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瞽女唄ネットワーク



9月8日。
「 瞽女さんの唄が聞こえる」は伊藤喜雄監督と共にとある方のご紹介をいただき、
作品のDVDを見て上映を決めました。

かつて全国各地に赴き、唄を聴かせて娯楽の少ない農村の人々を喜ばせて来た盲目の女芸人“ 瞽女”。
その 瞽女が最後に残ったのがこの新潟県だったこと。
「 瞽女さんの唄が聞こえる」は最後の高田 瞽女の生活を今に伝える貴重な映像であり、
昭和46年の高田の雁木風景もまたノスタルジーを感じさせるに十分で、
新潟県の貴重な文化を紹介することは映画祭で上映することはとても意義があることと判断しました。

作品時間は34分と短く、それならば長岡でよく 瞽女唄の演奏会を開き、
瞽女唄を今に伝える『越後 瞽女唄・葛の葉会』の方々に
映画上映と共にナマで 瞽女唄を唄っていただけないかとリーダーに相談しました。

しかし映画は高田 瞽女の映画であり、“葛の葉会”の皆さんは長岡 瞽女の継承と、
こちらは高田 瞽女と長岡 瞽女がまるっきり違うという初歩的なことも知りませんでした。
極端な話、同じ 瞽女さんじゃないかと、、、

そこでリーダーの方より長岡在住の鈴木昭英先生という
瞽女研究の第一人者をご紹介いただき、
主旨をお話したところ鈴木先生からは協力をしていただけることになりました。
以降、機会があるたびに“葛の葉会”の皆さんの舞台に足を運び、
瞽女唄ネットワークの方々、三条や高田と各地で 瞽女文化の継承に
努める方々にお会いし協力をお願いしました。

皆さん、こちらが全く無知なため、かえってご協力を賜ることとなりました。
この作品が縁で出会いアドバイスをいただいた方々は当会にとって財産となりました。

映画祭当日は「 瞽女さんの唄が聞こえる」の上映後は客席から盛大な拍手が起こり、
鈴木昭英先生は 瞽女文化と 瞽女唄の解説を力を込めて解説いただき、
鈴木先生が育てている“葛の葉会”の 瞽女唄披露もお客様から多大な好評となりました。
また鈴木先生、伊東監督の対談はお二人ともそれぞれ深い思い入れがあるだけに、話し足りなかったかもしれませんが、振り返れば大変充実したプログラムではなかったかと思います。

ちなみに鈴木先生、伊東監督の対談の司会を引き受けていただいたのは川上洸さん。
かつて“喫茶いそしぎ”のママさんとして長岡ではおなじみの方。
エリザベス・テイラーと生年月日が同じで、
かつてご実家は 瞽女宿で瞽女さんは身近な存在だったそうです。



ところで『越後 瞽女唄・葛の葉会』の正式メンバーは4人。
映画祭では3人での 瞽女唄披露でしたが、
以下の日時で正式メンバー4人の演奏会が開かれます。
各自ソロ活動が増えているそうなので、4人での 瞽女唄披露は貴重な機会になります。

*瞽女唄 祭文 松阪 義士伝 赤垣源蔵 ~徳利の別れ~
日時 10月31日(日) 
開演 午後1時30分~
入場料 1000円(中学生以下無料)
会場 アトリウム長岡 元禄の間
出演 越後 瞽女唄・葛の葉会
演目 祭文 松阪 義士伝 「赤垣源蔵」ほか
主催  瞽女唄ネットワーク
お申し込み・お問い合わせ
瞽女唄ネットワーク事務局
長岡市民劇場内 電話0258-35-9538 FAX 0258-35-9593

*また「 瞽女さんの唄が聞こえる」は現在隔月で
東京都江東区の門仲天井ホールで上映会を開いてます。
次回は10月10日です。
詳細はこちらを開いてください。
もんてん瞽女プロジェクト 
http://gozesong.wordpress.com/%e3%83%81%e3%83%a9%e3%82%b7/

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2010.09.28 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭

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