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フィルメックス感想

*S東京特派員の映画祭巡礼記。
今回は『東京フィルメックス2010』を二回に分けて掲載します。
今年のオープニングはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の
カンヌパルムドール受賞作「ブンミおじさんの森」。
特派員は審査員でも来日してたアピチャッポン監督と話し
当映画祭のことを気にかけてたそうです。

東京フィルメ

東京フィルメックスに行ってきました。
この映画祭は「独創的な作品」「世界の最先端を行く作品」の上映をうたうだけあってユニークな作品が魅力です。しかしそれだけでなく、ひとつの会場で行われるので一体感があるのと頑張ればほとんどの作品やイベントも見ることが可能で映画祭自体を楽しむことができるのが魅力のような気がします。実際人気も上々のようでクロージングの韓国映画、イ・チャンドン監督の「詩」は売り切れで見れませんでした。
でも見れた作品もかなりの秀作ぞろいで充実した映画祭だったと思います。
それでは見た映画の感想を―

フィルメ パンフ

特別上映作品
「ブンミおじさんの森」
(10年タイ)アピチャッポン・ウィーラセタクン監督
森のはずれで農園を営むブンミおじさん。体の調子が悪い彼の世話をするために義理の妹と甥がやってくる。夜になり食事をする彼らのもとに奇妙な者たちがやってくる…
今年のカンヌパルム・ドール作品。アピチャッポン監督作品は以前に「世紀の光」という作品を見ましたが、それよりは物語があり親しみやすく感じました。幽霊や精霊が登場する娯楽要素も楽しく、またそれらの背景にはタイの歴史も横たわっているという深みもある作品でした。

「海上伝奇」
(10年中国・オランダ)ジャ・ジャンクー監督
07年の「無用」あたりから非常にゆっくりとした静謐な画面が際立ってきたように思いますが、前作「四川のうた」の形式を踏襲してインタビュー部分もまるで劇映画のように美しい画面で作られた映画。戦前から現在までの上海を知る人々18人が出てきますが映画人の割合が多いのは上海という都市に監督が映画のような物語を見ているためでしょうか。香港映画ファンとしては「欲望の翼」に出演していたレベッカ・パンの姿が懐かしかったです。

「幻の薔薇」
(10年フランス)アモス・ギタイ監督
原題を直訳すると「クレジットの薔薇」でしょうか。第二次大戦が終わったフランス。ヒロインの少女マージョリーヌは結婚後、夫には内緒で月賦で高価な買い物を繰り返す。やがて結婚生活は破綻するが彼女の消費欲はおさまらない…
監督の話ではユダヤ的要素のない始めての映画だそうです。
監督に寄れば戦争による虚脱感が戦後に消費社会を作り上げた。その状況はアジアでも同じ。そして現在に続いていると。原作は53年に発表された小説という話で、そんなころからクレジット破産みたいな小説があったということに驚きました。ヒロインを演じたレア・セイドゥ(「ロビン・フッド」にも出演)の美しさも印象に残りました。

「溝」(10年フランス)ワン・ビン監督
「鉄西区」や「鳳鳴-中国の記憶」などのドキュメンタリー作品で知られているワン・ビン監督の初長編劇映画。内容は60年代に思想犯として砂漠地帯に送られた囚人たちが食料も満足に与えられず劣悪な環境の中次々に死んでいった史実を描いたもの。物語は中盤まで砂だらけの穴で暮らす囚人たちを距離を置いた感じで描き、明確な主人公もいない状態。これではフィクションにする意味がないのでは?と思ったところでまともな感情を持った人物が登場。その人物のおかげで今までのとなりで寝ていた人が次の瞬間には死んでいた、という状態に慣らされていた観客にいかにそれが異常な状態だったのかを思い知らされる。この劇的さが狙いだったのではないのかという気がします。しかし俳優って大変な職業だな、と思いました。ちょっと真似できない(したくない)すごいシーンがあります。

「トスカーナの贋作」(10年フランス・イタリア)アッバス・キアロスタミ監督
「友達のうちはどこ?」のイランの巨匠(今年70歳!)がイタリアで撮影した作品。
ジュリエット・ビノシュ演じるシングル・マザーはイタリアに講演にきた憧れのイギリス人評論家と街を歩く機会を得る。評論家のほうも彼女を悪くは思ってないようだ。いい雰囲気がふたりの間に漂うが、途中ふたりの関係はなにか異様なことになっていく。
―ネタバレになりそうなのでこれ以上うまく説明できませんが、いままで見たことのないタイプの映画でした。ふたりが街を歩きながらけんかしたり話しているだけなのですが。終始ワケが解らず不安になってしまう。こんな映画ははじめてです。
それでも楽しめたのは映画全体に前向きで陽気な空気が漂っていたためでしょうか。エキストラ俳優を拒否して起用したという地元の住民たちの演技も素晴らしかった。ジュリエット・ビノシュも今までに見た中で一番美しかった。
キアロスタミ監督の次回作は日本で撮影するそうです。全編外国語の「トスカーナの贋作」を撮ったことで日本で撮影する自信がついたとのこと。あと同じくイラン人のアミール・ナデリ監督が日本で映画を撮ったので「ナデリができるんなら俺にもできるだろう」と思ったのだとか。こちらも楽しみです。

「ミスター・ノーバディ」
(10年フランス・ドイツ・ベルギー・カナダ)ジャコ・ヴァン・ドルマル監督
2092年、永遠の生命を手にした人類の中で死を選んだ老人、ノーバディ氏。奇妙なことに彼にはいくつもの人生を生きた記憶があった。彼はいったい何者なのか?なぜ異なる記憶があるのか?死期が迫った彼が記者にいままでの人生を語り始める。
SFとして始まった物語は絢爛豪華な映像で137分怒涛のように突き進み大感動のエンディングを迎えます。子供が不幸になってはいけないと思わせる映画でした。

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2010.12.07 | Trackback(0) | 当会の活動報告

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