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春を呼ぶ村

春を呼ぶ村

「文革の時、これはおかしいと感じてたけど情報が入って来ないからわからないだろ。
東京にいた頃、時間が出来たのでたまたま現像所の近くの小さな映画館で
『芙蓉鎮』を観て疑問に思ってたことが腑に落ちた。
“豚になっても生きろ”って台詞、あれは凄かった。
それでどうしても中国に行きたくなって何とか入って撮ったのがこれ」

今回の松之山大集合の会場となり、撮影の拠点となったのが“地炉”。
民宿とも山荘とも呼べそうなのですが微妙に違うことも確かで、
ともかくその管理をしている方が写真家の橋本紘二さん。
一見するとちょっと偏屈なものを感じ近寄り難くどうしようかと思いましたが、
のどごし<生>を水のように呑むと饒舌に語りだし、
自作の写真集『中国黄土高原』を手にすると1枚1枚に熱心に解説して下さいました。
思えば写真集の作者直々に解説というのはとても贅沢なことだと。

『中国黄土高原』は内陸部にある乾燥し砂漠化する大地に生きる農民達にカメラを向けた力作。
荒涼とし黄砂が吹く大地を目にして橋本さん自身がこんな場所に人が住めるのか?
と驚いたものの、そこでも大地を耕し逞しく生きていく人々の姿が圧巻。
撮影時期は1990年代後半、ついこの前なのに前近代的なその姿と
昨今の大都市の繁栄ぶりを思うとその格差に唖然とさせられます。

日本での取材の合間を縫って4年間かけて撮影された労作で
「撮影にいつも公安がついて監視してるのだけど、
いろいろと話をして最後の頃は荷物持ちをしてくれたよ」
確かに橋本さんの人柄を目にすると頷けました。

しかし中に異質と言っていい日中戦争時の日本人の蛮行を写した写真があり、
これについてのエピソードは戦慄を覚えました。

橋本さんは山形の農家出身。
上京し写真家として主に農業をテーマに取材を重ね全国の農民、農村を訪ね、
アサヒグラフや毎日グラフに作品を発表。

最初の写真集は松之山の四季と風土、農民達を写し1978年に発表した『春を呼ぶ村』
雪に閉じ込められてただ“春を待つ”ではなく、
田んぼに積もった雪に灰を撒き消して“春を呼ぶ”姿に感銘を受けた
橋本さんの実直な写真の数々は高く評価され日本写真協会新人賞受賞。

この縁で頻繁に足を運んだことから2年前に松之山に移住。
この“地炉”の管理人の傍ら田んぼや山ぶどうを栽培し、
ライフワークといっていい『現代農業』のグラビアルポの連載のため
全国の農村に取材へと飛び回っているようです。

小暮さんもそうですが海外でも見聞を広め、文化や報道の最前線にいた方が
この雪深い山村に居を構えて日本や世界と対峙しているのが松之山の奥深い点の一つだと実感しました。

今回、橋本さんは小林監督の作品にロケハンのガイドとして先頭に立ち協力。
小林監督には「ここの村にも文化を落としてもらいたい」と。

ちなみにとても料理が得意で玉子焼きには砂糖でなく蜂蜜で甘さを加えるなど一工夫を。
朝食に出た納豆がとても美味しく、この秘伝のタレのレシピを教えてもらいました。
今度試そうと思ってます。

橋本紘二のサイト
http://www.h4.dion.ne.jp/~k.ha/gallerytop.htm

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2011.01.14 | Trackback(0) | 当会の活動報告

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