフも少ない映画。
「ゲルマノ」ヴィセンテ・フェラス(メキシコ)
ある漁師の一家。いつも漁をしていた湾にタンカーが座礁し湾は油で汚染され、それ以後その湾は船舶の不法投棄で荒れ放題になる。湾内では魚がまったく取れなくなるが漁師の父は湾外にでようとしない…
「片道」アイーシャ・アブラハム(インド)
ネパールからインドに働きにきた男が政情不安な故国に思いをはせる。
「暴虐工廠」ワン・ビン(中国)「鉄西区」
時代は67年。反政府主義者として捕らわれた女は過酷な拷問を受ける。
「タラファル」ペドロ・コスタ(ポルトガル)「コロッサル・ユース」
ある粗末な一室での母と息子の会話。さらに屋外で会話は続く。
「上海の夜に落ちて(2007年4月)」シャンタル・アケルマン(ベルギー)「囚われの女」
ひたすらカメラは夜の上海の高層ビルを写し続ける。巨大なテレビ広告だけが変化する画面。
うちの映画祭的にはアピチャッポンとワン・ビンの作品が興味があると思いますが、アピチャッポンはともかくワン・ビンはなんで今こういう題材で撮るのか解らず、正直つまらなかったです。

「二匹のロバの物語」
文革の時代のある農村で、ひとりの青年とロバとの死闘を描いた作品(うそみたいですがほんとにそういう作品なんです)。監督はティーチ・インで文革をブラック・コメディとして描いてみたかったと語ってました。そしてその手法としてはマジック・リアリズム風に描くと。なので飼育係の青年と村で特別な存在になっているロバの関係など、色々と暗喩がこめられてるようです。ユニークで魅力的な作品ですが、いまいち世界観を確立しきれてない感じがあってちょっと惜しい気がしました。

2008.10.22 | Trackback(0) | 当会の活動報告

そしてこの大地とともに

10月23日。
今年もこの日が近づいてきました。
中越の人々は誰もが特別な思いで迎えるかと思います。

先の当映画祭で上映され好評だった「かけはし」がこの日、撮影された山古志で上映されます。
当日は橋本信一監督のトークも開かれ、新作「1000年の山古志」の予告編も上映されるようです。

この特別な日に山古志で「かけはし」が上映されるのは深い意義があるように思います。

日時 10月23日(木)19時30分~
会場 山古志体育館
お問い合わせ 山古志支所復興推進室 電話0258-59-2328

かけはし メイキング
 

2008.10.21 | Trackback(0) | お知らせ

東京特派員からの東京国際映画祭レポート1

東京特派員から東京国際映画祭の報告が届きました。
時間軸はバラバラですが、長岡アジア映画祭の上映作はこのレポートを参考にすることもありますのでご紹介したいと思います。
これからも送られてくるかと思いますが、はたして次回の当映画祭で上映する作品は登場するでしょうか?
ちなみに「下女」は第10回の当映画祭で上映して大ウケでした。
当会で1,2位を争うほど映画を観ているS特派員、お疲れ様ですがよろしくお願いします!

「カイロ中央駅」
今年の7月に亡くなったエジプトの巨匠ユーセフ・シャヒーンの追悼上映。
といっても今まで見たことない監督です。上映作は58年のモノクロ・スタンダード。すごくきれいなフィルムでびっくりしました。しかしスクリーンがスタンダードにならずビスタに左右黒みを見せて上映。スタンダードがないみたいです。
主人公は足に障害がある青年。カイロ駅で浮浪者になっているところを新聞スタンドの老人に助けられ売り子として働きはじめます。若い男性としては異性に対して欲望がありますが障害者は誰も相手にしてくれません。駅の売り子に恋した男は一方的に思いを募らせやがて悲劇が起こります。
アラブの映画としてはすごく性に関して大胆な気がするのですがエジプト映画は割と露出もOKなんでしょうか?セミヌードもあってちょっと驚きました。
それに50年前の映画ですからね。暗い話なんでつらかったですが列車を使った危険なシーンとかはすごい迫力でした。ちょっと間違えたら死人が出てますよ。

「トルパン」
主人公のアサはカザフスタンの遊牧民に嫁いだ姉の元にやってきた。ロシアに住んでいたが都会暮らしには嫌気がさしていた。夢は遊牧民として暮らすこと。独身では遊牧民の生活はムリ。しかし結婚相手は草原にはほとんどいなかった。やっと見つけた娘に求婚しにいくが断られる。この娘の名前がタイトルのトルパン。チューリップという意味です。
遊牧民の暮らしを描いた映画はいくつもありますが、この映画は一番リアルなんじゃないでしょうか。秘密は長回しにありそうです。撮影には4年かけたというのもすごい話です。
主人公は映画学校の監督コースの生徒、主人公の姉役のみプロの女優(ゲストで来てました。前から3列目だったのでよく見えました。映画では普通のアジア系かと思ったけどエキゾチックな美人でした。目の色も灰色。)、あとは素人です。草原は衰え生活は厳しくなるばかり。縁談もうまくいかず主人公は次第に荒れていきます。ストーリーは基本すごくシリアスですがユーモラスな脇役で笑わされるし楽しい映画でした。完成度高いのでこれは公開されるのではないでしょうか。

「ムアラフ」
ヤスミン・アハマドは優しい人なんでしょうね。なんかそう想像させられる映画でした。中国系の青年がムスリムの女性に影響され頑なな心が変わっていきます。ユーモラスな描写も多いです。

「モーツァルトの街」
韓国映画。日本円にして270万円ぐらいの超低予算の映画です。撮影はDVカム。上映もビデオでした。モーツァルトと言っても音楽映画ではなく、ドイツから韓国に音楽教師としてやってきた女性がソウルをモーツァルトを教えるために来たからという自分本位、部外者の目線の印象で捉えてロマンチックに考えているが普通の街なんだよ、という皮肉を込めたタイトルで、実際の主役は下流人生を生きる失業者、外国人不法労働者、ヤクザなどです。
詐欺みたいなタイトルでなんか最後まで違和感が残りました。いや、これで面白ろければ全然問題ないんですがどうにも詰めがあまくて…この映画はちょっとダメでした。

「ポケットの花」マレーシアの中国系の小学生兄弟の話。これもDVカムですが内容の面白さで画質を十分カバーしてました。親にほったらかしにされた兄弟がけっこうなんとなく生きる様子を淡々とユーモアを交え描きます。あくまでも子供の目線で語られた描写は興味深く感じられましたがだから結局何が言いたいの?という思いも。

「下女」
メインタイトルが始まったところで到着。キム・ギヨン初めての鑑賞です。
見始めなんか変だなと思ったらプロジェクター上映でした。ビデオでしか修復版がないとするとちょっと寂しいです。画質はかなり良好ですが途中何回か海外向けのフィルムを使ったとおぼしいところがありここはコマ飛び、傷だらけで画質も良くない。16ミリかもしれないです。
内容はラストの夢落ちがあるにしてもすごい話でした。他の作品が今更ながら見たくなりました。

「超強台風」
中国の海岸部のある都市を超大型台風が襲い、それに立ち向かう市長を主人公に描いた映画。
映画自体はフィクションですが、06年の台風の時に現場に出て陣頭指揮を取った市長がいたそうでそれをモデルにしているそうです。単なるパニック描写を売り物にした商業作品ではなく市長の指導者としての決断などに描写がさかれて苦悩しつつ正しい判断を下す民衆が頼れる理想の英雄的なリーダーとなっていて実に政治的な映画でした。
もっとバカ映画だと思ってましたが制作者はかなりまともだと感じました。だからバカ映画としてはつまんないです。唯一突出してたのは予告にもあったサメのシーンですね。ここは本当におかしかったです。人は一人も死にませんが動物も殺してないある意味立派なパニック映画(監督によればディザスター映画)でした。

2008.10.20 | Trackback(0) | 当会の活動報告

いそしぎ

当会事務所近くの静かなたたずまいの喫茶店が「いそしぎ」。
長岡駅前の移り変わりを長くみつめているのが、お店を一人切り盛りをしてる品のいい女主人。
五月に開いた「街の記憶 劇場のあかり~長岡座談会~」でもパネリストとして参加いただき、長岡の映画館の思い出を語っていただきました。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-59.html

「杉田監督の話を聞いててびっくりしたわ、国内を飛び越え海外に目を向けている。あんな人が柏崎にいるなんて、“貝ノ耳”は不思議な魅力があって観てよかった」
「ロビーで鰐淵さんとお話をしたらとても喜んでいらっしゃった、握手をしてくれてとても嬉しかった。美人だったわね」
「小林茂監督も元気でとても良かったし、羽賀さんとレバノンの女性の話も面白かった」
と、映画祭談義をした後に新聞を開いて、
「十日町で“歩いても 歩いても”を上映するのね、これ観たいわ、あの館長がんばっているわね」
女学生だった頃は早朝に1本映画を観てから学校に通ったという筋金入りの映画ファン。

しかし会話の合間にこちらがひどく落ち込んだ話をすると
「ハハハッ、あんたも若いわね」
と豪快に笑い飛ばす姿にちょっと癒されました。

「この前ねバスツアーに行った時に、ガイドさんが“男前と言ったら?”とお客さんに尋ねたの、そしたら“長岡だったら近衛十四郎でしょ、近所に住んでたことがあったのよ”と答えたオバサンがいたけど、若いガイドさんは誰だかわからなかったのよ、、、」
と映画談義は続いていくのでした。

これからも人々が一息できる場でいますように。

2008.10.20 | Trackback(0) | 当会の活動報告

たんたん

当会上映会に関して時々、一時保育の要望がありました。
残念ながら正直どうすればよいのかいまひとつわからないでいたので、お断りをしていました。

今回の「映画ひめゆり上映会と座談会」においてウィルながおかに相談したところ“保育サークル たんたん”の皆様をご紹介をいただきようやく実現できる運びとなりました。
そのおかげで結構、申込があるようです。

一時保育は6か月以上、小学校低学年までで先着10名まで。
締切は11月1日です。

お問い合わせ・お申し込み
長岡市男女平等推進センター ウィルながおか TEL0258-39-2746
市民映画館をつくる会 TEL/FAX 0258-33-1231

2008.10.19 | Trackback(0) | 当会ご案内

東京国際映画祭

本日から東京国際映画祭が開催されます。
http://www.tiff-jp.net/ja/
東京特派員、レポートをよろしくお願いいたします!

2008.10.18 | Trackback(0) | 当会ご案内

「ひめゆり」の音声ガイド

11月8日の「ひめゆり」上映会でも視覚障害のある方のために音声ガイドを再び長岡音声アシストの会の皆様のご協力をいただきご用意いたします。
前回の6月1日「ひめゆり」上映会にお越しいただいた柴田昌平監督は映画の上映中にずっと音声アシストの会の方が映画に合わせて読み聞かせをしている姿を見学していました。
上映後のトークでは音声ガイドについて感想を述べて賞賛をし、一緒に決定稿を作っていきたい旨を「すくらんぶる」に書いていただきました。
それで今回の台本は「音声アシストの会」の皆さんが制作したものを基に柴田監督が監修したものだそうです。
今後はこの台本を基に「ひめゆり」の音声ガイドが全国に渡るかもしれません。
視覚障害のある方にぜひご紹介をお願いいたします。

お問い合わせ・お申し込み
長岡市男女平等推進センター ウィルながおか TEL0258-39-2746
市民映画館をつくる会 TEL/FAX 0258-33-1231

2008.10.17 | Trackback(0) | 上映会

“忘れちゃいけないこと”を話してくれてありがとう。

6月1日リリックホールで開催した「ひめゆり」上映会にお越しいただきました方々の感想を抜粋してご紹介いたします。

・涙しながら見させていただきました。
 第二弾をぜひ作ってくださいませ。
 ありがとうございました。

・現在不自由なく生かされている私たちの裏にはたいへんな経験をされた方がいらっしゃる事、改めて知りました。
 大変な体験をされながらも前向きに生きていらっしゃる沖縄の方々に元気づけられ感銘を受けました。感謝の心を少し持てる気が致しました。

・「ひめゆり」はドラマや映画の印象しか無かったため実体験のインタビューを聞いて体験ショックを受けました。衝撃が強すぎて(これは一度にあまりにも過酷な体験を聞いたことによるショックだと思います)上手く感想をまとめることができずにいます。「戦争は恐い」「これを語り継がなくては」などといった通りいっぺんの言葉で表現しきれるような映画ではないと思います。今日この映画を見て感じたことは時間をかけて自分の中で消化してから改めてお伝えできたらと考えています。

・自分が話している方の立場だったら死を選んだろうかどうか。やっぱり考えられない。
 生きていても、亡くなっていても地獄だと思った。
 話している方が「楽しい話を土産に、、、」と言われて嬉しかった。
 長生きして欲しいと思う。

・これまで長岡空襲や原爆等については様々なことを学んできたが、沖縄のことについてはあまり知らなかった。今日沖縄戦について学ぶことができ貴重な機会となった。
 証言者の方々が悲惨な体験にもかかわらず実にリアルに証言しているの印象的だった。

・本当に観られて良かった。去年のアジア映画祭での上映を知っていても何か、何故かさけていました。でも今日観てみて“今”だった。今観ることに意味があったんだと思いました。(最近“戦争”や“あらそいごと”について考えることが多くなっているので)そして監督のお話はこの人だからこそ作ることのできた映画だったと思いました。
 柴田監督の人柄に感動です。

・胸がつまるようないい映画でした。

・以前からひめゆり学徒隊・戦争の醜さのことに感心があり、Coccoも好きだったので今日観に来ました。
 戦争のせいと言ってしまえば全てかたづけられるかもしれません。
 でも、第二次世界大戦、沖縄戦で行われた惨劇を忘れてはいけないと思います。
 自分たちの暮らしている今の世の中がこんなにも平穏なのだと改めて思いました。
 おばぁたちがこの世を去っても色あせないように、この話を語り継ぐべきだと感じました。
 ありがとうございました。

・私も戦争を知らない世代ですが、もっと真剣に向きあい次の世代に伝えたいです。
 ありがとうございました。

・ひめゆり学徒隊という言葉しか知りませんでした。 
 学徒隊の活動や悲惨な状況を知り、知らないで知ろうとしないできた自分を反省しました。
 証言してくれた方、監督、おしえてくれた友人にありがとうです。

・おばぁたちの証言も心うたれるものがありましたが、何よりおばぁたちの顔、表情、とくに目の奥に何かぎゅっとつかまれた気がします。 
 顔をみながら、その人の声で伝えるものには、心がうごかされます。映像の良さだと思いました。まだ行ったことのない沖縄ですが、ぜひ訪れたいと思います。

・ひめゆりの知っている様で知らなかった現実を知り戦争をしてはならないと再認識しました。

・沖縄は何度か訪れたことがあるのですが、沖縄戦については全くふれたことがありませんでした。日本で唯一行われた地上戦であることについて、沖縄以外に住む日本国民にもっと知る機会が必要なのだと感じました。大切な声の詰まった映画をありがとうございました。

・よくぞ撮って下さいました。ありがとうございます。

・戦争の外傷体験の風化しつつある中で貴重な記録だと思います。今後の更なるお仕事を楽しみにしています。

・すばらしい内容でした。真実を語ることは訴える力があります。語ることは平和のスタートと思いました。

感想を書いていただきました方々、ありがとうございます。
「ひめゆり」はDVD化もテレビ放映も一切しないそうです。
11月8日の上映会も貴重な機会になります。

上映会の詳細はお問い合わせください。
長岡市男女平等推進センター ウィルながおか TEL0258-39-2746
市民映画館をつくる会 TEL/FAX 0258-33-1231

2008.10.16 | Trackback(0) | 上映会

悲しみのない 星ではやさしくなれないだろう?

映画祭アンケートのつづきです。
今回は映画祭全般のご意見をピックアップします。

・これからも多様な作品を紹介してください。

・今、長岡でもいろいろな国の人が働いていられるのでその人の母国語の映画としても、PRしてもよいのでは、、、?と思います。

・本当に毎年楽しみにしています。
 トークショーも大歓迎です。
 羽賀さんの活動に興味を持った一人です。
 いろんな所へ出かけ、何かできることはないかと模索中です。

・いつも興味深い映画が見られるのはありがたい。

・ドキュメンタリーが個人的にはもう少し観たい。
 続けてください。

・単館でロードショーするような映画が見れる機会なので毎年楽しみにしています。 
 今後も続けてほしいです。

・時間的に余裕の出てきた昨年から、楽しく鑑賞させていただいてます。感謝!!
 アジア・中東の各国の自然や人々の生活を映像で知ることが出来、とても為になります。政治情勢もしかり、、、。
 教養を深める作品群の多い中、昨年の「爆弾男といわれるあいつ」や今回の「その壁を砕け」はなつかしさ、楽しさといった面では、最高でした。

・上越でもチケットを買えるようにして下さい。

・フリー券で一週間映画を楽しみました。
 アジアの映画を観ることはこれまあんまりなく、アジア映画祭もはじめてだったのですがとても楽しめました。

・ドキュメンタリー作品のテーマが良かったように思う。

・時代を意識しすぎてかたよった国がある。
 かぎられた時間での上映ではあるけど、ドキュメンタリーは内容が好き嫌いで感心に思えない。

・ドキュメンタリー映画を見て大変な思いをしてる人々を見ると何か出来ることをしたいと思うのですが、何をしたらいいのか分からず何もできないままです。
 またよく考えてみようと思います。

・ふだん見られない映画を格安の料金で上映していただいてありがとうございます。
 都合があり1本か2本しか見られませんが、このような映画祭がいつまでも続くことを願っております。

・普段見ることのできない映画をスクリーンで見られる貴重な機会で楽しみにしています。
 戦争、人権、社会問題を考えさせられる作品が多かったです。
 個人的には考えすぎるエネルギーが要りすぎて、気の抜ける作品ももう少しあるとバランスがとれたかなと感じました。
 是非「ペルセポリス」「オフサイドガールズ」上映してほしいです。
 両方イランの女性の立場から描かれていますが保守的だと思っていたイラン女性がいきいきしているのが気持ち良しです。
 「ペルセポリス」のアニメのクオリティの高さが重い問題を和らげてくれているところが最高です。
 スタッフの皆様お疲れ様です。また来年も楽しみにしています。

・今年は中・韓が多いようですね。
 インド、バングラディシュ、ネパールのものなども見たいです。またロシアもおとなり、ご検討下さい。

他にもたくさんの叱咤や激励、ご意見・ご要望をいただきました。
反省点は多々あり、問題点、改善点も多くあると自覚している中、それでも「続けてほしい」と書いていただく方が多くいらして深く感謝いたします。
継続していくためにはホントにたくさんの課題があり、検討をしていきたいと思います。
改めてアンケートを書いていただきありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

2008.10.15 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

THE WALL OF SUSPICION FOR INNOCENCE

現在、映画祭にお越しいただいたお客様が書いたアンケートのまとめをしています。
すべてご紹介したいのですが、またの機会としてこここでは1作品1つとしてご紹介したいと思います。アンケートを書いていただきました方々、ありがとうございます。

「パレスチナ1948・NAKBA(ナクバ)」
・抑圧された者と抑圧するもので世界を見る視点に気づかせていただきました。

「ラミアの白い凧」
・平和ボケをしている日本で身の引き締まる映画を観させていただきました。
 若者には招待券を渡してでも観てほしいと思いました。

「かけはし」
・山古志の山々、棚田等とても美しいと思いました。

「想い出はモノクローム」
・ほのぼのしていてよかったです。ガンバッテ下さい。

「第10回長岡インディーズムービーコンペティション」
・映画に対する見方の幅が広がった。

「ダライ・ラマの般若心経」
・心経を理解する上で今までと少し違った方向で考える事が出来そうです。

「MY MOTHER IS A BERRYDANCER」
・今日のパフォーマンスすばらしかったです!
 皆さん練習ご苦労さまでした。ベリーダンスの映画初めて観ました。
 これからもこんな機会をお願いします。

「ブリスフリー・ユアーズ」
・三人と樹木、大地、水をそれぞれ対応されてもいいんでしょうか?そういう簡単な意味じゃないかな。理屈っぽいのや、やかましいのや、暗いのや、重たいのは好まないので、そういう意味ではなかなか良かった。おちんちんが勃起していくシーンは色々、想像しちゃって色っぽかった。二人が森へ向かうドライブシーンでバックに流れる軽い感じの女性の歌が良かった。撮影場所はどこでしょうか。ビルマに近い地方都市でしょうか。バンコクとはちょっと雰囲気が違うようですが。

「その壁を砕け」
・DVD,VHS化してないとのこと。
 観終わって「何故!??」と思ってしまいました。
 緊迫感があり、ハラハラしました。また問題提起もあって、色々な意味で良い作品でした!
 また上映してください。

「部落の声」
・なんというか被災された方はお気の毒なんですが。

「シークレット・サンシャイン」
・事件・ミステリーの話かと思いましたが、心の動きが丁寧に描かれていて心を打たれました。

「エドワード・サイード OUT OF PLACE」
・何度ニュースをみてもわからなかったパレスチナのことが、市民や子供の声を聞くことによって理解できたような気がします。

「チョコラ!」
・いろいろな意味でストレートな映画だと思う。
 ひとりひとりのエピソード、その後が気になるのだが、
 結論を出さないことで考えさせるのかもしれない。
 ラストのダンスのリズム感、アフリカンミュージックの明るさと子どもたちの笑顔は救いだ。
 理由を「べつに」という子が多いけれど、日本の子らも同じ反応をする。考えさせられる。

「鳳鳴 中国の記憶」
・こんな形でよく三時間もの映画を作ったものだと感心する。あきさせないのは語りがうまいのと経験の特異さだろう。

「ムクシン」
・こどものような映画でした。
 心に残る幼いころの記憶と今日まで生きてきた苦い思い出が脳裏をかすめました。
 オーキッド&マクシン、それはこころの友であり自分自身でもありました。
 いつか自分の遊んだ木に思いを託したいものです。

「花蓮の夏」
・友情と愛情の間で揺れ動く気持ちがよく描かれていたと思う。

「ブレス」
・とても観たかった映画なので上映されて嬉しく思います。
 映画を見ている時はもちろんですが見終わって1日たっても心がゆさぶられつづけています。
 来年はオダギリジョー主演の“非夢”が日本でも公開されると思いますのでキム・ギドク&オダギリファンとしては是非、上映してほしいです。

「ビルマ、パコダの影で」
・カレン族やシャン族の少数民族の問題について今まで十分に理解していませんでした。
 ミャンマーの民主化に向けて日本やASEANの果たすべき役割が大きいと思います。
 同じ仏教徒としても私たちが為すべきことも多いと思います。

「トゥヤーの結婚」
・現代の日本の男女の愛や結婚が「何なんだろう?」と思わされた。
 スケールの大きさ、心の広さ、大陸の深さが感じられた作品でした。

「チャウ・シンチーの熱血弁護士」
・いかにも香港、論理的 整合性よりエンタテイメント。

「花の夢 ある中国残留婦人」
・戦中に育ち人事でない史実と思いながらも実態はよく知らなかった。
 それを若い人がドキュメンタリー映画にしてくれてとても感動しました。
 最後まで引き込まれて観ました。
 上映会を広げ学校では教わらない戦争の悲惨さを多くの人に知ってほしいと思います。

「鳳凰 わが愛」
・歴史の勉強になった。さすがに中国を悪くは描かないあたり気を使っている。
 こんなに運命をもてあそばれて、それを受け入れるのが中国人的。 
 「シークレット・サンシャイン」の「怨」とは大分ちがう。
 *メッセージ、よく撮ってこられて敬服です。

「ハーフェズ ペルシャの詩」
・僕はイスラムはあまり知りません。そのせいかもしれませんがこの映画の雰囲気は好きです。間接的ロードムービーという感じでしょうか。ぐるっと回って納まるべきところは納まったのでしょうか。ウェットに愛を泣き叫ぶよりはこういうドライな感じが僕は好みです。

「貝ノ耳」
・とても内容が奥深い作品だと思いました。サイレントということで観る側がどのような解釈をしてもよいとのお話をうかがい、自由で、受容的な雰囲気が伝わりました。意図や計画性が感じられない作品だからこそ、考えながら観ることができるような気もします。監督・俳優の皆さんが語られる言葉にあたたかな信頼感が感じられ、今回訪ねられてよかったと思いました。お疲れ様です!!

「後悔なんてしない」
・これ、面白かった。ラストのオチというか、たくましさ?が全部払拭してくれて清々しささえ感じました。

2008.10.13 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

「忘れたいこと」を話してくれてありがとう

昨年の長岡アジア映画祭、今年の6月の上映会と大好評だった「ひめゆり」。
観賞いただいた方々や評判を聞いて見逃した方々より再上映を望む声が多かったので、
この度、長岡市委託事業 ウィルながおか市民企画講座“映画「ひめゆり」上映会と座談会”として11月8日(土)長岡市立中央図書館講堂にて再上映をいたします。

今回、講師としてお招きする大兼久由美(おおがねく ゆみ)さんは「ひめゆり」のプロデューサーであり、柴田昌平監督の奥様として二人三脚で「ひめゆり」完成に尽力された方。
沖縄出身なので柴田監督とは別の視点、沖縄の女性からの視点で「ひめゆり」についてお話しいただき、再び平和と命の尊さについて考える場にできたらと思っています。

上映会の詳細はお問い合わせください。
長岡市男女平等推進センター ウィルながおか TEL0258-39-2746
市民映画館をつくる会 TEL/FAX 0258-33-1231

2008.10.09 | Trackback(0) | 上映会

集え集え この指とまれ

現在、映画祭の後片付けに入っています。
アンケートのまとめ、物販、宣伝材料の返還、そしてチケット清算とともにお礼のあいさつ。

行く先々で映画祭の感想を聞いています。
「“チョコラ!”は映画も良かったし、対談も面白かった」
「“シークレット・サンシャイン”は凄い映画だったわね。ただ落ち込んでる友達と観たけど、余計に落ち込んでたわよ」(そうだろうな、と)

他にも「子供たちのためにアニメを入れた方がいいのでは」
「一作品、二回は上映してほしい」
「“ダライ・ラマの般若心経”はタイムリーだったけど見逃したのでまた」等々、ご意見、ご要望も聞いて回っているので、またの機に活かせたらと。

そして並行して「ひめゆり」の宣伝にも入っています。
ぜひ、興味をもたれた方、当会にご参加ください。



2008.10.07 | Trackback(0) | 当会の活動報告

手紙


「第5回長岡アジア映画祭」で上映しお客様の涙が溢れ出た韓国映画に「手紙」がありました。
病死した夫から若妻のもとに手紙が届く、というストーリーでベン・E・キングの歌う「スタンド・バイ・ミー」とともに永遠の夫婦愛を謳いあげた感動作としてとても好評でした。
当時はビデオ化も劇場公開もされてなく、映画祭など上映会のみでしか観れない映画でした。
そのため県外からこの映画の全国の上映会にすべて足を運んでいる熱心なお客様も観に来てくださったことを覚えています。
とはいえ当映画祭で上映した際はお客様の多くは当時はそんなに有名なスターも出演しておらず、詳しい前評判も知らずに足を運んだら、とんでもなく泣かされてしまった、まさに映画祭の楽しみの一つである掘り出し物に出会ったような感慨を持ったと思います。
それだけいい映画でした。

若妻を演じたヒロインのチェ・ジンシルさんが最近他界されたと知りました。
この訃報にあの時に「手紙」を観たお客様はスクリーンの中の彼女とともに涙を流したことを思い出したのではないでしょうか。
ご冥福を祈ります。

2008.10.05 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

羽賀友信長岡市国際交流センター長 JICA理事長賞を受賞


長岡アジア映画祭にお力添えをいただいてる長岡の真の国際人・羽賀友信長岡市国際交流センター長が途上国の人材育成や社会発展に尽力した個人・団体の功績を称える「JICA理事長表彰」を受賞し、緒方貞子JICA理事長からこの度、感謝状が授与されました。

今年の映画祭ではレバノン映画「ラミアの白い凧」の上映とともに、レバノンからの留学生カーラさんと「映画と共に語るレバノン」と題して対談をしていただき、お客様から大変ご好評をいただきました。
またその様子が今年はNHKのニュースで流れましたが、県内ならまだしも関東甲信越でも放映されたため、授賞式に上京したら「ニュースを見た」と多くの方から声をかけられたそうです。

世界中を渡り歩き、当然中東にも長く滞在しておりアラビア語やヘブライ語も話す豊富で博学な知識を長岡の人材育成や国際化に繋げ多文化共生社会の実現に役立てようとし、現在の長岡の発展に欠かせない大きな貢献者です。
実際に長岡に住んでいる外国人の方の多くが羽賀さんのお世話になっているとっても過言ではないと思います。

また「アラビアのロレンス」を観たことをきっかけに今の道に進む決意をしたほどなので、映画に対して理解を示し、そして鋭い批評眼を持っている方です。

これまでの功績が認められた今回の受賞によって今後ますますのご活躍が期待されます。
羽賀さん、受賞おめでとうございます。ただしお身体をどうぞご自愛ください。
またこれからも当会をよろしくおねがいいたします。
http://www.jica.go.jp/press/archives/jica/2008/pdf/20080909_press.pdf

2008.10.02 | Trackback(0) | お知らせ

やがて風は吹くだろう

長岡出身のロックシンガーで第2回長岡アジア映画祭では主演作「HOBOS」を引き下げてコンサートを開いていただいたTSUNTAさんが久しぶりに長岡凱旋ライブを開きます。
今回は三条出身の川上真樹さんともに歌うようです。
熱いステージになる筈なのでぜひご期待を。

日時 10月10日(金)開場18時 開演19時
会場 音楽食堂
前売 2300円 当日 2600円
問い合わせ 音楽食堂 0258-32-9336


「HOBOS」
監督 熊沢尚人 
出演 TSUNTA、片岡礼子、あがた森魚

2008.10.01 | Trackback(0) | お知らせ

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市民映画館をつくる会

Author:市民映画館をつくる会

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