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「第12回長岡インディーズムービーコンペティション」受賞作審査評

「第12回長岡インディーズムービーコンペティション」受賞作、ゲスト審査員の審査評を掲載します。

ゲスト審査員
小林 茂      (映画監督)   
東條 政利     (映画監督)
五藤 利弘     (映画監督)   
ビューラ ヨールグ (長岡造形大学 教授)
岡村 昌彦     (毎日新聞社 長岡支局長)


◎グランプリ作
「くらげくん」監督 片岡 翔

*転校が近い女装の男の子が、大きな男の子を誘って海に行き、「好きだ」と打ち明ける。二人の小学生の微妙な関係がさわやかにおもしろく描かれている。とっぴな設定にも思えるが、女装の男の子が本当に女の子らしく、リアルな感じがする。「子どもはなんでも知っている」と私は思っているのだが、二人には二人の世界観があるのだと思う。審査の段階になって、ふと、強い印象が残っていることに気がついた。映画らしい作品だと思う。(小林)
*最初のキャッチボールがいいですね。何かを相手に投げて相手にしっかりとってもらう。相手が投げる何かをしっかりこちらが受け止める。何かこの作品のテーマを予感させます。そして、二人の会話。大人の言葉で会話させているが、これが二人の少年には消化しきれてないなか言わされている感じがして残念。けど、くらげくんという発想は面白いですね。じゃんけんを通じて思いを表現するという目のつけどころも秀逸だと思います。神様や両親は裏切れるけれど自分の好きな男の子は裏切れないくらげくんの悲しそうな表情。その一点にいままでの出来事の全てが収斂している様は非常に素敵だと思いました。(東條)
*出だし、女の子の姿をした男の子の現れ方が面白い。タイトルの出方も洒落ていていい。コミカルな掛け合いの中に深い問題を考えさせるセリフが平気で入っていて面白い。パーを出すと言うくだりなど、面白い要素がいっぱい詰まっていて楽しくなる。が、それが消化しきれなくて読めてしまうところが勿体ない。もう少し丁寧に芝居をつくったら凄くよくなる。子供たちの演技が健気で好感持てる。音楽も合っていて心地いい。ラストは色々考えられるので好みが分かれそう。(五藤)
*今年の映像の中で一番印象が残っている作品。演技は二人の子供に限られているのに、演技指導と演出、ストーリーテリングで恋愛や性的指向 (セクシャル オリエンテーション)、運命と自由意志という大人の内容を伝えます。特に魅力がある「くらげくん」に感動します。グランプリおめでとうございます!(ビューラ)
*おもしろい。「くらげくん」という設定がいい。子ども2人の会話にもユーモアのセンスが溢れているし、「くらげくん」のセリフから彼の生活環境が伺えるようになっていて、バツグンの出来。キャスティング、音楽もいい。文句なしです。(岡村)


 カヲリの椅子
◎準グランプリ
「カヲリの椅子」 監督 横山 善太

*痴呆症が進行しつつある母カヲリを息子は商店街の中にあるグループホームに入れた。昔、父母がこの商店街に住んでいたことがあったからという。カヲリさんの子どものような心に立ち戻るような演技がすばらしい。また、悪口ながら友だちなる同居おばさんがまたすばらしい。実際にはもっとひどい状態があるから、そこが不満という意見もあったが、私は、どこかファンタジーで夢の中にいるようなこの作品がいいと思った。監督は連続して参加してくれているようだが、作風ががらりと変わった作品らしい。未来を感じる。続けて撮ってほしいと思う。(小林)
*主人公のカヲリさん、色気あります。いいストーリーです。彼女の存在が何故か心地いいです。 老人が走る躍動感というのはなかなか見ることのできない映像でした。(東條)
*出だしの画と音で情緒を感じさせる。演技の難しさ、設定、テーマの難しさがあるものを敢えて作った勇気は凄い。ストーリーがもう少し分かりやすいと、とても気持ちも入り込める。惜しい。特養老人ホームが舞台か?取材してから作るともう少しリアリティが出ると思う。更に頑張ってほしくなるつくり手のひたむきな姿勢が感じられる。老人仲間たちとのクライマックス(前のシーン)は何気ないシーンだが意外とジーンとくる。奇をてらわなくても伝わることを感じさせられた。(五藤)
*軽くて見やすくても考えさせる作品。老人ホームや年寄りの認知症の重い内容なのに、意外と明るいにこにこ笑えさせるストーリー。面倒を見る老人ホームスタッフの仁愛と平然な態度を尊敬します。準グランプリおめでとうございます!(ビューラ)
*ドキュメンタリータッチの描き方がいい。グループホームのお年寄りたちの表情もいい。カヲリさんが髪を切って大屋政子さんのような顔になったのは笑った。今の日本の社会のどこかにある風景。人間関係の描き方もいい。ただ、認知症の老人のケアは、現実はもっと大変ではないか、という点が気になった。(岡村)


◎監督賞
「Ann Jennings」監督 吉川 仁士 、プロデューサー 渡部 翔子

*アメリカの学生作品だが、プロデューサーが長岡出身の女性であり、監督も日本人青年のようだ。精子バンクで生まれた女性の結婚相手の父親が、その精子の提供者であったという現代的な問題をテーマにした作品。完成度はすばらしい。ただ、その女性のお母さんが精子提供の父親に会いに行っていいというところが、よく分からない。そこがきちんと描かれていたら、ラストが想像できるストーリーから抜け出せたのではないかと思う。(小林)
*精子バンクからの精子を提供されて生まれた子供の話というのは題材としては非常に興味深い。これを、結婚相手と同じ父親だったというオチで片付けてしまっているように感じるのが残念です。
 父親が単に精子提供者だという娘の気持ちはどうなんだろう。母親すら自分の娘の父親を見たことがないなんて。そして、その娘が父親に会いたいなんて母親にはどういうこと何だろう。
 応募された作品の中でも、映像作品の作り方としては非常にしっかり作られていたので残念です。(東條)
*照明などしっかり当たっていて、画のクオリティが高い。画づくりがしっかりしている。ただ幻覚が画がしっかりカッチリしすぎて、現実との違いや、その心理的に迫る怖さも伝わり方が弱い。生殖医療をテーマにしているとのこと、興味深いテーマに挑んだのが凄い。しかい、それが作品だけでは伝わらない。画は凄く上手いがストーリーに気持ちがついていかない。なぜこんな幻覚を見るほど病んでいるのか、この女性のキャラクターからは分からない。(五藤)
*下世話で「Shit Happens」と言う内容で欠陥のないストーリー。満点のタイミングでのストーリーテリングと素晴らしいカメラワーク。至れり尽せりの演技で、技術的にも優れた映像作品。監督賞おめでとうございます!(ビューラ)
*全作品中、完成度が飛び抜けている作品。精子提供者とその娘という日本ではなじみの薄
いテーマだが、米国では珍しくないのでしょう。発展した医学の一方で、親子とは何か考えさせられました。途中に出てくるキリンの仮面の男、それにブラックな結末と脚本も見事。このまま一般公開できるような作品。(岡村)

◎審査員特別賞
「ガクセイプロレスラー」監督 今成 夢人

*恋愛、学業などにおいて、あまり「カッコイイ」とはいえない学生たちが部活動としてプロレスに打ち込むエネルギー満杯のドキュメンタリー映画。おもしろいし笑える。その真剣さと連帯感は「ガクセイプロレス」の興行として成り立たせるほどである。最初に紹介され、主人公として位置づけられていた学生をもっと浮き上がらせても良かったのではないか。笑いの中にもしんみりした内面も描き出せたのではないかと思う。部活動の紹介的な面が濃すぎた気がする。(小林)
*オープニングのプロレスシーンの動きから目が惹き付けられます。世間的にしょうもないことをやっているヤツらを全面的に肯定的に描いているのが圧倒的に素晴らしい。面白かったです。僕も大学時代は柔道部で同じような感じでした。学生プロレスと違って柔道はスポーツだったから周りからの理解も得られやすかったかなあとも思います。
 ただ、ここでは見ることのなかった彼も存在していると思います。単に学生プロレスに熱中しているだけのノーテンキでもないと思います。いろいろな不安を抱えていたりとか、その不安で学生プロレスやめるヤツがいたりとか、あんまりいい例が思い浮かびませんが、そういった所も描いた上で、学生プロレスしているヤツらをしっかり肯定したらすごい作品になると思います。(東條)
*タイトルを見てキワモノかと思ったら、引き込まれる画と人物の力がある。バカを真面目にひたむきにやる男たちのパワー・熱気が伝わってくる。会話が若者らしくバカっぽく面白いのだが、清々しさや本気さがその奥に感じられる。「遊ぶ」ための基礎をしっかりつくっているからこそ「遊び」が面白い。(五藤)
*早いカットとテーマに合わせた未加工のスタイルでよくできたパーソナルドキュメン
タリーです。知らない世界には臨むことができましたが、残念ながらその世界には興味が少ない。審査員特別賞おめでとうございます。(ビューラ)
*色んな意見があるかもしれませんが、とにかくおもしろい。ネット全盛の中、童貞でエネルギーを持て余したバカ丸出しの学生らが、マットの上で繰り広げるプロレスにはひきつけられる。主役の彼の卒業後を見たい気になった。(岡村)

◎審査員特別賞
「よたか」監督 海津 研
*宮沢賢治の「よだかの星」を原作にしたアニメーション。原作とは異なり、作家本人の映画紹介にもあるように、食物連鎖を肯定的にとらえ、自然界の生命感あふれる作品。緑、光、影、森の中の動物や鳥の動き。たのしく見た。よだかが主人公ではあるが、原作とはあまりに違うので、異なるタイトルをつけた方がよかったのではと思った。(小林)
*日頃は目にしない森の中。それをそのものではなく絵で見たのですが、ここまで普段注意して葉っぱとか、生き物とかみることがないので、非常に新鮮な経験をさせてもらいました。葉っぱの動きが面白いですね。それぞれの生き物の動きも非常に興味深いですね。惹き付けられました。ただ、「よたか」という題名にせず、宮澤賢治さんへのオマージュとしての作品にしても良かったのかなあと思います。全く違う作品ですから。(東條)
*アニメーションの画に温もりと優しさを感じた。画の構成、動きが綺麗。誰がいい悪いではなく自然の営み、生の営みを豊かに感じさせる。しかし、原作が宮沢賢治ということで、コンペとしてドラマ性を評価することが不可能。画から情感が伝わってくるだけに、出来ればオリジナルを見せて欲しかった。画のつくりは秀逸。(五藤)
*美しい情緒的な背景画像を使って「植物連鎖」を表現した特性のあるアニメーション。少し長くなってしまいました、まとめて縮めても悪くないと思います。審査員特別賞おめでとうございます。(ビューラ)
*独自の映像感覚は圧倒的に素晴しい。光の使い方や、映像の質感に独特の感性を感じる。ただ、宮沢賢治の「よだかの星」をベースにしているようだが、なぜタイトルが「よたか」なのかはピンと来ない。(岡村)

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2010.08.23 | Trackback(1) | 長岡アジア映画祭

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