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花束のバトン



「監督はね今日は話したいことが沢山あるのよ」

多忙のなか昨日の『大林宣彦監督作品をみんなで観る上映会』のトークに駆けつけて下さった大林夫妻。

楽屋でも長岡映画に関する詳細な打ち合わせのため次々と来訪者が来る中、
スタッフとの記念撮影にも快く応じて下さり、
またトークの打ち合わせの中で大林恭子プロデューサーが言ってたのが冒頭の言葉。

“大林監督がトークショーの間、ずっと不動のまま立ったままだったことに、
思いを伝えたいという監督の気持ちが伝わってきました。”

参加をされた方がアンケートに書いていましたが、
こちらがご用意した椅子に座らずマイク片手に映画への、
長岡映画への想いを語って本当に感動的でした。

特に今回の東日本大震災に触れて一層、映画をつくる意義を感じたこと。
映画作りへの並々ならぬ意欲を感じました。

またこの日の上映作「ふたり」「なごり雪」との縁に触れて、
「この空の花」の主題歌、音楽のこと。
これはこちらに書いていいのか判断がつかないので、
思わせぶりに書いてしまいますが(すみません)、この豪華な顔ぶれはぜひとも実現してほしいと。

「私はあまり表に出ないようにしているの、今日も後ろで見ているわ」

打ち合わせの中で大林監督の名パートナーであり、
大林映画最大の功労者である恭子プロデューサーにこちらから敬意を込めて、
トークの最後に監督から恭子夫人を檀上に紹介をしていただけないかとお願いをしたところ、
渋る恭子夫人も周囲の「長岡映画」製作委員会の方の進言もあり、
主旨を理解していただいた大林監督はきちんとトークで恭子プロデューサーを紹介しました。

そして映画作りのご挨拶をしていただき拍手に包まれてトークを終了。

最後にこちらが用意した花束をお二人に贈呈。

「名前はなんと言うのですか?」
「こころです」

当会最少メンバーである小1の女の子が花束嬢として登場したところ、
大林監督は目を細めて花束を受け取りマイクで名前を尋ねていました。

今回、監督の姿を時折見ていましたが、
未来を担い創る子ども達へ希望を託すという意味で、
子ども達に敬愛の情を深く感じているように思いました。

「この空の花」のインタビュー記事を読んでも
「子ども達のため~」という言葉がよく登場しています。

「私たちに花束なんて~」

花束を前に謙遜をしていた恭子プロデューサーが監督に耳打ちをしてマイクを手にし、

「この花束を観に来ていらっしゃる南相馬から避難した方に差し上げたいと思います」

この上映会に招待していたことを知っていた
恭子プロデューサーの呼びかけでステージ前に来た避難者の方に
お二人が言葉を交わしながら力強く握手をして花束を渡しました。
この日の白眉といっていいと思います。

長岡市民が東日本大震災の避難者を迎え入れ、
共に生きる姿を新作に新たに織り込んでいるだけに、
この上映会で南相馬の方との強い握手は映画作りに邁進する力となったのではないでしょうか。

本当に余談なのですが、感じたのは大林監督の誰もを包み込むような懐の大きさ。
こんなことを書くのはどうかと思うのですが、
大林映画のファンだけに大林監督の映画作りの歴史の中にも苦い思いも多々あったと、
その著作やインタビューを読んでて多少は知っているつもりでした。
苦い思いというより、困難な修羅場をくぐり抜けてきたと。
打ち合わせで目の前にいる大林監督はおだやかな笑みを浮かべながら、
こちらの意図を聞きとろうと耳を傾け、それを見守る恭子プロデューサー。
二人三脚で苦労とともに映画を作り幸せに年を重ねたお二人の姿を前に、
長岡市立劇場で約20年ぶりに大林監督を目にしたのにいまだ四苦八苦とドタバタしている
こちらはただただ恥ずかしい思いを抱いてました。

昨日の上映会にお越しいただきました方々、誠にありがとうございます。
そして大林夫妻はもちろん、この日の上映会に尽力をいただきました「長岡映画」製作委員会の皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。

この日のことは随時書いていけたらと思います。

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2011.04.18 | Trackback(0) | 上映会

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