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第20回アジアフォーカス・福岡国際映画祭 続集

*引き続いてS東京特派員のアジアフォーカス・福岡国際映画祭レポート。
「あたしが踊る」のボイスオーバー上映というのは初めて知りました。



「夢追いかけて」(インドネシア)
リリ・リザ監督
去年アジアフォーカスで上映された「虹の兵士たち」の続編ですが前作は未見で見ました。
インドネシアの離島で貧しい家庭で暮らす3人の少年たちが夢を追って羽ばたいていくまでを描いた青春映画。友情や未来への希望などがまったくてらいのない描かれ方で語られ、とても純粋でまっすぐでそれが新鮮でした。退屈な部分がなくもないと思ったのですが、これだけは書いておきたいのはラストシーンの素晴らしさ。ここにたどり着くためにも見てよかったと思える名シーンでした。

「トゥルー・ヌーン」(タジキスタン)
ノシール・サイードフ監督
気象観測士のキリルはタジキスタンの辺鄙な山の村でただ一人のロシア人。家族はロシアに引き上げてしまい、無線も機械が古くロシアの本部と連絡もつかず望郷の念を募らせていた。それでも親切な村人を愛し、観測の手伝いをしてくれるニルファは優秀で孫娘のように思って心和ませていた。そんなニルファの結婚式が二日後に迫ったとき、突然軍隊が現れ村の間に通っていた国境線に鉄条網を敷き村は分断されてしまう。ニルファの婿は鉄条網の向こうになってしまった。結婚式を無事に挙げようとキリルは一計を案じるのだが…
この映画は去年NHKアジアフィルムフェスティバルで上映された作品ですがそのときは時間が合わずこの作品だけが見れませんでした。1年後まさか福岡で見る機会が来るとは思わなかったのですが、見逃していたのがこんな傑作だったとは。国家による分断がもたらす悲劇を描いた寓話的な作品ですがユーモラスな登場人物たちが和ませ、悲劇の中にも希望を感じさせるラストも感動的でした。この作品は観客賞に選ばれています。またNHKBSで10月に放送されますのでぜひごらんください。

「11時10分前」(トルコ・フランス・ドイツ)
ペリン・エスメル監督
老朽化したアパートを取り壊そうとしたところ住人のひとりの老人がそれに反対する。老人は50年もの間住み続けその間に雑多なコレクションを溜め込んでいた。老人の反対でアパートを立替えられない住民は役所に通報してコレクションを処分させる。老人は処分を免れるために管理人にコレクションを地下に運ばせるが、コレクションの価値をしった管理人は老人に内緒でそれを売りに出す。
人生が終わろうとしても全く頑迷な老人とそれを利用するだけの管理人という悲惨な人間関係で見ていて暗くなりましたが、後半はこのふたりが関わりあううちに変わってきて救われました。しかしコレクタションもほどほどにせねばと思わせる映画でした。老人の部屋のセット、かなりすごいです。

「あたしが踊る」(中国)
フー・シュー監督
この作品は07年に上映されたもので、今回はボイスオーバー上映会として上映されました。
元の音声を流しながらそこに日本語のセリフを生でかぶせるというもので大学生のボランティア15人が役を演じてました。字幕が読めない子供にも外国映画を見てもらうための上映会でしたが、あまり浸透してないようで子供の姿は多くありませんでした。映画は少数民族の頑固な女の子がダンス大会に出るために奮闘する、という明るく楽しい映画だったのでちょっと残念でした。ボランティアの人もうまかったし、頑張って続けていってほしいです。

豆満江

「豆満江」中国・韓国・フランス)
チャン・リュル監督
去年の「イリ」に続いて登場のチャン・リュル監督の新作です。大好きな監督ですが今回も傑作でした。
舞台は北朝鮮と中国の間に流れる豆満江の中国側の朝鮮族が住む村。冬は川が凍結するので北朝鮮から川を渡って中国に来る者が後を絶たない。祖父と姉と暮らすチャンホは病気の妹のために越境した少年ジョンジンと知り合う。祖父と姉はジョンジンをもてなし食料を持たせて帰す。しかし村にやってくる北朝鮮人は増え、やがて悲劇が起こる―
実際に起こっている問題を取り上げている作品で、現実が重過ぎるためかあえて悲劇を強調せずに希望をにじませているのが前作までとの違いでしょうか。チャン・リュル監督の新たな一歩を感じさせる作品でした。

砦あまぼろしの

「まぼろしの砦」(アゼルバイジャン)
シャーミル・ナジャフザデ監督
キリスト教徒の軍勢と戦ったイスラム教徒の君主の砦の遺跡が残る村にこの砦を舞台にした歴史劇を作ろうと映画の撮影隊がやってくる。村の輝かしい歴史が映画になると浮き立つ住民。砦あとにセットの砦が出来、撮影が開始されたとたん、主役のケガで撮影はあっけなく中止。撮影隊はひきあげてしまう。残されたのはハリボテの砦だけ。そんなとき突然戦闘が起こり住民たちは避難を余儀なくされる。
しかし主人公たちはハリボテの砦に立てこもり抵抗を決意する。
民族紛争を扱った作品ですが映画製作という要素が入ったことで現実と虚構が交わる不思議な雰囲気を持った作品になっています。映画スタッフは早々に逃げ出しますが映画に感化された主人公たちは現実と戦います。ラスト、彼らの無事を祈らずにはいられませんでした。

「10月のソナタ」(タイ)
ソムキアット・ウィットゥラニット監督
70年代から80年代半ばまでの、タイの民主化運動を背景にした男女のすれ違いメロドラマ。
意外でしたがタイでは政治的な要素は映画ではタブーらしく、この映画でも大きな要因ながらメロドラマの背景として語られているだけにとどまっています。
最初は無学だったヒロインがしだいに自立できるようになるのもこの時代がもたらした恩恵だけど、彼女が恋に落ちる学生ラウィーの人生を変えてしまったのもこの時代の情勢。そんな歴史の流れが現在から見てノスタルジーを持って描かれているのがこの映画の独自さでしょうか。ヒロインを演じるラチャウィン・ウォンウィリアの美しさも特筆もので、美男美女のラブロマンスを見る楽しさをあじわいました。

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2010.10.02 | Trackback(0) | ごあいさつ

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