*S東京特派員の映画祭巡礼記。http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1439.html ↑こちらに続いて後半戦です。 今回はツァイ・ミンリャン、パク・チャヌクといったアジアの巨匠から次世代を担う若手作家、そしてこのブログについに王道アイドル“真野ちゃん”が初登場です。 ショートショートフィルムフェスティバル2011は原宿、新宿、横浜の会場で行われました。 アジア映画のコンペ作品は「アジアインターナショナル&ジャパンプログラム」としてひとつのプログラムで5本、そのうち2~3本がアジア映画、残りが日本映画というスタイルで上映されました。アジア映画は17本、日本映画は15本でした。 応募数はアジア映画は585本、日本からは343本で、ここで上映されたのはまさに選りすぐりの作品ぞろいと言えます。なにしろ作品数が多いので4プログラムしか見れなかったのが残念です。 そしてコンペ作品とは別に特別招待作品としてツァイ・ミンリャン監督とパク・チャヌク監督の作品が上映されました。ではその2本の感想から― 「マダム・バタフライ」 台湾の世界的な映画作家ツァイ・ミンリャンの2009年の作品。ちょっと古い作品なのでおもいっきりビデオ撮りまるだしの画面ですがそれでも面白い作品でした。 不実な恋人に棄てられた女が主人公、というあたりがタイトルの所以なのでしょう。でもそのヒロインを演じているのがパーリー・チュア(「黒い眼のオペラ」のリン・シャオカンの母親役のひとなのでかなりすごいことになっています。製作年が「黒い眼のオペラ」と同年で、マレーシアで撮影されているので同時に作られた作品かもしれません。 バスターミナルでの長い長ーいロングテイク(カメラはツァイ・ミンリャン自身)は恋人に去られた女の孤独を感じさせるのに必要で、それなりの効果をあげているし、たぶんぶっつけ本番でこれだけの映像を撮れちゃうのはすごいと思います。それにしても長かった、とは思いますが。後半はツァイ・ミンリャンのフェティシズム、グロテスク趣味爆発でがぜん面白くなります。ベットでの去っていった男を思って身悶える彼女の一種異様な身体パフォーマンスといえるシーンは気の遠くなるような見せ場でした。 「波瀾万丈」Night fishing 韓国 PARKing CHANce(パク・チャヌク パク・チャンギョン)監督 「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督とその弟で最近映画監督デビューもした映像作家パク・チャンギョンの共同監督作品。iphoneで撮影したことで話題になった作品ですが、その上ベルリン映画祭短編部門金熊賞受賞作です。 ちなみにテレビで撮影風景がちらりと流されたのを見たことがあったのですがそれなりにスタッフがいるのに中心になる肝心のカメラが手のひらサイズの小さくてほとんど見えず、大勢がうろうろしてるだけのように見えるのには笑いました。 それで映画のほうはというと幻想的なシーンもあり、笑えるシーンもありで30分飽きさせずしかも最後は感動的な展開でもって幕を閉じるというボリュームたっぷりの作品。単なるiphoneのデモンストレーションかと思っていたので、改めて才能のあるプロのスタッフと俳優のすごさを感じさせられました。ふつうに面白いので時間は短いですが一般公開してもいい作品だと思います。 続いてはコンペ作品。 「殺人カメラ」のカシク・スバラフ・カジャラフ監督 「殺人カメラ」Black and White インド Kar thik Subbaraj Gajaraj監督 プロカメラマンの男の元に送られてきた差出人不明の年代物のカメラ。珍しさから男はそのカメラを持って外に出るが…恐ろしい力を持つ謎のカメラに魅せられてしまった男を待つ運命は? モノクロの画面がB級ホラー的な雰囲気を出していていい感じです。もちろんデジタル撮影なんでしょうが、デジタルでもモノクロ映画はこれからも作られてもいいと思います。 「ふたりの夜」のカン・ドンフン監督 「ふたりの夜」Good Night 韓国 Dong-hun Kang監督 植物状態の夫を看病する妻。夫の誕生日の夜、妻はある贈り物を用意する… 二人っきりの場面は妻役の女優のひとり芝居ともいえるところで、ここを長廻しでじっくり撮ったのは短編映画としては少々長すぎで、これは長編の撮り方だったと思います。このためラストの意外性があまり生かされず惜しかったです。 指輪とおばあさん(アニメーション)The Fish and the Ring シンガポール Ervinna Cahyadi監督 昔話の「魚と指輪」のように大事な指輪が魚によって発見される話。 シンプルな絵柄のキャラクターが人生の重みや人間の持つ深い愛情を感じさせる演技を披露していて驚かされました。CGアニメ全盛ですが、手書きアニメの魅力を改めて感じさせてくれました。オチも決まっていて幸せな気分に。 ××な男2人と美少女 Scumbag, Pervert, and the Girl in Between 台湾/アメリカ Bruce Hwang Chen監督 あこがれの女子高生と通学バスで乗り合わせた男子生徒は中年男が彼女のかばんから体操着を盗むところを目撃する。彼は男の後を追うが… スラップスティック喜劇を意識したドタバタ追跡コメディをやっていて、しかもセリフも一箇所をのぞき全く無し(ただ一言だけセリフがあって、その効果もすごいです)。 キャストはなかなか豪華で男子高生が「九月の風」「孫文の義士団」のワン・ボーチエ、美少女はモデルで女優のソン・ジーエン、中年男は「刺青」の村田充知夫でした。 「720度」のイシュティアク・ジコ監督 「720度」720 Degrees バングラデシュ Ishtiaque Zico監督 望遠鏡から覗いたような丸い画面に見えるのは浜辺の風景。カメラは360度まわり浜辺で遊ぶ人たちを写していく。ひとり海を見つめる者、散歩する恋人たち、遊ぶ子供…5分10秒ワンカットの長廻しで、カメラが1周すると前とは違ったもの現れたりといった映像の素朴な驚きが詰まっているテクニック面と寓意的な登場人物の行動が発するメッセージが深い。またラストシーンがむちゃくちゃクールでかっこよかったです。 いまどき珍しいフィルム撮影で、長編映画の撮影で3缶のフィルムが余ったのでそれを使って撮影したというエピソードも面白かったです。ワンカットなので3テイクしか出来ず、実際に使用したのは3回目のものだったそうです。さぞかし緊張感のある撮影現場だったことでしょう。 「運命の日」Epiphany シンガポール Xuemei Han監督 人生に絶望した3人の人物が偶然同じ場所に居合わせた。この出会いは彼らの運命を変えることができるのだろうか?多民族国家のシンガポールらしく中国語、英語、マレー語はては韓国語までがとびかう映画(監督は韓国系のようです)。3人それぞれの視点から運命の瞬間までの時間が繰り返し描かれる構成で、人生を左右する一瞬の存在と、でもそこを乗り越えなければいけないというメッセージも感動的でした。 「恋曜日」のパク・ジユン監督 「恋曜日」Oh! Happy Day 韓国 Ji-eun Park監督 恋人に渡すプレゼントをいそいそと準備する若い女の子。しかしアパートを出たとたん隣室のアベックの喧嘩に巻き込まれてしまう… 天然というか鈍いのか、騒動に巻き込まれてオロオロするヒロインがかわいいのですが、そのちょっとボケた感じも実はストーリーに絡んでいて、考えオチのようなラストで「なるほど!」となる。なかなかうまいなあと感心しました。ほのぼのした話なんですがラストは結構ブラックなのもよかったです。 「パープルマン」A Purpleman 韓国 Tak-Hoon Kim, Jin-Young Yoo, Jin-Ho Ryu, Sungho Park共同監督 脱北者を主人公にした映画は今までにも何本もありますが、この映画はなんとクレイ・アニメーション。主人公のキム・ヒョクは実際に北から韓国へ脱出してきた青年で主人公の声も本人が演じています。北での収容所生活、韓国での差別など事実の再現と共に主人公の心象がアニメーションならではの誇張で表現され、ユニークな作品になっていました。パープルマンというタイトルは北が赤、南は青とすると自分は両方が混じった、でもどちらでもない疎外された人間というところからきています。 この作品はアジアインターナショナル部門優秀賞に選ばれました。 このほか日本の作品では小川洋子原作でオールフランス語の「中国野菜」(河村勇樹監督)、アイドルの真野恵里菜主演の「美雪の風鈴」(落合賢監督)たったふたつのシーンだけで大きな決断を迫られる人物の苦悩をサスペンスフルに描いた「ブラッド・タイズ」(落合賢監督)、戦後間もない日本で、家庭と恋愛の選択を迫られる女性を主人公にした「TYUYAKO」(宮崎充代監督―「モノクロームの少女」や「代行のススメ」に出演した藤真美穂さんが出演してます)などが楽しめました。 個人的には初めて見た真野恵里菜の演技がアイドルばなれしていて新鮮でした。女優としての活動ももっと見たいと思いました。 なおジャパン部門優秀賞は「中国野菜」でした。 なお、「ストップ!温暖化部門」とJ-WAVEアワードの2部門の優秀賞は片岡翔監督の「シロクマSiRoKuMa」がダブル受賞。おめでとうございます! 「シロクマ」主演の芹澤興人さん
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2011.06.30
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*池谷薫監督より恒例のヤマガタin立教のご案内がとどきましたので抜粋して掲載します。 【転送大歓迎!】 BCCでメールを差し上げる失礼をお許しください。 奥村和一さんのお別れの会には大勢の方が詰めかけてくださいました。 おかげさまで奥村さんの人柄を思わせる賑やかで楽しい会になりました。 等身大の写真パネルの前に置いた真っ赤なバラの花束が、時々カタカタと音を立てて動いていたそうです。 その隣は奥村さんが大好きな越乃寒梅・・・。奥村さん、この日の酒は格別にうまかったでしょ? お越しいただいた皆さん、本当にありがとうございました! さて、お待たせしました!ヤマガタin立教のお知らせです。 今回の作品は僕の一押しの韓国映画、『人はどうやって消されていくか』。まずタイトルが刺激的でしょ? アジア金融危機後の韓国にスポットをあて、人を社会から簡単に抹殺してしまう資本主義クライシスを巧みなコラージュ映像と詩的な語りで綴ります。 僕が観たのは震災前でしたが、きっと今なら、われわれ日本人の胸にもずしんと響くメッセージになるでしょう。 上映後のトークには韓国人留学生にも参加してもらい国際交流を図ります。 お楽しみに! 感謝を込めて 池谷 薫 映画監督・立教大学特任教授 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ヤマガタin立教 vol.14 『人はどうやって消されていくか』 2006/韓国/カラー、モノクロ/ビデオ/61分 監督:イ・ガンヒョン 【作品内容】 霧がかったソウルの高層ビル群の合間を埋める、誰が見ているともない視線にさらされる道行く人々の動きは、 ラジオから流れてくる意味のあるようでないトーク番組やニュースの声が良く似合う。 働いても借金に飲み込まれるさま、1987年民主化闘争の386世代の郷愁、より良い社会の名の下に犠牲を忘れ去りながら肥大化する国家経済。 ポスターの重ね貼りの下を無理やりはぎ取り、社会の表面を削り取ってみた時、何を見るのか? 個人を社会から蒸発させるような乾いた空気を、リズムのある編集と淡々と皮肉るナレーションでゲリラ映像詩に変換する。 日時:2011年7月5日(火) 開場 18:00/上映18:30~ 会場:立教大学新座キャンパス6号館3階ロフト2 ※上映終了後に、「開かれたトークショー」を行います。 アクセス: ・東武東上線「志木駅」より徒歩15分、スクールバス(無料)約7分 ・JR武蔵野線「新座駅」より徒歩20分、スクールバス(無料)約5分 詳しくはhttp://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/niiza.html をご覧ください。 ※志木駅からは「富士見総合グラウンド行き」のスクールバスも運行されていますが、 そのバスは新座キャンパスには参りません。「立教大学新座キャンパス行き」のスクールバスをご利用ください。 ※お車でのご来場はご遠慮ください。 料金:入場無料 主催:立教大学現代心理学部映像身体学科 作品提供: 特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局 企画・運営:「ヤマガタin立教」実行委員会(立教大学学生有志) Mail:road2yamagata@gmail.com ブログ:http://road2yamagata.blogspot.com/ Twitter @roadtoyamagata
2011.06.29
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国民的アイドルのソロデビュー曲のPVを演出したのが熊澤尚人監督。 「おと・な・り」「君に届け」とスター映画をヒットさせた実績が評価されての起用ではないかと想像します。 とはいえ熊澤監督が自主映画作品ながらも劇場公開されたのが「HOBOS」。 主演に長岡出身でストリートミュージシャンとして活動していたTSUNTAさんと、 ヒロインにその後、ブレイクする片岡礼子も起用。 路上に生きる猥雑な人間模様を描いた荒々しくトゲのある映画でした。 「第2回」の映画祭ではこの映画の上映とともにTSUNTAさんのライブを敢行、 熊澤監督は自ら駆けつけていただきTSUNTAさんから「俺を拾ってくれた」と紹介されていました。 熊澤監督の華々しい活動を嬉しく思いながら先日の音楽食堂でのTSUNTAさんのライブに足を運びました。 満席の中で3,11の影響を受けた新曲のバラードの次に9,11が背景にある毒を塗した曲を並べるなど、 相変わらずエネルギッシュに歌い続けていました。 そしてぜひ熊澤監督はまたTSUNTAさんを起用してくれないかと夢想します。 「HOBOS」は20代半ばの若い姿が収められていましたが、 あれから年を重ねて音楽と生き続けている今のTSUNTAさんの姿もまた魅力的なので。 最近のフィルモグラフィには異質でしょうが、 「HOBOS」のラストシーンに高らかに鳴り響く「やがて風は吹くだろう」を忘れないでいる者として。 裏TSUNTAhttp://black.ap.teacup.com/tsunta/
2011.06.28
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昨年の出雲の宴で親切にしていただいた“サイタマノフリョウ”が参加している シアター名月座でも7月1日~3日に柴田昌平監督作「森聞き」の上映会を開きます。 やはりあの出雲の宴に参加した面々は開きたくなるようです。 詳細はシアター名月座までお願いします。 http://meigetsuza.web.fc2.com/ 【会場】 Cafe NINOKURA (二の蔵) 埼玉県本庄市千代田4-2-4 【料金】 大人(当日)1300円、大人(前売)1000円、学生500円。 【前売り販売店】 Cafe Ninokura、マメヤ文具店、文具ショップみなみ、清野書店 深谷シネマ、GREEN BOOK花園店・寄居店・篭原 「森聞き」公式サイト http://www.asia-documentary.com/morikiki/index.html
2011.06.27
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*小林茂監督作「チョコラ!」に登場し映画化を進言した松下照美さんの講演会が長岡で開かれます。 遠くケニアの大地で子ども達に尽くす日本人がいることに深い感銘を受けます。 ぜひこの機会に、もちろん小林茂監督のトークもあります。 他にも新潟県内を横断するようなのでまたの機にお知らせします。 ~ぶらり地球旅行~ 伝えたいケニア 7月9日(土)PM1:30~PM3:30まで 内容 ①ケニアの紹介 ②チョコラ!上映(ショート版) ③特別講演 「ケニアで子ども達と過ごして」 講師:松下照美さん (NGO:モヨ・チルドレンセンター) http://moyo.jp/ 定員 60名(先着)(無料) 会場 長岡市国際交流センター「地球広場」 申込 同上 電話0258-39-2714http://www.city.nagaoka.niigata.jp/dpage/kokubun/chikyuhiroba/new/new.html#kenia 主催 モヨ・チルドレンセンター長岡/長岡市国際交流センター「地球広場」
2011.06.26
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http://www.youtube.com/watch?v=XZwvQdvOC0c&feature=player_embedded ↑林君より、昨年の映画祭先付けフィルムをYOUTUBEにアップしてもらいました。 もちろん林君が監督したものです。 今年はこの前参加した造形大生にお願いしたので参考までにとお知らせしなければ。
2011.06.25
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「第14回長岡アジア映画祭」で上映した『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』の早川由美子監督よりメールが届きました。 映画の主人公、ブライアン・ホウさんが亡くなったそうです。 早川監督によれば長岡で上映してブライアンさんは喜んでいただいたそうです。 ご冥福を祈ります。 東京新聞 英反戦活動家が死去 議会前でテント生活10年 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011062001001293.html 映画「ブライアンと仲間たち」でご縁のあった皆さま 早川由美子です。ご無沙汰をお許しください。 このメールは、映画「ブライアンと仲間たち」でご縁のあった皆さまにBCC送信でお送りさせていただいております。 昨日、イギリスより、ブライアン・ホウさんが6月18日にお亡くなりになったという連絡が入りました。 62歳。死因は肺がんでした。 昨年よりイギリス、そしてドイツの病院で治療を受けていましたが、最後は意識不明の状態が続き 眠るような状態で亡くなったとのことです。 イギリスBBCのウェブサイトでも報道されています。http://www.bbc.co.uk/news/uk-13828800 ブライアンのウェブサイトに掲載された家族からのメッセージ。http://brianhaw.tv/index.php/blog/746-19062011-joint-press-release-brian-haw-january-7th-1949-june-18th-2011 イギリスの国会前の広場、パーラメント・スクエアで偶然出会ったのが2007年の春。 それから1年半にわたり、行動をともにし、撮影をしました。 ドキュメンタリー映画を作るようになったのも、そして皆様と出会えたのも、 全てブライアンのおかげと思っています。本当に多くのことを学び、得ました。 この前の6月2日は、彼が国会前で抗議活動を始めて10年目でした。 このメールを書いている今も、彼が本当にこの世からいなくなってしまったのだということが信じられません。 平和のために尽くした彼の人生・メッセージを無駄にしないよう、伝え続けていきたいと思います。 ご冥福を心よりお祈りします。 2011年6月20日 早川由美子
2011.06.24
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本日、6月23日には沖縄慰霊の日。 当会として「ひめゆり」の上映ともにこの日を強く意識しました。 「第12回長岡アジア映画祭」にて「ひめゆり」を上映、 会場のお客様と柴田昌平監督のティーチインはとても熱いものとなりました。 その様子を見て、この映画はもっと上映し沢山の方に観ていただけなければと、 翌年は2回「ひめゆり」の上映会を開きました。 今年、柴田監督は新作「森聞き」を公開しました。 東京では3月11日を挟んでの公開となりとても大変だったそうですが、 終盤には満席となるほど盛況だったようです。 映画はちょうど“ひめゆり学徒隊”と同世代の森の名人達に、 沖縄戦で命を失った同じ年頃の高校生たちが生きていく術を学んでいきます。 柴田監督はこの映画の背景に「ひめゆり」を強く意識しているように思いました。 などと書いていましたら「かけはし」の上映後に橋本信一監督とのお話しの中で 「ひめゆり」を称賛していたことを思い出しました。 「ひめゆり」は沖縄慰霊の日に合わせてポレポレ東中野 にて公開。 今年は6月23日、24日に20時50分より上映されるようです。 そして「第16回長岡アジア映画祭」にて「森聞き」の上映とともに、 柴田昌平監督がお越し下さる予定です。 「森聞き」http://www.asia-documentary.com/morikiki/index.html 「ひめゆり」http://www.himeyuri.info/ 柴田昌平監督ブログ http://www.himeyuri.info/kantoku_blog/
2011.06.23
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S東京特派員の映画祭巡礼記。 昨年に続いて「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」です。 公式サイト http://www.shortshorts.org/2011/ja/index.php 「あぜみちジャンピンッ!」 の西川文恵監督は津南を舞台に3D映画「はしれ!」で参加。 ちなみにワーナーマイカル新潟で公開中の「あぜみちジャンピンッ!」は好評につき延長となり7月1日まで公開されるそうです。 東京ではポレポレ東中野で7月23日より公開されます。 西川文恵監督 ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2011に行ってきました。 ふだんなかなか見る機会がない海外や国内の短編映画の秀作が集まる貴重な映画祭です。また新たな才能を持つ新人の作品に触れる場所でもあります。 まずは前半戦、「3D部門」、「桐生プログラム」、「ストップ!温暖化部門」、「EOS ムービー部門」の感想です。 「3D部門」では長岡アジア映画祭でも上映された「あぜみちジャンピンッ!」の西川文恵監督の作品「はしれ!」が入ってました。そしてこれがなかなかお勧めの作品でした。 「はしれ!」は津南町でロケした作品です。3D撮影の実験として撮影された作品のようで登場人物も一人だけでごくシンプルなストーリー。でもその分しっかりと3D効果を狙った撮影になっていて上映された作品中もっとも3Dらしさが感じられました。山や田んぼに神社や橋といった自然と人工物が合わさった場所が魅力的だったせいもあると思います。撮影の前に雨が降っていたそうで、しっとりとした緑あふれる風景になっていて魅力的でした。こういうまるでその場にいるかのような臨場感を体験できるのが3D映画なんだと思います。映画の中でも目立っていたのが境内の中をかなりの量の小川が流れるめずらしい神社で、これは見玉不動尊だそうです。 3D部門では他にCGアニメーションの「フライデーナイト・タイツ」が大学生男子二人のやりとりで笑わせてくれました。 「桐生プログラム」は桐生を舞台にした4作品の初公開、上映は1回きりで、そのうちの1本は「UNDER COVER」のデザイナー高橋盾のパリコレまでのドキュメンタリーだったりしたせいか補助席まで出る盛況ぶりでした。 私は説明過ぎず映像で見せる「蒼い手」、とぼけた味の出演者たち(特に金井勇太の演技がよかった)「また、あした」などが楽しめました。 片岡翔監督 「ストップ!温暖化部門」は地球温暖化の防止をテーマにした作品を上映するプログラム。 去年長岡アジア映画祭で上映された「くらげくん」の片岡翔監督の作品「シロクマ」も選ばれていました。主人公の頼りない若いお父さんと「ある者」との掛け合いがとにかくおかしくて笑っちゃうのですが、映画の後半ではもし将来に温暖化が進んでもほとんどなにも出来ないであろうこのお父さんの姿にかなり身につまされました。笑わせつつもごく普通の家族の幸せがひょっとしたら失われてしまうかもという不安感を感じさせるあたり深い味わいがありました。 他の作品では実際に大きな環境の変化にさらされている住民を描いたドキュメンタリー「変化する潮」、「11度」が現実の出来事を映しているだけに衝撃的でした。 「EOS ムービー部門」はデジタル1眼レフカメラEOSで撮影された作品を集めたプログラム。映画カメラのような画面が撮れるということと安価なことが魅力なせいか国内の公募作品の4分の1はEOSで撮影された作品なのだとか。また上映作品を見ると画調が作品ごとに異なり、その多様さにも驚きました。 仮面ライダーのショッカー戦闘員役の売れない役者が主人公のほろにがい青春もの「バス停より愛をこめて」(田舎道のバス停に戦闘員のかっこした男ふたりが座っているおかしさ)、失踪した姉の約束を代わりに実行して歩く妹を描き姉妹愛にほろりとさせられる「リスト」などがよかったです。去年上映された「生徒会長」がよかったパク・サンジュン監督の「スマイル・バス」は観光振興という与えられたテーマのしばりと勝手の違う外国での撮影のせいかちょっと惜しい作品でした。 肝心のアジア映画の感想はまた後半戦で書きたいと思います。
2011.06.22
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先日「長岡市市民活動団体助成事業」の公開プレゼンに参加したことを報告しましたが、http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1426.html この度、結果の通知が届き交付が決定しました。 『長岡インディーズムービーコンペティション スカラシップ』と題して、 現在、作品を募集中の「第13回長岡インディーズムービーコンペティション」グランプリ受賞者に 長岡で撮影することを第一条件に映画制作費を援助します。http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/s-center/jyosei-jigyou.html 募集してるコンペティションの応募締切は7月8日(金)消印有効、 2010年以降に制作された30分以内の作品です。http://www.mynet.ne.jp/~asia/13thcompe.pdf お待ちしています!
2011.06.21
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本日の上映企画室は映画祭について詰めていきました。 作品について意見交換を交わしスケジュールの組み立ても。 ともかく課題が山積みでてんてこまいです。 ただし映画祭の中で橋本信一監督の追悼上映はぜひやろうと意見は一致しました。
2011.06.20
| Trackback(0) | 当会の活動報告
“2003年、前作「掘るまいか」を完成させた時、自分の中でこれで山古志という人と地域を描いたことになるのかという思いが抜けませんでした。 本当に自分は山古志村のことを描ききれたのか?” 当会発行のフリーペーパー“すくらんぶる#61”に映画祭で上映する 「1000年の山古志」に寄せて橋本信一監督に寄稿いただいた冒頭の文章です。 以下、“映画「1000年の山古志」に込めた思い”のタイトル通り、 完成したばかりの自作への思いが綴られています。 訃報に接し今月初旬に監督と電話でお話ししたことを思い返しました。 どこか疲れているような気がし、忙しいのだろうと思ってました。 あれが最後となったのが悔やむ気が大きいです。 つい先日にはこのブログを読んだ映画祭関係者の方から「かけはし」の問い合わせがあり、 それならば直接、橋本監督にお尋ねした方がいいのではと連絡先を紹介しました。 その方はお亡くなになる三日前に電話でお話ししたそうでショックのようです。 「かけはし」の上映が決まったらこのブログで紹介したいです。 本日の新潟日報には佐藤忠男先生や橋本監督と交流のあった 山古志の人たちの惜しむ声が掲載されていました。 読んでて改めて大きな業績を残した監督だと思い、そしてただ残念です。http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/24237.html 「掘るまいか」「1000年の山古志」の撮影を担当した松根広隆キャメラマンは 現在、小林茂監督と松之山で「風の波紋」を撮影中です。 小林監督も橋本監督を高く評価しているので、 橋本監督にぜひ完成した「風の波紋」を観てほしかった。 そんなことをここで書きながら思いました。
2011.06.19
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昨日、橋本信一監督の訃報を知り言葉を失いました。 「掘るまいか」「1000年の山古志」と山古志の記録映画を監督し、 当映画祭でも上映させていただきお話しをしてくださいました。 また山古志の中学生とともに映画を制作した「かけはし」でも、 チーム・ヤマコシックスに声をかけてともに舞台で挨拶をしていただきました。 初対面は「掘るまいか」の山古志完成披露試写会だったから2003年のこと。 同行させていただいた小林茂監督からご紹介いただきました。 まさかこの後、当会に継続的にご協力いただけるとは思っていませんでした。 実はこちらが大きな失敗を犯し、 温厚な橋本監督を怒らせてしまったことがあり、 とても気まずい思いがあった時がありました。 その時、松根広隆撮影監督から仲介いただき、 こちらのお詫びを受けいれ「1000年の山古志」の上映を快諾いただきました。 おかげで「1000年の山古志」は映画祭ではたくさんのお客様が足を運んでいただき、 もちろん映画は大好評でした。 その時の打ち上げで気分が良かったのかhttp://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-603.html ↑こんなお話しをしていた姿が強く印象に残っています。 この時の姿を思い返すと涙が浮かぶ思いです。 「掘るまいか」の上映後、熱心にお客様から書いていただいたアンケートを読む姿。 「かけはし」の山古志舞台挨拶の中で気を使って当映画祭でも上映したことを話す姿。 「1000年の山古志」上映の宣伝でFMながおかの佐野さんの声が素晴らしいと称賛した姿、 その後の長岡新聞のインタビューではクーラーの効かない場所で取材となり、 真夏日に汗だくになって熱心に話していた姿。 いろんな姿が今、思い浮かびます。 これから山古志の人たちとの交流などのエピソードが伝わってくるかと思います。 温厚ながらも厳しさを持っていた方というこちらの印象以外の橋本監督の姿を知りたいと思っています。 映画監督で50代というのはもっとも脂の乗った年代だと思うので、 これから撮るであろう映画がもう観れず、 つくりたいと話していた“劇映画”も観たかったという思いが悔やまれますが、 山古志の人々との大きな信頼関係を得てつくられた 「掘るまいか」「1000年の山古志」は一層高い評価を得ていくことと思います。 心よりご冥福を祈ります。
2011.06.18
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事務所を整理しててみつけたのが幻の映画雑誌「BAZAIまがじん」。 映画版「本の雑誌」として記憶にありましたが、 まさか創刊号とともに出てくるとは。 当会メンバーで誰が読んでたのだろうかと。 いづれにせよ貴重な雑誌です。 ページを開けば執筆者に手塚眞監督に坂東齢人(馳星周先生!)当会に縁のある名前も。 そして噂に聞いてたジェイムズ・H・鷲尾の連載は読みたかったのでこれは楽しみが増えました。 そして何かアイデアの足しになればと。 そんなことを思ってたら当会が大変お世話になった方の訃報を知り呆然としています。
2011.06.17
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長岡映画製作委員会より連絡があり、 大林宣彦監督「この空の花」の撮影に必要なジャガイモ畑を作るためにジャガイモを植える作業が始まったそうです。 現在、こういう作業も含めてボランティアスタッフや高校演劇部員約を募集しているそうです。 以下、「この空の花」長岡映画製作委員会公式サイトより転載します。http://www.locanavi.jp/konosora/ ★高校演劇部員役 平和の森公園での舞台場面の出演者を若干名募集! 現役高校生演劇部員、歓迎! ■資格: 8月1日〜9月末日までの撮影期間中、長岡でのリハーサル・撮影に合せてスケジュールを空けられる方で、年齢15〜20才くらいまでの演劇経験者なら、アマ・プロ、性別は問わず。 ■応募締め切り:6月末日 ※応募受付終了後、出演者の地元オーディションを7月中に長岡市内で開催、詳細は応募者へ後日お知らせします。 ■応募方法: 履歴書に写真貼付の上、「長岡映画」製作委員会へ郵送ください。 ※応募、問い合わせ先は最後に記載します。 -------------------------------------------------------- ★現地スタッフ 市民映画『この空の花-長岡花火物語』に参加してくださる現地スタッフを若干名募集! ■資格: 年齢・性別不問。映画のスタッフを将来志す方、現在、大学・専門学校等で映像学科専攻の方、大歓迎です。 ■条件: 8月1日〜9月末日までの撮影期間中、スケジュールを空けられる方で、ボランティアスタッフとしての参加をご了承の上、ご応募ください。 ※参加希望者の中から面談の上、採用された方は演出・制作・撮影・照明部等の各部署にスタッフ見習いとして配属します。 ■応募締め切り:6月末日 応募方法: 履歴書(写真貼付)に自己紹介文を添えて、「長岡映画」製作委員会へ郵送ください。 -------------------------------------------------------------- ○応募、問い合わせ先(どちらも共通) 「長岡映画」製作委員会事務局 〒940-0066 新潟県長岡市東坂之上町2-1-1 長岡市商工部観光課観光戦略室内 電話 0258-39-2221 FAX 0258-39-3234
2011.06.16
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昨年の映画祭でライブを開いたモアリズムと 『第2回』の映画祭で主演作「HOBOS」上映とともに歌っていただいた 長岡出身TSUNTAさんが続けて音楽食堂でライブを開催するのでお知らせします。 6月18日(土)18時半開場 19時開演 *モアリズム LIVE@音楽食堂 モアリズム / The Mandums / 稲田伸太郎+イリエカズヲ / 舘 恭介&トラッド・ソウル モアリズム公式サイト http://www.morerhythm.net/ 6月19日(日)18時開場 18時半時開演 *SPECIAL GUEST LIVE TSUNTA(東京) / 小林未郁(東京) / 小宮陽子(新潟) TSUNTA公式サイト http://www1.odn.ne.jp/tsunta/ いづれも料金は 予約/前売 2000円(税込ドリンク代別) 当日 2300円(税込ドリンク代別) お問い合わせは音楽食堂までお願いします。http://ongaku.xbs.jp/live-clubevent.php
2011.06.15
| Trackback(0) | お知らせ
今晩、ながおか市民センターで開かれた映画祭実行委員は5名の大学生が参加していただきました。 幾分緊張しながら、映画祭の説明をし、 小林茂監督よりアドバイスをいただきながら進行していきました。 何しろ初めての方ばかりなのでここで役立ったのが、 「第13回長岡アジア映画祭」の舞台裏を収めたドキュメンタリー。 スタッフの様子を記録したものなので映画祭はどんなことをしているのかよくわかるのではと。 それで皆さん、映像を制作してると聞いてそれならば映画祭で上映する、 先付フィルムを作ってもらえないか依頼をしました。 関心を持っていただいたようなのでステキな作品を期待します! というわけでよろしくお願いいたします。
2011.06.14
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今晩の上映企画室は映画祭上映作について討議をしました。 かなり遅れているので、今後のスケジュールの組み立てが必要だと。 また明日の映画祭実行委員会の段取りも確認。 というわけで明日14日19時よりながおか市民センター205号室で開いています。 どなたでもご参加できますのでいらして下さい。
2011.06.13
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昨日、「長岡市市民活動団体助成事業」公開プレゼンテーションに くまさんとともに挑戦しました。 長岡市が市民活動活性化のための事業費の助成を審査し行います。 当会では今年の『長岡インディーズムービーコンペティション』グランプリ受賞者に 長岡で撮影することなどを条件にして製作費の助成を提案し応募しました。 一次審査は無事にクリアして公開プレゼンに挑むものの、 助成団体が限られている中、全29団体が熾烈な争いを繰り広げるため、 ここは見学者に向けて映画祭の宣伝と割り切り、 審査員に向けては歴代のインディーズコンペ受賞者からプロとして活躍する映画人が 出ていることを知らしめ傷跡を残そうと。 他団体の多くがパワーポイントを駆使する中、アナログで挑むため くまさんとともに事務所でリハーサルを重ねて本番の会場ながおか市民センターへと。 参加団体の中では当然、21年を超える歴史の当会が老舗団体のようでした。 掴みはこれをネタにし自虐的なことを放ったら、笑い声が聞こえたのでホッとしたりと。 これまでの受賞者から呉美保監督、入江悠監督、真利子哲也監督が劇場公開作を発表し、 上映作とともに映画祭にお越しいただいたことを話すと審査員の方々は驚いたようでした。 もっともこれはこちらも驚いたことなので、やはり驚かれたかと。 などとうまくいったように書きましたが、実際は次第に支離滅裂となり、 リハーサルよりもずっと早く時間が進み言い残したことが多々ありました。 やはりプレゼン時間5分は短かった。 そこをうまくまとめるのが最善の方法なのでしょうか。 最も言い残したのは最近の審査員には小林茂監督、東條政利監督、五藤利弘監督と いずれも長岡の映画監督なので、長岡の人たちは応援をしてほしいと。 趣旨と横道にそれますが、これは伝えたかったので代わりにこちらに書きます。 というわけでやはり受賞者からプロの映画人が続出したのは、 文化活動として評価していただいた審査員もおられたので爪痕は残せたのでは。 ただし公開プレゼンなので見学者が多くいるだろうと思ってましたが、 よりによって順番が最後のオオトリでこのころはギャラリーがほとんどいなくなってしまい、 映画祭の宣伝の方は不発となりました。 期待はしませんが結果は後日、通知されるそうです。 くまさん、お疲れ様でした。 いい経験となりました。 「第13回長岡インディーズムービーコンペティション」は7月8日まで作品募集してます。http://www.mynet.ne.jp/~asia/13thcompe.pdf 現在、応募作が続々と届いてるようです。 出品された方々、ありがとうございます。
2011.06.12
| Trackback(0) | 当会の活動報告
現在、9月13日~9月19日に「第16回長岡アジア映画祭」の開催を目指すべく準備を進めています。 それに併せてパンフレットチラシの広告協賛をこれも例年通り集めています。 一枠5千円からお願いしています。 ご協力をいただましたらご連絡をお願いいたします。 e-mail tsukurukai@lds5com また6月14日(火)19時からながおか市民センターにて実行委員会のミーティングを開きます。 どなたでもご参加できますので興味を持たれた方はぜひいらして下さい。
2011.06.11
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小林茂監督「チョコラ!」撮影のきっかけとなったケニアにある松下照美さん主宰の“モヨ・チルドレンセンター”から「モヨ通信」が届きました。 手記の中には東日本大震災に触れて、襲いかかる津波の映像をニュースで見た子どもたちは松下さんの説明にモヨを訪れた日本人たちの安否を気遣い泣き出す子もいたそうです。 “「皆で祈ろう、亡くなられた方々のご冥福を。行方不明の方々が一日も早くご無事で見つかりますように、被害に遇われた方々に早く救援が届きますように…。今私たちに出来るのは祈ること、心を込めて祈ること。」” 遠いケニアから子ども達は祈りを捧げたようです。 「チョコラ!」の中で一人の女の子が小林監督の病気が良くなりますようにと神様に祈っていたことを思い出しました。 通信の中では今夏、松下さんは来日の折り、長岡へ立ち寄るようなのでまたお会いできましたら。 それにしてもいつも通信が収めれられてる封筒に貼られたケニアからの切手はとても美しく思わずみとれてしまいます。 「モヨ・チルドレンセンター」 http://moyo.jp/mcc.htm
2011.06.10
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当会も登録団体となっている“男女共同参画推進センターウィルながおか”の 10周年記念イベントとして宇宙飛行士・山崎直子さんのご主人、 山崎大地さんの講演会が開かれます。 『仕事・家庭・育児・両親の介護に奔走した後、自身の夢をあきらめ『主夫』として家族を支えた経験から、 男性も女性も互いの生き方を尊重するとともに自分自身の生き方も充実させることの大切さそして、山崎さんの「いきる道」についてお話します。』 日時 6月19日(日) 13時30分~16時 会場 長岡リリックホール コンサートホール 入場無料 保育・手話要約筆記あり お申込み・お問い合わせ ウィルながおか 電話0258-39-2746http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/will/10th-anniversary.html
2011.06.09
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*池谷薫監督からメールが届きましたのでご紹介します。 台湾映画「生命」は当映画祭でも中越大地震後の「第10回」でオープニング上映しました。 【転送大歓迎!】 池谷です。連日のBCCメール、お騒がせお許しください。 立教大学で復興支援に関するドキュメンタリー映画の上映会&公開シンポジウムを開催します。 私もシンポジストとして参加させていただきます。 「私たちがこれからできること―陸前高田を例に」 大震災に際して大学はどのような役割を果たせるのか―。 立教大学では長年、陸前高田市の協力を得て林業体験を実施し、生出の郷で「立教の森」を育んできました。 これまでのご恩返しを兼ねて、復興へ向けて私たちが果たせることは何かを考えていきたいと思います。 震災から3カ月のこの日、いま私たちに何ができるか、一緒に考えてみませんか。 日時:2011年6月11日(土) 12:30~18:00 会場:池袋キャンパス 9号館大教室 アクセス:http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campus.html 【第1部】12:30~15:10 映画「生命(いのち)―希望の贈り物」(呉乙峰監督)上映http://www.cinematrix.jp/inochi/story.html 1999年の台湾大震災後の3年間を追った作品。 かけがえのない家族を失った悲しみや苦しみの中で、 若者たちが「命」の意味を問い、生きる意味を見いだそうとする。 山形国際ドキュメンタリー映画祭2003優秀賞 ナント三大陸映画祭2003観客賞など受賞。 【第2部】15:30~18:00 シンポジウム「私たちがこれからできること―陸前高田を例に」 【シンポジスト】 池谷 薫(映画監督・現代心理学部映像身体学科特任教授) 足立 千佳子 氏(RQ市民災害救援センター ボランティア) 学生3名(現地ボランティア体験者) 【進行】 砂川 浩慶(社会学部メディア社会学科准教授) 【事前説明】 工藤 秀夫(学生部学生生活課長) ※申込不要、入場無料 主催:立教大学 問い合わせ:立教大学ボランティアセンター TEL:03-3985-4651 皆さんの参加をお待ちしています! 池谷 薫 PS:私がプロデュースした映画「ちづる」の公式サイトがオープンしました。 予告篇も観れます!!http://www.chizuru-movie.com
2011.06.08
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昨日のこのブログに触れていましたが、 ぜひ多くの方に映画祭に参加していただきたいと思ってます。 そこで小林茂監督を囲んでミーティングを開こうとなりました。 映画祭に関心のある方、小林監督とお話ししたい方、 どなたでもご参加いただけますのでぜひいらして下さい。 日時 6月14日(火)午後7時~ 会場 ながおか市民センター 205号室
2011.06.07
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6月4日に開かれた当会23年度総会は無事に閉会しました。 とりあえず9月13日~9月19日にリリックホールで開催する 「第16回長岡アジア映画祭」を盛り上げていこうとなりました。 そのために実行委員を呼び掛けてもっと参加してもらおうとなりました。 この件は現在検討中です。 二次会の様子を聞きましたが、いろんな意味で元気だなと。 毎日新聞 長岡インディーズムービーコンペティション:作品募集、締め切り来月8日 /新潟http://mainichi.jp/area/niigata/news/20110601ddlk15200056000c.html
2011.06.06
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“地元の高校を出たあと、18歳から京都の私立大学へ行きました。 在学中から足利、水俣など旅をしました。 当時、学生会館の映画上映会で水俣病の記録映画に出会いました。 水俣病の患者の家庭に深く掘り込んだ作品です。 新潟から逃げて逃げて、そういうスタンスでしたが、 (「阿賀に生きる」は)89年から3年、新潟に戻って撮影し、 新潟の奥深さを実感した作品です。 撮影中はどうやって新潟水俣病を描くか考えていましたが、 そういうのはやめて、日常を淡々と描くことにしました。 作り手から言わせていただければ、おかしい場面は笑っていただきたい。” 長岡市立図書館で開かれた“郷土映画まつり”で「阿賀に生きる」が上映され、 撮影を務めた小林茂監督が舞台挨拶を行いました。 映画に登場する老夫婦の会話に何度も客席から笑いが漏れ、時に爆笑となったりと。 しかし今、この時に見返すと企業城下町の公害は原発事故に重なる部分が多々ありました。 “来年は完成して20年、アジア映画祭などで観ていただけたらと思ってます。”
2011.06.05
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「地べたに横になる」 長岡インディーズムービーコンペティションの審査をお願いしてる 井上明子さんが代表を務める『にいがた映画塾』は、 新潟市八区を舞台にした映画制作をしていました。 この度、完成されお披露目の上映会がシネ・ウインドで開かれます。 上映日は6月5日(日)・12日(日)・19日(日) 中央区 「地べたに横になる」 監督 井上朗子 西蒲区 「おばけとごはん」 監督 阿部久美子 東区 「東区生まれのHIPHOP育ち」 監督 宇佐美基 秋葉区 「祈り」 監督 帯瀬利明 南区 「夏の卒業式」 監督 本田元治 西区 「ごめんください、宅配パンです」 監督 武田新吾 北区 「瓢箪」 監督 西条由宇 江南区 「私と佐渡さんの秘密」(仮) 監督 田口清隆・大橋健一 にいがた映画塾公式サイト http://www.n-eigajyuku.com/ シネ・ウインド公式サイト http://www.wingz.co.jp/cinewind/
2011.06.04
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映画祭の準備を進めておりますが、 先日当会の現況とともに小林茂監督に相談に行きました。 多々迷うことばかりで思つめた表情で行きましたが、 話を聞いていただき映画祭への協力を快諾いただきました。 “気持ちを楽に~ いつでもだべりにきてください。”
2011.06.03
| Trackback(0) | 長岡アジア映画祭
田中角栄元総理の側近・本間幸一先生が亡くなられたと 昨日の地元紙や主要紙の県内版に大きく掲載されていました。http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/23551.html http://mainichi.jp/area/niigata/news/20110601ddlk15010121000c.html 筆頭秘書として稀代のカリスマを支え続けた方なので当然政治の面からその大きな存在が語られています。 しかし本間先生の一面としてこのブログで僭越ですがお伝えしたいのは、 ほぼ毎年『長岡アジア映画祭』や当会上映会に足を運んでいただきました。 当会の活動に参加し上映会の手伝いをしていくうちに いつも観に来て下さる黒い背広姿の老紳士が目につきました。 随分と高齢にも関わらずアタッシュケースを手に、 特に市立劇場での上映会ではあの長い階段を上って観に来るので、 随分と映画好きなご老人だなと思うものの 常人と違う品格を感じられる方なので、あの老紳士はどなたなんですか? と、現会長に尋ねたら「田中角栄の秘書だった方」と教えられて本当に驚きました。 それもこの長岡の地盤を束ねており、元総理の腹心中の腹心として大きな信頼を得ていた方だと。 そんな日本現代史の裏舞台の証言者として歴史に名を残すような方が、 小まめに上映会に足を運ぶ姿が信じられない思いでいました。 いつも観に来ていただいて感謝していましたが、 かといって声をかけるような方でもないので一線を引いていました。 映画祭では一人で颯爽とフリー券を持ち、わりと後ろの席に座り、 合わないような映画と思えばすぐに席を立ったりと厳しい目も持っていたように思います。 正直、最後まで観てほしかった気もありましたが、 その姿は惚れ惚れするほどカッコ良かったです。 もちろん元総理の腹心として数々の修羅場を潜り抜けた胆がなければ あのオーラは醸し出せなかったでしょうが。 本当にその生涯を辿れば日本の高度成長を影で支えていた人だとも言えるので。 第二回の映画祭では人づてに「HOBOS」が良かったと聞かされて 随分渋いし柔軟な完成も併せ持つことに驚きましたが、 特に映画の感想も直に聞くことはなかったように思います。 それが一昨年の「第14回長岡アジア映画祭」では 「モノクロームの少女」「1000年の山古志」と 地元の映画を観たせいなのか饒舌に感想を話しかけて下さいました。 特に台湾映画「九月に降る風」についてとても感心したようで熱心に話していたのを覚えています。 お話しできたことがとても嬉しく、できたらスタッフ一同で記念写真を撮影したかったですが、 本間先生のダンディズムからしたら断わられるだろうと自重しました。 最後にお会いしたのが昨年の映画祭で上映する 「あぜみちジャンピンッ!」の宣伝に西川文恵監督と長岡をまわっていた時に、 偶然ながおか市民センターでお会いしました。 ぜひ映画祭で観てくださいと紹介をしましたが、 昨年の映画祭はついにお姿を見せず気になっていたのですが。 14回の映画祭ロビーでコレクションを展示していた長谷川浩一さんは 本間先生に柴田観光の解説をしていたところ、 懐かしく聞いていたそうで後日、お礼の葉書を本間先生からいただいたそうです。 とても達筆で書かれており、 読ませていただいたら映画祭が盛況だったことを喜んでいることが伺われてとても嬉しかったです。 この場を借りてありがとうございました。 80歳を超えても嬉々と映画を観に歩む姿はずっと忘れないと思います。
2011.06.02
| Trackback(0) | ごあいさつ
池谷薫監督より奥村和一さんのお別れの会のご案内が届きましたので転載します。 BCCでメールを差し上げる失礼をお許しください。 奥村さんの葬儀には雨の中、大勢の方が駆けつけてくれました。 長男の一朗さんの「父は、闘い続けた真のファイターでした」という挨拶、立派でした。胸に響きました。 息子にそう言ってもらえる奥村さんは幸せだと思います。 生涯を山西残留問題の真相究明にささげた奥村さん。 その人柄を振り返り、思いを受け継ぐ「お別れの会」を下記の通り行います。 奥村さんが一番喜ぶことは何かと考え、「蟻の兵隊」の上映を中心にした会にさせていただきました。 他にも写真家・岡本央さんが撮影した奥村さんのスチール写真や 奥村さんが執念を燃やして収集した資料の一部も展示する予定です。 酒をこよなく愛した奥村さんとともに、大いに飲み、語り合いましょう。 【転送大歓迎】 記 奥村和一さん お別れの会 日時:2011年6月19日(日) 午後1時から 会場:Space&Cafe ポレポレ坐(東京都中野区東中野4-4-1) ※シアター「ポレポレ東中野」と同じビルの1階です アクセス:http://za.polepoletimes.jp/map/ 会費:2千円(飲み物と軽食をご用意させていただきます) ※参加ご希望の方は6/12までにお知らせください。 問合せ先:池谷(090-4096-3974) スケジュール 第1部(ポレポレ坐) 午後1時 オープニング 午後1時30分~ 「蟻の兵隊」プロジェクター上映 午後3時10分~ 追悼トーク及び歓談 午後5時 終了 第2部(シアター・ポレポレ東中野) 午後6時40分~ 「蟻の兵隊」35ミリ追悼上映 以上、皆さまのご参加をお待ちしています。 奥村さんに会いに来てください! 「蟻の兵隊」監督 池谷 薫(いけや・かおる) 公式HP:http://www.arinoheitai.com
2011.06.01
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