人間として観ていただきたい
9月12日 「クロッシング」上映前 舞台挨拶
小林:柏崎出身の小林三四郎でございます。
2008年に「クロッシング」は東京国際映画祭で上映されたんですが、
その後、なかなか国内で上映されませんでしたが、
去年パートナーズを組んでなんとかこういう形で上映することができました。
私としては真っ先に柏崎や長岡で、この作品を上映したいと思ったんですが、
柏崎には映画館が無くなってしまいまして
残念ながら私が生まれた時には五つありました映画館がもう一つも無くなりまして、
でもこうやって長岡で上映できて本当に嬉しく思っています。
そして今回ですね、
いろいろ問題を抱えているこの新潟に韓国からキム・テギュン監督が来ていただきました。
ご紹介します。キム・テギュン監督。
そして通訳をしていただくことになりました金成国さん。
まず、本当にわざわざ新潟に来て下さいましてありがとうございます。
キム:皆様、お越しいただきありがとうございます。
小林:昨日、夜8時くらいに僕が新潟空港に迎えに行ったのですが、
車に乗っている時に新潟の第一の言葉は「新潟、夜は暗いねぇ」
新潟の感想はそれですか?
キム:昨日の夜、到着した時は凄い暗いなぁという印象だったんですけど、
朝(長岡の)街を見た時は凄い平和な都市だなぁというふうに印象を残しました。
ここは拉致の問題もあったりするかと思いますが、
そんな中でも、ちょっと大変な都市だと印象を持っています。
小林:この作品を作るにあたって準備や仕掛けも大変だったと思いますが、
それはいかがでした?
キム:この映画に関してなんですけど、まず私は北朝鮮には一度も行ったことはございません。
ですのでいろんな研究、資料を勉強してそれで準備をいたしました。
特に政治的にもいろいろ問題があったり、誤解が生じることもたぶんあったと思います。
非常に期間を長く準備をしてこの作品に挑みました。
たぶんこの映画は政治的な感じで観られることもあると思いますが、
そういうことではなく人間としてどういうふうに生きてるか、人間として観ていただきたい。
そういうふうに思っております。
小林:本当に上映前なので皆さんに観ていただいて、
終わったら監督と一緒にロビーの方に上がりたいと思いますので、
その時にいろいろ皆さんの感想を伺わせていただきたいと思います。
最後にこの雨の中に来ていただいたお客様に一言メッセージをお願いします。
キム:今日は「クロッシング」を観に来ていただいて本当にありがとうございます。
皆さんの中でもこの映画を通していい時間を過ごしていただければと思います。
今日は本当にありがとうございました。
小林:それでは最後までじっくりご覧になっていただければと思います。
どうもありがとうございました。
「クロッシング」キム・テギュン監督×配給会社「太秦」小林三四郎取締役
「クロッシング」公式HP http://www.crossing-movie.jp/