11月28日「花の生涯 梅蘭芳」上映会を終えた頃に台北では台湾のアカデミー賞にあたる金馬奨の授賞式が始まりました。http://www.goldenhorse.org.tw/gh_tc/ 今年の最優秀作品賞はS東京特派員がSKIPIシティ国際Dシネマ映画祭やアジア・フォーカス福岡国際映画祭で観賞した台湾映画「あなたなしでは生きていけない」が受賞しました。http://tsukurukai.blog103.fc2.com/?q=%A5%EC%A5%AA%A5%F3%A1%A6%A5%C0%A5%A4 そして「花の生涯 梅蘭芳」からは最優秀助演男優賞に老師・十三燕役のワン・シュエチー(王学圻)が。 最優秀新人賞に青年時代の梅芳蘭を演じたユィ・シャオチュン(余少群)が受賞しました。 時代に取り残される老俳優が京劇の未来を梅芳蘭に「負けることは恥でない 恐れることが恥なのだ」の言葉を託し、諭す場面は名シーンだったと観賞された方は受賞と共に納得できると思います。 ワン・シュエチーはチェン・カイコーの初監督作「黄色い大地」で映画デビューを飾ったことを思うと、映画人が最優秀新人賞として未来を託すユィ・シャオチュンは今後どのような活躍を見せてくれるでしょうか。 期待したいです。
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2009.11.30
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昨日の「花の生涯 梅蘭芳」上映会にお越しいただきました方々ありがとうございました。 ご年配の方々を中心にとても好評だったようです。 反省点としては、今回は宣伝期間が駆け足だったのでもっと浸透させるべきだったことでした。 ただし映画祭をきっかけに今回、上映会のお手伝いを希望するスタッフが増えて運営面ではとても充実したものとなりました。 改めて艶やかな京劇シーンは素晴らしく、これ1回きりの上映は勿体ないものでした。 それと裏方としてロビーにいて館内のサウンドトラックを耳にし気付いたのは繊細の音響設計はもちろん、中国映画音楽の巨匠チャオ・チーピンが手掛けたスコアも実に堂々たるものでした。 次回の長岡市立劇場での上映会は4月を予定しています。 リクエスト作品などがありましたら教えてください。
2009.11.29
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配給 アスミック・エース市民映画館をつくる会 第86回例会 「花の生涯-梅蘭芳(メイ ランファン)」 2008年 中国映画監督 チェン・カイコー 出演 レオン・ライ、チャン・ツィイー、安藤政信 スン・ホンレイ、チェン・ホン、ワン・シュエチー、ユィ・シャオチュン、六車直政 プロデューサー:ハン・サンピン 脚本:ゲイリ・ヤン 撮影:チャオ・シャオシー 音楽:チャオ・チーピン 後援 長岡市/長岡市教育委員会/長岡市国際交流協会 協力 シネ・ウインド 公式HPhttp://meilanfang.kadokawa-ent.jp/ 日時 11月28日(土)14:10~ (作品時間147分) 会場 長岡市立劇場 http://www.nagaoka-caf.or.jp/ *上映会実行委員(ボランティアスタッフ)募集! 詳細はお問い合わせください。
●前売券●
・一般・大学生・専門学校生 1500円
・高校生以下、シニア(60才~)、外国籍の方 1200円
●当日券●
・一般・大学生・専門学校生 1800円
・高校生以下、シニア(60才~)、外国籍の方 1400円
・障害・療育手帳をお持ちの方、介助の方 1000円
●プレイガイド●
長岡市:大和長岡店、ジャスコ長岡店、文信堂長岡店、パルス、ラ・ボントーン、いろは商店、キャラメル・ママ、ら・なぷぅ、雑本堂、西時計店、長岡市民劇場、豆腐屋わむ、長岡リリックホール、長岡市立劇場、長岡商工会議所、市民映画館をつくる会、トッピー内・小林書店(栃尾地区)
三条市:みずすまし
十日町市:十日町シネマパラダイス
新潟市:シネ・ウインド
*お近くにプレイガイドがない、遠方の方はご連絡ください。
●お問い合わせ●
市民映画館をつくる会
〒940-0066 長岡市東坂之上2-2-2スズランビル4F
TEL/FAX:0258-33-1231
メールお問い合せ:
tsukurukai@lds5.com
2009.11.28
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今晩のミーティングはいよいと明日となった「花の生涯」上映会のスタッフの振り分け。 進行の確認にアナウンス原稿書きなど準備を経て荷物を車に載せていました。 嬉しいのはこの前の映画祭を機に上映会を手伝いたいというスタッフが増えたことです。 当会にとってチェン・カイコー監督の上映会は「さらば、わが愛 覇王別姫」「北京ヴァイオリン」に続いて3回目で、いづれも映画祭でなく単独の上映会です。 ライバルといわれるチャン・イーモウ監督作は第1回の長岡アジア映画祭で「上海ルージュ」を上映したのみなことを思うとチェン・カイコー監督には縁があると思います。 「花の生涯 梅蘭芳」はワケあって1回のみの上映ですが、艶やかで華麗な京劇のシーンに芸人としての誇りが滲みでた、梅蘭芳の生きざまは長岡市立劇場の大スクリーンで上映するにまさにふさわしい映画といえます。 ぜひお越しください、一同心よりお待ちしています! ところでクエンティン・タランティーノ監督作「イングロリアス・バスターズ」の映写シーン。 二台の35mm映写機のフィルムがけに巻き取り機、パンチに合わせてのチェンジにフィルム繋ぎは当会に参加すれば体験できます。 さすがに現在のフィルムはすぐには燃えませんが、興味を持たれましたらご参加ください。 追伸 今ほど事務所で事務局長が戸棚をひっくり返したらなんとチェン・カイコー監督のサイン色紙が出てきました。 誰がどのようにして入手したのかはっきりしないのですが、明日会場ロビーにて展示をしたいと思ってます。
2009.11.27
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さあ、明日は待望の「花の生涯~梅蘭芳~」上映会です。 小生、今年のベストワン映画です。暗闇の中に浮かび上がるスクリーンに映し出される京劇の世界がまばゆいばかりに展開されます。銀幕という言葉がぴったりの映画でした。上映をお楽しみに。 さて、群馬県中之条町で行われた伊参スタジオ映画祭 に行って参りました。 映画祭は昔学校であった木造校舎が会場です。 上映はその体育館で行われてました。 普段、きれいな映画館で映画を観ている時には感じないみんなで映画を観るという感じでした。 そして、アットホームなんです。帰ってきたような。 夕方、やっと着けましたので映画1本とゲストトークを観ただけでしたが、トーク後は全員での写真撮影と交流会が行われました。 交流会ではカレーが振舞われ観客もゲストもその場でカレーを食べました。とてもおいしかったです。夜の回は観ずに外に出ましたらキャベツのおみやげをいただきました。 そして、校庭にはキャンドルがいっぱい。そこを通って会場を後にしました。帰り際校舎と校庭がいっしょに見えましたがふっとさびしい気持ちになりました。 「山の中の小さくて大きい映画祭」伊参スタジオ映画祭にはきっともっともっと素敵なことがあるんだと思いました。(事務局長)
2009.11.27
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*東京特派員の映画祭巡礼記。 今回は10回目の東京フィルメックス と韓国映画ショーケース2009 です。 22日から始まった東京フィルメックス、今年は10周年で韓国映画ショーケースも同時開催です。 まずはフィルメックスの作品の感想から。 「セルアウト!」(マレーシア)ヨ・ジュンハン監督。 舞台はある複合大企業。 新商品を開発した青年はコピー商品でないことを責められ、故障しないことを責められる。 彼はその企業に属するTV局の女性キャスターに一目惚れ。 しかし彼女は出世のためなら人を殺しても平気なとんでもないエゴイストだった。 ブラックコメディに分類されると思いますが、こんなに笑っていいのかと思うほど危ないネタのオンパレード。突然ミュージカル調になったり映画の形式そのものを笑いにしてます。 最近見たマレーシア映画は秀作揃いですがこの映画も傑作でした。 「2つの世界の間で」(スリランカ・フランス)ヴィムクティ・ジャヤスンダラ監督。 場所も時間も特定されない神話的な世界を見せてくれる映画。 暴徒によって荒らされた都市から逃れた青年が森の中をさ迷います。 フィルメックスらしいアート系映画。まずふつうの映画館では見れないような映画に巡り会えるのもこの映画祭の楽しみなところです。 ストーリーは不可解ですが文明の滅亡と人々が原始に帰ってゆくようなイメージがまるでSF的で楽しめました。 「意外」(香港)ソイ・チェン監督。 フィルメックスは香港映画も毎回やってくれます。 ジョニー・トーが常連ですが、本人の作品は今回はなし。その代わりなのかプロデューサーを担当したこの作品が上映されました。 監督は「ドッグ・バイト・ドッグ」の人ですがバイオレンスはあまりなし。 殺し屋が目標を殺す場面などは迫力ありますが、全体的には静かなイメージ。 見えない敵に精神的に追い詰められていくルイス・クーの苦悩する姿が印象的でした。また不気味な正体不明の男を演じたリッチー・レンもいい感じでした。 「息もできない」(韓国)ヤン・イクチェン監督。 粗暴な男と女子高生の純愛を描いた映画。 監督のヤン・イクチェンは俳優で主人公のサンフンも自ら演じています。 やたら暴力を振るう男ですが恐れもせずに真正面から向かってくる女子高生ヨニと出会って徐々に変わっていきます。 監督は韓国の家庭にある様々な問題を盛り込んでいますが、一番大きいのは家庭内暴力でしょうか。親から子に受け継がれていく暴力の連鎖反応。 ヨニ役のキム・コッピが素晴らしいです。 そして韓国映画ショーケースでは次の3本を見ました。 「執行者」チェ・ジンホ監督。 死刑執行を行うことになったベテランと新米の二人の刑務官を主人公に自らの手で人を殺すことに苦悩する姿を描いた映画です。 チョ・ジェヒョンが先輩役でユン・ゲサンが新人役。 同じようなテーマを扱った日本映画で「休暇」という映画がありましたが、それと比べるとこちらは先輩から後輩に受け継がれる「仕事」という面が強調されているように思えました。 それにしても一番衝撃的だったのは定年間近の初老の刑務官が元同僚と語る70年代の思い出話です。 あの頃は運動家や強盗殺人、スパイ、いっぱい殺したなぁ、中には死刑のあと冤罪だったのがわかった奴もいたっけ…しみじみ語る姿に刑務官のつらさが伝わってくる名場面でした。 「亀、走る」イ・ヨンウ監督。 キム・ユンソクが「チェイサー」の次に主演した作品で、そのせいか韓国では大ヒット。 今回も刑事役で比較されて損をしたみたいですが、どちらかというとコメディ作品で、そうして見ればこれはなかなかの良作。 田舎の優秀でもない刑事がたまたま出会った指名手配犯を逮捕しようとしてとしたものの反撃され叩きのめされ、おまけにバクチで得た大金も奪われ停職に。 バクチの元手は女房の貯金をくすねたものだったので妻からも幼い娘からも呆れられてしまう。 踏みにじられた男の誇りを家族のためにも取り戻さなければ! 決してかなうはずのない相手に立ち向かう中年男の生き様には全国のお父さんたちが熱い共感を寄せることは必至でしょう。 強い敵にチョン・ギョンホが扮しています。いつもは弱いイメージなのに今回は武道の達人でめちゃめちゃ強い男でビックリでした。 「キム氏漂流記」イ・ヘジュン監督。 チョン・ジェヨンが演じるのは借金苦から自殺しようとして漢江に身投げするサラリーマンのキムさん。死にきれずに漢江の中洲に漂着します。 チョン・リョウォンは引きこもりのキムさん。 偶然中洲でサバイバル生活を送るキムさんを発見します。 奇抜なアイデアを生かした映画で都会での生活から落ちこぼれた二人が会わないままにコミュニケーションをとり(このやりとりのあたりはばかばかしくて爆笑)、かけがえのない存在になっていきます。 ローン地獄や自殺、引きこもりなどの社会問題も単なるアイテムではなくテーマとちゃんと結びついているし、大いに笑わせ最後に感動させる韓国映画らしい娯楽作品でした。 ここまでが連休中に見た分になります。後半はまた報告いたします。
2009.11.26
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たとえば上映会の告知をテレビのCMで流すといった展開を予算的に出来ないので、ご理解をいただいてるメディアの方々に告知・掲載のお願いをしています。 先週はケーブルテレビのエヌ、シィ、ティの番組「ながおかNavi」の中で「花の生涯 梅蘭芳」の予告編映像とともに上映会の告知を1週間もしていただきました。 この番組を見た方からより問い合わせがあったりとありがたく思いました。 今度は先日、県央地域を網羅する燕三条駅1階のFMラジオ『ラヂオは~と』の番組“イブニングプレイス”の中で上映会の宣伝に行ってきました。 パーソナリティの倉重美智子さんは長岡出身だとかで関心を抱きお誘いいただいたようです。 共通のお知り合いがいたりととても話しやすく進めていただき、当会について尋ねられてまた調子に乗ってしまい上映会の告知が駆け足となってしまいました。 『ラヂオは~と』にはチラシ等を置くスペースがあるのですが「すくらんぶる」や上映会のチラシを今後も置いていただけるご快諾をいただきました。 ラジオでの告知と共にご協力を嬉しく思いました。 これからもどうぞよろしくお願いします。 ラヂオは~と公式HPhttp://www.heart768.com/ 倉重美智子さん
2009.11.26
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「花の生涯 梅蘭芳」のチェン・カイコー監督の代表作といえば「さらば、わが愛 覇王別姫」。 劇中に演じられた京劇の演目「覇王別姫」は実際に梅蘭芳が創作し演じて代表作となったもの。 「四面楚歌」の故事をもとに漢軍に包囲された項羽を励ますために妻の虞美人が舞を踊る、、、 またチェン・カイコー自身、幼い頃は梅蘭芳の自宅近くに住み、さらにお孫さんとは同じ幼稚園に通っていた他、映画監督である父親も親交があったので行き来があったそうです。 その後の文化大革命で紅衛兵となったチェン・カイコーは父親を吊るしあげてしまうのですが、、 「さらば、わが愛 覇王別姫」は狂乱の文化大革命をも描きこみ悲劇を際立たせてましたが、 「花の生涯」の梅蘭芳は文化大革命の前に生涯を終えます。 先日放映されたNHKスペシャル「チャイナパワー 第1回 “電影革命”の衝撃 」では文化大国となるために国家支援のもとに多額の資本が投入されて大作が続々と制作されている現況が描かれていました。 しかし中国映画界の真の“電影革命”はチェン・カイコーの監督デビュー作「黄色い大地」ではないかと思います。 チャン・イーモウをカメラマンに起用し互いに切磋琢磨し撮りあげた「黄色い大地」は新しい中国映画の幕開けて、その後の「さらば、わが愛 覇王別姫」の大成功で世界中から資本が集まり、今に繋がる中国映画の隆盛が始まったように思います。 「花の生涯」でチェン・カイコーは梅蘭芳とその周辺の人々をじっくりと描きこみ、ケレンに走ることは控えめになった印象を受けます。 レオン・ライとチャン・ツィイーが互いに心を通わしていくシーンはいくらでも官能的で激しいラブシーンで撮れそうなものですが、そうはならずただ奥ゆかしく気品溢れた形で描いています。 大きなうねりのただ中に自分たちの足元を見つめなおそうと。 先のNHKスペシャルを見た後だと余計にそう思ったりします。 もちろん京劇のシーンは存分に堪能させて見応えが高くまさにスクリーンで観るにふさわしい作品です。 しかしNHKスペシャルで香港時代のピーター・チャン監督作に思い入れがある方は今のピーター・チャンの姿に複雑な気になったのでは。 検閲を嫌い頑なに香港にこだわるイー・トンシン監督に肩入れをしたのではないかと。 ドニー・イェンのアクションへの妥協なき姿、支えている谷垣健治さんの姿が拝見できたのは嬉しかったです。
2009.11.25
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今晩の上映企画室は伊参スタジオ映画祭に行った事務局長の報告。 クロアチアに新婚旅行に行ったメンバーが写真を持ってきたので、見ながらお土産話を聞いてました。 作業は主に「花の生涯 梅蘭芳」上映会の準備、当日用意するものをまとめたり、集計表の制作、お客様に配布するチラシの折り込み等々、あと年賀状のデザインが完成しました。 いづれにせよさすがに慌ただしかったです。
2009.11.24
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シネ・ウインド24周年パーティーに当会から4名出席しました。 参加者のみなさんに配布するチラシの中に「花の生涯」長岡上映会のチラシも組ませていただきました。 今年のゲストは公開10周年の記念に上映された「白痴」の手塚眞監督、古澤敏文プロデューサー、出演者のあんじさんがトークをした後にそのまま参加。 手塚眞監督は出席したチビッコ達に「手塚治虫クイズ」を檀上で質問したところ、チビッコ達は知ってるのが当然のように答えていたのは“漫画の神様”が世代を超えて愛されてることを目の当たりにしました。 正解したチビッコには記念品が贈られてましたが、見てて羨ましかったです。 パーティーの出席者には当会がお世話になっている方が大勢いたので、“すくらんぶる”を名刺代わりにお礼とご挨拶。 特に古澤敏文プロデューサーには当映画祭の初期に大きなご尽力をいただいていました。 今思えば、はじめたばかりの右も左もわからない映画祭に大きな力を入れていただいたこと、当時はその価値がまるでわからなかったので恥ずかしい限りでした。 古澤プロデューサーは笑いながら“すくらんぶる”を受け取り、またの機会にご協力をお願いしました。 映画「白痴」をはじめ“にいがた国際映画祭”“にいがた映画塾””にいがたロケネット”“国際映像メディア専門学校”それに当会と関係者が出席していましたが、いづれもシネ・ウインドが無ければ誕生してなかったともいえて、改めて“24周年”の重みを実感したりしました。 てっきり最後の締めは齋藤代表のご挨拶かと思ってましたが、その後に「白痴」オーディションに合格し手塚監督から直々に演技指導を受けて草刈正雄さんの母親役で女優デビューを飾った梅田千代さんが音頭を取った”三三七”で締めて閉会しました。 梅田さん、恐るべき93歳でした。 そしてドサクサに紛れてとても気さくなあんじさんに記念撮影をお願い。 モデルで活躍しながら「白痴」で女優デビューを飾り、最近は「美代子阿佐ヶ谷気分」にも出演していました。 すると腕を組んで撮影をしていただきましたが、いやぁ~ドキドキしておりました。
2009.11.23
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今晩,9時半よりNHKスペシャル「チャイナパワー 第1回 “電影革命”の衝撃 」が放映されます。http://www.nhk.or.jp/special/onair/091122.html HPを開くとチョウ・ユンファ主演の「孔子」やピーター・チャンがプロデュースのオールスター映画「十月圍城」が紹介されるようです。 いづれも香港で活躍していた映画人ですが最近は大陸に拠点を置き、番組の趣旨は中国独自の歴史や文化を背景にした超大作に世界中から投資が集まっている“中国映画”の状況を主に経済の視点から伝えるようです。 中国語圏から映画人が大陸に集結し、芸術性の高い大河ドラマを完成し世界中に中国映画の名を轟かせた先駆けとなったのが「さらば、わが愛 覇王別姫」ではなかったかと思います。 監督は中国のチェン・カイコー、プロデューサーは台湾のシュー・フォン、そして主演が香港のレスリー・チャン。 カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞をはじめ大成功した傑作でした。 「花の生涯 梅蘭芳」でチェン・カイコーは再び京劇を題材に梅蘭芳という京劇の象徴であった人物を通して中国の文化を描きなおそうという意図があるように思います。 そのために巨額の資本を得て大作を作られる環境になったこと、もちろんチェン・カイコーの名と実力があってのことですが、改めて中国映画を観て大きなうねりのただなかであることを実感できます。 さきのNHKスペシャルで紹介される「十月圍城」はレオン・ライも出演しています。 はたしてちらりとでも登場するでしょうか。 それともう一人当会にご縁があり「第9回長岡アジア映画祭」に「ツインズ・エフェクト」の上映と共にお越しいただいたアクション監督、谷垣健治さんもこの映画のアクションシーンを手伝ってるようです。 「カンフーくん」の公開時には宣伝でよくマスコミで見かけましたが、こちらも今晩登場するでしょうか? 東京特派員が新宿で見つけた「花の生涯」出演時に実際チャン・ツィイーが着た衣装。 さすがに細いです。
2009.11.22
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震災フェニックスの一環として中越大震災で震度7と最も大きな揺れを記録した川口町で“復興映画祭”と題し「マリと子犬の物語」、そして「モノクロームの少女」が上映されます。 11月29日(日) 会場 川口サンローラ 13時30分~ 「マリと子犬の物語」 16時~ 「モノクロームの少女」 上映前に五藤利弘監督、嶋田豪プロデューサーの舞台挨拶。 詳しいお問い合わせ 長岡フィルムコミッション 電話0258-39-2221
2009.11.21
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橋本信一監督「掘るまいか」の上映が長岡で、 「1000年の山古志」「掘るまいか」の連続上映が新潟で開かれます。 いづれも山古志を舞台に人々の息遣いが聞こえる秀逸な記録映画です。 会場 長岡市立中央図書館講堂 電話0258320658 11月28日(土)14時~ 「掘るまいか」 上映前に橋本信一監督のビデオレターを流す予定 会場 新潟市「国際映像メディア専門学校」実習等3階 11月28日(土) 13:10~ 「1000年の山古志」 16:20~ 「掘るまいか」 19:00~ 「1000年の山古志」 11月29日(日) 9:50~ 「1000年の山古志」 13:10~ 「掘るまいか」 15:50~ 「1000年の山古志」 問 上映推進実行委員会 電話0252336236
2009.11.20
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配給:アスミック・エース ≪梅蘭芳(メイランファン)と日本≫ 京劇を世界に広めた梅蘭芳は日本とのつながりも深い。 1919年の初来日から1924年、1956年と3度にわたって日本公演を行った。 その当時から歌舞伎界と交流をもち、さらに、芥川龍之介や与謝野晶子などの名だたる文化人も梅蘭芳の舞に魅了されたという。 そのカリスマ性は現代にも語り継がれ、歌舞伎俳優の坂東玉三郎が梅蘭芳の演目「牡丹亭」を、2008年京都と蘇州で公園したことも話題となった。 「花の生涯 梅蘭芳」チラシより
2009.11.19
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どこかでイベントがあると、その内容を読んで主催者に連絡をしご理解をいただいて「花の生涯 梅蘭芳」上映会のチラシ配りに伺わさせていただきます。 最近は長岡市立中央図書館で上映会をよくやっているので足を運んだります。 先日は長岡ムービーサークル主催の「第29回公開映写会」に行き、お客様にチラシを配布した後に上映作も見ました。 8mmカメラの時代から数えて設立が30年を超えてるという愛好家達の映像会。 映像のベテラン達が互いに楽しみにながら腕を切磋琢磨しあう絶好の場のようでした。 ご年配を中心にしたお客さまも毎年この上映会を楽しみにしてる気配をありありと感じました。 この日、上映されたのは長さが3分から10分弱まで全13作。 地域の冬の恒例イベントの1日を追った「川崎雪ホタル」。 自身の人生ともにあった信濃川と幼い日の長岡空襲の記憶が交差する「我が人生と信濃川」。 “縁故疎開”というあまり聞きなれない言葉と町の記憶を辿る「絆~花ショウブ~」。 イタリアの世界最古のカフェから始まりお気に入りの長岡のカフェを巡る「コーヒー文化の中で」。 等々、地域の文化行事、街並み、記憶、旅行記など様々なシーンをビデオに収めて感じたままに編集、思い入れたっぷりのナレーションとキャプション、、、 カメラを手にし撮影する喜びが伝わるようでした。 見慣れた長岡の風景もやはり映像の中だと一味違う視線で見れたばかりか、あまり知られてない長岡スポットも収められていたのは新鮮でした。 初めての観賞でしたがこんな形で映像文化が営まれていたことに深く感じ入りました。 ところで「長岡の風物詩」という作品があり、冬の長岡で目にしたクリスマスイルミネーションの各スポットを撮影し手際よく編集した好編でしたが、出てくるかなぁ~と見ていたら、やはりコレクター長谷川さん宅も登場。 映像で見ても豪勢でとても個人のお宅のイルミネーションには見えませんでした。
2009.11.18
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昨晩の上映企画室は早くもお世話になった方々へ年賀状のあて名書き、及び年賀状のデザインをメンバーが分担して担当していました。 あと整理が杜撰なので事務所の中もあて名も今後はきちんと整理をしようと。 そして台湾出身のメンバーよりお婆ちゃんが作っていただいたという甘い梅干し、その名も“梅子”をいただき、一同、これは美味しいと喜んで食べていました。 最後は大学生のメンバーが卒業制作の映画作りに入るのでこんな感じでと作ったラフカット、予告を見ていました。 構想の中では当会事務所でも撮影を敢行するそうです。 来週の月曜23日は祝日なので上映企画室は翌日24日(火)に開きます。
2009.11.17
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長岡造形大学で映像を教える傍ら映像作家として活躍。 昨年、一昨年と「長岡インディーズムービーコンペティション」の審査を引き受けていただいたヨールグ・ビューラ教授の監督作「Kamos-神々の魂」が本日から11月20日までシネ・ウインドで公開されます。 “水と土と風の映像祭”の一環として時間は15時半より作品時間は20分の短編で入場は無料。 ダンサーである大場メグミさんとのコラボとして“ハリウッド映画は人間のために制作されるが神々はアートを楽しむ、饗宴の始まり!” シネ・ウインド公式HPhttp://www.wingz.co.jp/cinewind/
2009.11.16
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「第9回長岡アジア映画祭」で上映したレオン・ライ主演作がオムニバスホラー「THREE/臨死」の香港編「ゴーング・ホーム」。 プロデュースも手がけたピーター・チャンが当時ハリウッド映画の侵攻が止まらない中、対抗するにはアジア各国の映画界が団結していかなければという趣旨のもと韓国、タイ、香港で1作づつ制作したホラーの短編をまとめたもの。 韓国編は最近では「グッド・バッド・ウィアード」の監督キム・ジウン。 タイ編は「ナンナーク」の監督ノンスィー・ニミブットとそれぞれ腕のある監督を起用したものの、結果的に香港編で「ラヴソング」のコンビ、監督ピーター・チャン、主演レオン・ライの作品が抜きんでる秀作に。 物語は息子が行方不明となった刑事が容疑者の男の部屋を捜索するものの、逆に軟禁。 そこで目にしたのは死んだ妻が生き返ると信じ、ひたすら死体を世話する男の姿、、、 野暮ったい服装とメガネの奥の狂気じみた瞳に異様な言動と行動。 刑事役のエリック・ツァンでなくても妻の死体と同居という異常な状況も含めて不審者を超えサイコパスを感じ、レオンはホラー映画の主人公としてスターの好感度は消し去った熱演を見せてくれます。 しかし監督がピーター・チャンだけにやはり物語のテーマは愛、それも崇高な愛として忘れがたい深い余韻を残してくれます。 できたらこれは独立した作品として公開するべき映画だったと。 ホラーを前面に出した宣伝、とりわけレンタル屋さんのホラーの棚に並ぶDVDのジャケットを見るたびに残念に思います。 撮影監督はウォン・カーウァイ映画を始め最近はジム・ジャームッシュまで手掛けてるクリストファー・ドイル。 「ラヴソング」の酔っ払い英語教師を嬉々と演じてた姿と打って変わり、これが本業だけにセピア色を基調にした色彩で哀しい物語を美しくなぞっていきます。 舞台は取り壊しが決まったという古びたアパート。 まるで返還後の香港の心象風景とダブるようにひと気が少なく、さらにタイトルの「ゴーイング・ホーム」も意味深く読めます。 本作の後のピーター・チャンは大陸を舞台にした「ウィンター・ソング」、その次は新たなステージに立った武侠映画の大作「ウォーロード」と視野はどんどん大陸へと幅が広がってます。 おそらく本作で香港映画の作家としてラブストーリーの名手という肩書きに決着を付けたかったのではと。 それだけにレオン・ライという得難い個性を持つ俳優とのタッグでとりあえず成功を収めることができたのは良かったと思います。 ちなみに当映画祭で最も出演作を上映した俳優がエリック・ツァンではないかと。 なんだか脇役として毎年、映画祭上映作に登場してる錯覚が。 今年は台湾映画「九月に降る風」にお父さん役で顔が出てきたのは驚きました。 いづれ数えてみたいと思ってます。
2009.11.15
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「第4回長岡アジア映画祭 」で上映したレオン・ライ主演作が「1000の瞬き」。 監督が「黒薔薇VS黒薔薇」「大英雄」といった骨のあるアチャラカ映画を得意とするジェフ・ラウ。 その一方で「神鳥伝説」「スター伝説」とシリアスな映画にも冴えを見せる職人気質の監督。 「1000の瞬き」になると不良青年とカタギの女の身分違いの愛というベタ名設定に加えて、 父と子の確執と和解とベタの上塗りとなっていますが、そこを手堅くラストまで魅せてくれたのは、百 戦錬磨のジェフ・ラウの手腕ではないかと。 もちろん刑務所を行ったり来たりという珍しく異色な役のレオンに、 当時、香港のラブストーリーに欠かせぬ売れっ子だったン・シンリンがヒロイン、 コメディ色を抑えてシリアスに徹したン・マンタの父親と出演者の熱演も見応えがあります。 レオンが好きな言葉として“縁”があったように思い、 「ラヴソング」の国境と時代を超えたスケールに及びませんが、 香港の街角を舞台にした本作のクライマックスも二人のすれ違い、 縁があるかないかという点でハラハラさせてくれました。 二人を結ばせるのがポケベルの交換手というのも今となっては時代を感じさせます。 本作は東京でも特別上映みたいな形で短期間の公開で終わった筈。 それでも35mmのプリントに字幕がついての上映ができたので今思えば贅沢でした。 あとン・シンリンは最近お見かけしないのが残念、 アン・リー監督「恋人たちの食卓」のキャリアウーマンが日本で有名かもしれませんが、 デビュー作「アンディ・ラウの逃避行」で“深窓の令嬢”で“薄幸”キャラがその後のイメージをつけましたが、それだけに当時は彼女の出演というだけで食指がそそったような。 今、そんな香港女優をお見かけしないのもホントに残念。 ジェフ・ラウはまたウォン・カーウァイ映画のプロデューサーとしても知られる御仁。 本作を撮影中のレオンを見たカーウァイが「天使の涙」の殺し屋役に起用を思い立ったとなると、レオンにとっても外せない1作になる筈です。
2009.11.14
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「第3回長岡アジア映画祭」で上映したレオン・ライ主演作がメロドラマの金字塔「ラヴソング」。 監督はラブコメの金字塔「君さえいれば/金枝玉葉」のピーター・チャン。 「君さえいれば」は当時上り調子のアニタ・ユンの起用とレスリー・チャンの大人の魅力の相乗効果が吉となり、当時の香港映画のノリと勢いのままで、キャストもスタッフもワイワイ楽しんで撮ったら傑作になったという素晴らしい映画でしたが、「ラヴソング」の方は目前に迫った97年の香港返還を前にピーター・チャンが腰を据えて、香港という“借り物の時間、借り物の場所”を真摯に見つめた傑作です。 大陸から一旗あげるために香港にやってきた男と女の10年の物語。 二人を繋ぐのは互いにテレサ・テンの大ファンということ。 レオン・ライは弱気で優柔不断、いつもマギー・チャン(こちらも絶品!!)の後をくっついてるような頼りなさですが、失敗をしたマギーが落ち込んだ時に無防備な優しさで励まし、孤独な二人は互いに惹かれあっていきます。 しかし大陸からレオンの婚約者がやってきてと、、、 二人はすれ違い、やがて別れて運命の再会をテレサ・テンとともにニューヨークの地で果たすのですが。 エリック・ツァン扮するヤクザの情夫とミッキー・マウス、演技でなく地だと思う不良外人に名カメラマンのクリストファー・ドイルと助演陣も印象深く、香港を舞台にした名作「慕情」とウィリアム・ホールデンへのノスタルジーも味わい深いです。 まるで国境線を越えて流れていく中国人の象徴のようなテレサ・テンの歌声。 それとともに運命に流されて縁を信じ心に秘めて悪戦苦闘する男と女。 10年愛を観てきた者の心を蕩かすのはラストシーンのレオン・ライの笑顔。 この笑顔でレオンは間違いなく役者として映画史に足跡を刻んだ事と思います。 そしてエンドクレジットではレオンが囁くように歌い深い余韻を残す「甜蜜蜜」。 97年の東京国際映画祭で上映された際は日本のファンクラブの人達が客席で合唱して舞台挨拶に立つレオンを迎えていました。 「第3回」の映画祭のチラシにはレオンから届いたメッセージが掲載されてます。 “祝 永遠向前” 寄せて下さったことをレオンは覚えているかはわかりませんが、この言葉通り今もこれからもレオンは前を向いてることと思います。 「ラヴソング」は香港映画が大陸に回収される前に放った傑作として名を残してます。 機会がありましたらぜひ!
2009.11.13
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「花の生涯 梅蘭芳」上映会の前売券は栃尾と十日町のプレイガイドに。 栃尾はトッキー内の小林書店。 十日町は十日町シネマパラダイス。 以上にあります。
2009.11.12
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先日の上映企画室で「花の生涯」の予告編を見てメンバーの一人が「レオン・ライって何に出てましたっけ?」 という話題になり、台湾出身のメンバーにレオン・ライについて尋ねました。 「レオン・ライ?あーっ、リーミン!」と北京語で名前を呼んで、 台湾や香港での人気、日本の芸能人に例えたら、等などと盛り上がったりしました。 長岡アジア映画祭ではレオン・ライの作品は過去に「ラヴソング」「1000の瞬き」「THREE/臨死」を上映し、いわばおなじみのスター。 1966年、北京生まれでその後、香港に移住。 歌手としてデビューしましたが、ご存知のように映画界でも活躍。 アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン、アーロン・クォックとともに90年代初めから香港四大天王の一人として根強く絶大な人気を誇っています。 映画ではよく言えば“クールでミステリアス”、悪く言えば“何を考えてるのかわからない”ように観ていて思いますが、名作「ラヴソング」を筆頭に映画界にも大きな足跡を残しています。 日本では「妖獣都市」や「シティハンター」といった怪作、珍作がありましたがまずウォン・カーウァイ監督の「天使の涙」の殺し屋役で大きな注目を集めた筈。 この時にレオン・ライは「ウォン・カーウァイの映画の主人公はどれもウォン・カーウァイだ」と述べて言いえて妙に思いました。 以後他にバリー・ウォン「ゴッド・ギャンブラー賭神伝説」、アン・ホイ「半生縁」、ジョニー・トー「ヒーロー・ネバー・ダイ」、メイベル・チャン「玻璃の城」、ウィルソン・イップ「スパイチーム」、べ二ー・チャン「ヒロイック・デュオ」、アンドリュー・ラウ、アラン・マック「インファナル・アフェアIII 」、ツイ・ハーク「セブンソード」、チン・シウトン「エンブレス」とついつい書き連ねてしましまいましたが、腕のある多くの香港の監督の作品に出演、それも香港のスターらしくラブストーリー、コメディ、アクションとジャンルを網羅しどれもほとんど見応えがあったりします。 「花の生涯」では中国の巨匠チェン・カイコー監督作。 北京生まれだけに京劇は身の回りの生活の中にあったそうですが、 撮影前には「僕こそは梅蘭芳だ」と準備を終えて巨匠との撮影に挑んだそうです。 レオン・ライは女形のスターとして円熟期を迎えた梅蘭芳として登場します。 舞台と私生活の狭間で揺れて葛藤を抱えながらも芸に精進する姿は、 これまでトップスターとしての地位を長年にわたり保ち続けてる、 レオン・ライの風格も重なってるように思います。 ご期待ください。
2009.11.11
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台湾の日本語世代の人々の声を集めた「台湾人生」。 今年の映画祭では上映と共に酒井敦子監督をお招きし小林茂監督との対談を行いました。 映画についてはもちろん、新聞記者を経て映画界入りした酒井監督の経歴から台湾の歴史を見据えた縦横無尽の白熱した対談となりお客様からは大きな好評をいただきました。 ある意味『長岡アジア映画祭』の名にふさわしい対談だったように思い、いつかこのブログで当日の模様を採録したいと考えています。 日本語が登場する台湾映画といえば「悲情城市」「戯夢人生」といったホウ・シャオシェン監督の作品を思い出し、いづれも日本への複雑な感情が滲み出ていたりしましたが、トークの中で酒井監督はツァイ・ミンリャン監督の「愛情萬歳 」を観て舞台となった台北を歩きたいと訪れ、そこで日本語を流暢に話す老人と出会ったことから興味を覚え「台湾人生」を生み出すきっかけとなったそうです。 「愛情萬歳」は時に郷愁を覚えるホウ・シャオシェン作品とは違い現代に生きる若者達の孤独を乾いたタッチで描いたヒリヒリさせる映画。 その日の打ち上げで酒井監督とツァイ・ミンリャンについて少しお話しをさせていただきましたが、もっと「愛情萬歳」について訊いておけばよかったと。 とても知的でユーモアもあり、まさに“才媛”という言葉がふさわしくお話してとても楽しかったです。 小林茂監督はトークの中で“台湾三部作”を撮りあげることを期待していましたが、ぜひ第二作も楽しみにしたいです。 今年の東京フィルメックスではツァイ・ミンリャン監督の新作「ヴィザージュ」がオープニング上映されます。酒井監督は観に行くのでしょうか。http://www.filmex.net/ 今日付けの長岡新聞には当映画祭に来た時にインタビュー取材をした酒井監督の記事が掲載されています。編集作業について「魂を込めて撮ってきたものを削るので、身を切られる思いというものをそのとき実感しました」という言葉が印象に残りました。
2009.11.10
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今晩の上映企画室は新しい方、久しぶりの方も含めて参加者が多く大賑わいでした。 そのために予定していた作業は早く終わり、あとはコーヒータイム、アットホームな雰囲気で各々雑談で楽しんでいました。 たまにはこんな時間もいいなぁと、「花の生涯」の予告編を見てぜひ観たいと話し、そして皆さん望年会にご参加をと声掛けしました。 このメンバー、皆さんが参加するようだったら楽しい望年会になりそうです。 あと上映を希望する作品の資料が何作か届いて読んでいました。 ありがたいことです。
2009.11.09
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当会と「白痴」との関りは混沌としていた「白痴」映画製作への応援の意味も込めて97年の「第2回長岡アジア映画祭」で「にいがた映画塾’97卒業作品」上映と共に手塚眞監督「NUMANiTE」を。 翌年の「第3回」映画祭では「にいがた映画塾」の枠の中で「白痴」の習作として制作された手塚眞監督作「NARAKUE」を上映しました。 「NUMANiTE」「NARAKUE」ともに35mmフィルムで上映しており、今思い返せばとても貴重な機会でした。 また両年とも「白痴」の古澤敏文プロデューサー、当時の「にいがた映画塾」代表で「白痴」映画化のために新潟側で奔走した矢部孝男さんより対談をしていただき、映画製作の面白さや苦労話を語っていただき、ここから「長岡インディーズムービーコンペティション」に繋がったともいえます。 あと特筆なのが「第3回」映画祭で浅野忠信さん主演作「[Focus]」を上映。 当時はまだ今のように日本映画を背負って立つ大きな存在になるのはまだ先の頃、少しでも「白痴」の主演者であることをアピールするために、チラシにも触れてたりしていましたが、映画祭の上映に際し「白痴」を撮影中の浅野さんからビデオレターが届きました。 もちろん古澤敏文プロデューサーのご協力で実現したのですが、そこで長岡のお客様に向けて語られてるメッセージは時が経つにつれてとても貴重なものに思えてきます。 難産だった「白痴」は無事に99年に完成。 当会もその年の暮れ、12月23日に長岡市立劇場で開き、手塚眞監督も舞台挨拶お越しいただきました。 最も96年に手塚監督は当会事務所を訪れています。 当時「陰陽師」を描いてた奥様の岡野玲子さん(洗練された凄い美人)とともに。 「第1回」の映画祭の準備中でチラシを手にした手塚監督はグルジア映画の「ピロスマニ」を上映することにとても驚いてました。とても好きな映画だそうです。 今振り返れば、これも大変贅沢なことだったのでもっと交流したかったように思います。 しかし、第一回の準備中って、あれからもう14年というのに感慨深いものが。 「白痴」は99年完成作ですが、当時としては先取りしすぎた映画のように思います。 その後に起きた10年のこの世界を予言していた、語弊を承知で書けば9,11同時多発テロ、イラク戦争、格差社会などをすでに見据えており、これから始まる未来もこの「白痴」に収められているような気がします。 というわけで映画製作の拠点になったシネ・ウインドでのリバイバルが深い意味を持っているので、ぜひこの機会に。 11月16日~11月21日 HP http://www.wingz.co.jp/cinewind/ ちなみに長岡でも撮影されています。 ロケ地は長岡造形大学です。気づくでしょうか。
2009.11.08
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11月14日からシネ・ウインドで“24周年祭&水と土の映画祭”が開催されます。 恒例の周年祭パーティは21日に開かれるようですが、今年の周年祭の目玉は新潟ロケ映画として巨大な足跡を残した「白痴」の10周年記念上映ではないかと。 新潟の映画界は「白痴」以前と以後に区切られるといっても過言でないほど、「白痴」新潟ロケは多大な影響を及ぼしたと思います。 坂口安吾の原作を読んだ手塚眞監督が映画化を決意してシネ・ウインドを訪れたのをきっかけに始まった映画製作は行政や企業、そして何より多くの一般市民を巻き込み、あるいは巻き込もうとし多難を極めたものの、その過程の中で“にいがた映画塾”が開校、間近で映画製作を手伝った新潟のボランティアスタッフを中心にフィルムコミッション“にいがたロケネット”が発足と、「白痴」をきっかけに蒔かれた種はとても大きく実ってます。 これは他の新潟ロケ映画と明らかに一線を今も画してるばかりか、全国的にも例はあまりないように思います。 今も語り草となってる新潟県庁近くに建てられた巨大なオープンセット。 「白痴」の世界観を出すためにいびつに歪んでいたセットの中で500人ものエキストラを動員して徹夜で撮影した日がありました。 間近で映画スターである浅野忠信さんを目にする興奮、空襲シーンというのでいつもの金髪を真っ赤に染めて助監督に指示出す手塚眞監督、巨大なライトをクレーンで吊るす大がかりな撮影準備、ほとんどが待ち時間に費やされるという映画の裏側、「空襲で被災し、あてどなくさまよう人々」という設定のため一致団結して撮影に挑んだ500人のエキストラ。 この夜のモブシーンは実際の映画に登場するのはほんの僅か、自分がどこに映ってるのかわからないのはもちろん、映っているという確信でさえないのですが、それでも僅かなシーンのためにあれだけの準備とスタッフが投入されていたことに映画の醍醐味を参加者は感じたように思います。 この撮影で忘れがたいのが、浅野さんとヒロインの甲田益也子さん、二人だけのシーン。 確か廃墟を前に二人が離れようとする場面。 エキストラの出番は終わり、ギャラリーとして邪魔をしないように見学をしていましたが、監督の狙いは太陽が顔を出す前の闇の中で撮り終えたいこと。 しかし準備に時間を費やしたため日が昇るのはすぐ間近、明らかに東の空が明るくなってきた頃にリハーサルを終えて本番。 1テイクめは浅野さんの目にゴミが入ったようでNG。 またメイク直しなど一から準備をするものの、次でダメなら太陽が顔を出し、間違いなく日が差すのでまた別の日に撮り直しかと緊張しながら、ギャラリーの誰もが見守る中で2テイクめに撮入。 無事に演技が終わり、一同監督の方に顔を向けていたところ、モニターをチェックしていた監督から「OK!」の声が。 途端に見守っていたギャラリー、それに息をひそめていたスタッフから大きな拍手が。 拍手に包まれていた浅野さんも微笑んでいたように思いましたが、あ~この緊張感と充実感と高揚感がまさに映画なんだと。 「白痴」は11月16日~11月21日 シネ・ウインドで公開されます。http://www.wingz.co.jp/cinewind/
2009.11.07
| Trackback(0) | お知らせ
今年の映画祭のロビーにて“昔の映画のチケット展”を展示していたのは長岡のコレクターとして知る人ぞ知る長谷川さん。 足を止める人に熱心にコレクションの解説をして好評でした。 昨年の昔の長岡にあった映画を語る集い“街の灯り 劇場の記憶 長岡座談会”にもパネラーの一人として出席し、勤務していた柴田観光について貴重なお話しをしていただきました。 「退職してからが勝負だよ」 と、少年時代からの収集癖を生かして現在は各地に赴きコレクションを展示し充実した日々を送っているようでした。 各々の地で眼を止めた人が次はこちらでもと、どんどん繋がりが増えているようです。 現在は魚沼市の神湯温泉倶楽部で「昔の映画のチケット展」と「箸袋あれこれ」を11月15日まで展示中。 8日と15日には長谷川さんも赴き自ら解説をします。 映画祭を振り返ると、とある老紳士と交流できたこと、何本か観た中で「チョコレート・ファイター」が最高だったこと、打ち上げの席で間近で見た大桃美代子さんのことなどを楽しそうに話していました。 ちなみにご自宅に向かったところ、何やらもうクリスマスのイルミネーションが派手に飾られている家があり、もうそんな季節か、早いなぁと思ってたらそこが長谷川さんのご自宅でした。 しかも長岡でも季節になると飾ってる家を結構目にしますが、おそらく個人の家でこんなに豪勢な飾り付けをしてる家は見たことがなくただただ驚きました。 もう8年前から続けて今年は11月1日から点灯、当然年々派手に大きくなっているそうです。 始めた理由が知り合いのお子さんを喜ばせたいから、というのが人柄がうかがえます。 これからもお元気でご活躍ください。
2009.11.06
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「映画作りは孤独な道でしたけど、ちゃんとどこかで誰かが見ていてくださるんだな、と思った」 「受賞が孤独なインディーズの若手映像作家の励みになれば」 今年3月の「その日のまえに」上映会に素晴らしいメッセージを寄せていただくなど、当会の活動にご理解をいただいてると思う大林宣彦監督が秋の叙勲、旭日小綬章を受賞しました。 喜びのインタビューで目を引いたのが“孤独”という言葉。 撮影所が映画監督を育成する時代の中で自主映画作家の姿勢を貫いたことを主に指していると思うのですが、それが“孤独”という言葉を使うほど過酷だったことに映画作家として重みを感じました。 ご存知のように「HOUSE」以後、自主映画作家から商業映画の監督としてデビューをし活躍をしている監督は数多登場していると思うと、大林監督はその先陣として道を切り開いたことに改めて大きな人だと。 にいがた映画塾からいただいた会報“2009.1→9”の特集として自主映画作家の参考にと日本全国の自主映画祭を網羅した労作があります。 その中で大林監督が審査員を引き受けているコンペティションはエディ・ロールビデオフェスティバル、東京ビデオフェスティバル、したまちコメディ映画祭、ふかやインディーズ・フィルム・フェスティバル、鎌倉映像フェスティバル、ふるさとビデオ大賞等々、これにこのブログに相互リンクの依頼がきたyoutubeと連動してる日本ドキュメンリー動画祭を含めると今年は7つの自主映画作家のコンペティションの審査を引き受けているようです。 “元祖・インディーズ作家”はまさに行動で今も後進に審査という形でかかわりながらエールを送ってると思うと、今回の叙勲は今も道を貫いてるその精神に贈られたものにも思います。 おめでとうございます。
2009.11.05
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「自分が失った皮膚感覚みたいなのを撮りたいんだ」 時間があるなら温泉に行こうと小林茂監督のお伴をしました。 映画祭が終わってから久しぶりにお会いしました。 ぬるめの露天風呂に浸かりながら、 この前行ってきた山形国際ドキュメンタリー映画祭の話。 撮影をした「阿賀の記憶」がオープニング上映だったので佐藤真監督のお話しをしてきたこと。 先日は東京の学園祭に呼ばれて「わたしの季節」の上映とともに講演をしてきたこと。 これから「チョコラ!」の上映と共に訪れる金沢や愛知のことなど。 相変わらず多忙なようですが、じっくりと温泉はいい骨休みになったのではと。 帰路の車中、ふと漏らしたのが冒頭の言葉。 それから作品の狙いや撮影地のことなど構想していることをとりとめなく。 お話を隣で聞いてて、次の目的が出来てることがとても嬉しく思いました。
2009.11.04
| Trackback(0) | 当会の活動報告
昨晩の上映企画室の作業は。 名簿の整理、映画祭アンケートのまとめ、「花の生涯 梅蘭芳」ポスターの下張り、ハガキ作戦の宛名書き等など。 その合間に映画談議にふけていました。 S東京特派員からの電話も交えて登場した映画の名は「花の生涯」はもちろん、「母なる証明」「きみに微笑む雨」「沈まぬ太陽」「ヴィヨンの妻」そして「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」。 特に「THIS IS IT」は観たメンバー一同でまだ観てないメンバーにお勧めをしていました。 確か亡くなった当時、リハーサルできる体調ではなかったなどというメディアの情報を鵜呑みしていましたが、コンサートをやる気満々のマイケルの元気な姿にまず驚き、やがて真摯にファンのためにとスタッフをまとめて演出を重ねていく偉大なアーティストの姿には大きな感動がありました。改めて合掌。 そして帰り際に五藤利弘監督が演出する教育テレビ「趣味悠々」を見ようと話して解散、また来週にと。 毎週、月曜夜はこんな形で事務所を開けていますのでぜひいらしていただけましたら。 あと山古志を車で通った事務局長が雪が降っていたと話していましたが、確かに寒い日なので事務所はストーブを今期初登板しました。
2009.11.03
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