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女ともだち

S東京特派員より今度はNHKアジアフィルムフェスティバルのレポートが届いたのでご紹介します。

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NHKアジアフィルムフェスティバルに行ってきました。
2日で6作品7本(「Orzボーイズ!」を2回見ました)。疲れましたが全て見ることができました。
連休ということもあり去年より大勢の人が来ていたように思います。

「My Son~あふれる想い」チャン・ジンの未公開だった作品です。
韓国映画のビッグネームの登場には驚きました。無期囚の男が15年振りに1日だけ外出を許され赤ん坊のとき以来あっていない息子に会いに行くという話でなんともオーソドックスな物語ですがきっちり泣かせつつチャン・ジンらしいひねりとユーモアを盛り込んだ作品になってます。
韓国公開時はそこらへんのひねくれ加減が批判もされたみたいですが見て損のない作品です。この映画では主人公の二人のモノローグが重要な役割を果たしますがそれすらもギャグにしてしまうあたりチャン・ジンらしいです。

「キネマの大地」
この作品のみ特別招待作品という別扱いです。終戦後もなんとか映画制作を続けようと苦闘する満映の中国と日本の映画人を描いた映画。
監督は大阪芸大に在籍中の中国人、向陽(コウヨウ)。最初は論文と一緒に出す作品の予定だったのが中国側の希望もあり長編になったということです。
実際に満映の撮影所だった長春撮影所や中国東北部で撮影されています。
監督は撮影所のあったところの近くの出身なのに撮影所の成り立ちについて全く知らなかったので、知った時はかなりショックでぜひ映画化しなければと思ったそうです。
また大学で指導に当たった中島貞夫監督は東映で満映出身者から話をよく聞いていたし、ぜひやるべきと監修として関わっています。
映画の出来としてはビデオ撮りだからという訳ではないですがTVのスペシャルドラマ風で駆け足で出来事を追っただけに感じられて惜しい感じです。
しかし初監督でここまで作ったのは大したものです(借金も作ったそうです)。

「Orzボーイズ」
小学生のいたずらっ子二人組の日常を笑いでくるみながら描いた作品。
先生からうそつき1号2号とあだなをつけられるほどの2人ですがうそをつく背景にはそれぞれの家庭の事情があることが徐々にわかってきてラストはかなり切ないです。
しかし今年は台湾で大ヒットを飛ばしたピッカピカの新作が何本も上映されました。
「ビバ!監督人生」「海角七号」「九月の風」そしてこの作品と共通しているのは大スターや大監督によるものではなく映画の中身で勝負していることだと思います(全部初監督作品でもあります)。

「追憶の切符」
北京でニュースキャスターをしていたヒロインは養母である教会のシスターが倒れたという知らせを聞き故郷の雲南に戻る。
シスターは産みの親の手がかりを伝える。自分を捨てた勝手な親をずっと恨んでいたヒロインだったがこの手がかりをもとに親を探すことを決心する。
母ものの一種かと思ってたのですがあくまでもヒロインの成長がメイン。
ヒロインを演じたズオ・シャオチンは初めて見た女優ですが単独主演で内面の葛藤を要求される役柄を果敢に演じて好感を持ちました。
ニコラス・ウーは主人公の幼なじみ役でサポートに徹した感じ。
あとシスター役に懐かしやセシリア・イップ。美しさは衰えてなくびっくりしました。

「僕たちのキックオフ」今年のNHK共同制作作品はこれ1本。
しかし制作開始からフェスティバルまでの期間が少なく、間に合わないこともありえたという話です。
なにしろ当然オープニングを飾るべき作品なのに初日の最終上映にしたのはその数時間も使いたかったというから凄まじい状態です。
実際には上映3日前になんとか完成。音声はまだ未完成の部分がある状態です。
この共同制作は非常に意義のあるものだと言えます。作られたのはイラクのクルディスタン。
毎日のように爆破テロが起こる地域で映画など作れる環境ではない場所。
ここで映画を作ろうとする映画人を支援するのは素晴らしいことだと思います。
「アフガン零年」に匹敵する快挙と言っていいかもしれません。作品の評価はこれからになると思いますが(なにせ未完成なので)何の得にもならないのにサッカー大会を開くことに奔走する主人公の青年の姿は映画を作る監督の姿が投影されているように思えてぐっときます。

「パンドラの箱」
トルコの作品。田舎の山奥に一人暮らしをしている老婆がある日倒れる。知らせを聞いたイスタンブールに住む老婆の娘たちと息子が老婆を自分たちの家に引き取る。老婆は認知症になっていた
子供たちはそれぞれに問題を抱えていて母親の世話どころではない。肉親の間ではいがみ合いばかり。映画の最後に老婆がとった行動とラストシーンの美しさが心に残る映画でした。
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S特派員ありがとうございます!
お土産にパンフレットをいただいたのですが、ページごとにゲストのサインがあり心づかいにホロリと来てしまいました。
その中には去年の当映画祭のゲストの呉美保監督のメッセージも。
こちらにはディスカッションに登場したようです。
呉監督、こちらもお会いしたいです。
この時期に大変励みになりました。
下の写真は「追憶の切符」のジェイコブ・チャン監督の会場の様子。
デレク・イー監督とともに香港映画の良心という気がする誠実な映画を連打していますが、以前にも大陸で撮影した「女ともだち」もいい映画でした。

ジェイコブ・チャン

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2008.11.05 | Trackback(0) | 当会の活動報告

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