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ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011 後半戦

*S東京特派員の映画祭巡礼記。
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-1439.html
↑こちらに続いて後半戦です。
今回はツァイ・ミンリャン、パク・チャヌクといったアジアの巨匠から次世代を担う若手作家、そしてこのブログについに王道アイドル“真野ちゃん”が初登場です。

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ショートショートフィルムフェスティバル2011は原宿、新宿、横浜の会場で行われました。
アジア映画のコンペ作品は「アジアインターナショナル&ジャパンプログラム」としてひとつのプログラムで5本、そのうち2~3本がアジア映画、残りが日本映画というスタイルで上映されました。アジア映画は17本、日本映画は15本でした。
応募数はアジア映画は585本、日本からは343本で、ここで上映されたのはまさに選りすぐりの作品ぞろいと言えます。なにしろ作品数が多いので4プログラムしか見れなかったのが残念です。
そしてコンペ作品とは別に特別招待作品としてツァイ・ミンリャン監督とパク・チャヌク監督の作品が上映されました。ではその2本の感想から―

「マダム・バタフライ」
台湾の世界的な映画作家ツァイ・ミンリャンの2009年の作品。ちょっと古い作品なのでおもいっきりビデオ撮りまるだしの画面ですがそれでも面白い作品でした。
不実な恋人に棄てられた女が主人公、というあたりがタイトルの所以なのでしょう。でもそのヒロインを演じているのがパーリー・チュア(「黒い眼のオペラ」のリン・シャオカンの母親役のひとなのでかなりすごいことになっています。製作年が「黒い眼のオペラ」と同年で、マレーシアで撮影されているので同時に作られた作品かもしれません。
バスターミナルでの長い長ーいロングテイク(カメラはツァイ・ミンリャン自身)は恋人に去られた女の孤独を感じさせるのに必要で、それなりの効果をあげているし、たぶんぶっつけ本番でこれだけの映像を撮れちゃうのはすごいと思います。それにしても長かった、とは思いますが。後半はツァイ・ミンリャンのフェティシズム、グロテスク趣味爆発でがぜん面白くなります。ベットでの去っていった男を思って身悶える彼女の一種異様な身体パフォーマンスといえるシーンは気の遠くなるような見せ場でした。

「波瀾万丈」Night fishing
韓国 PARKing CHANce(パク・チャヌク パク・チャンギョン)監督
「オールド・ボーイ」のパク・チャヌク監督とその弟で最近映画監督デビューもした映像作家パク・チャンギョンの共同監督作品。iphoneで撮影したことで話題になった作品ですが、その上ベルリン映画祭短編部門金熊賞受賞作です。
ちなみにテレビで撮影風景がちらりと流されたのを見たことがあったのですがそれなりにスタッフがいるのに中心になる肝心のカメラが手のひらサイズの小さくてほとんど見えず、大勢がうろうろしてるだけのように見えるのには笑いました。
それで映画のほうはというと幻想的なシーンもあり、笑えるシーンもありで30分飽きさせずしかも最後は感動的な展開でもって幕を閉じるというボリュームたっぷりの作品。単なるiphoneのデモンストレーションかと思っていたので、改めて才能のあるプロのスタッフと俳優のすごさを感じさせられました。ふつうに面白いので時間は短いですが一般公開してもいい作品だと思います。

続いてはコンペ作品。

「殺人カメラ」のカシク・スバラフ・カジャラフ監督#8207;「殺人カメラ」のカシク・スバラフ・カジャラフ監督‏

「殺人カメラ」Black and White
インド Kar thik Subbaraj Gajaraj監督
プロカメラマンの男の元に送られてきた差出人不明の年代物のカメラ。珍しさから男はそのカメラを持って外に出るが…恐ろしい力を持つ謎のカメラに魅せられてしまった男を待つ運命は?
モノクロの画面がB級ホラー的な雰囲気を出していていい感じです。もちろんデジタル撮影なんでしょうが、デジタルでもモノクロ映画はこれからも作られてもいいと思います。

「ふたりの夜」のカン・ドンフン監督#8207;「ふたりの夜」のカン・ドンフン監督‏

「ふたりの夜」Good Night
韓国 Dong-hun Kang監督
植物状態の夫を看病する妻。夫の誕生日の夜、妻はある贈り物を用意する…
二人っきりの場面は妻役の女優のひとり芝居ともいえるところで、ここを長廻しでじっくり撮ったのは短編映画としては少々長すぎで、これは長編の撮り方だったと思います。このためラストの意外性があまり生かされず惜しかったです。

指輪とおばあさん(アニメーション)The Fish and the Ring
シンガポール Ervinna Cahyadi監督
昔話の「魚と指輪」のように大事な指輪が魚によって発見される話。
シンプルな絵柄のキャラクターが人生の重みや人間の持つ深い愛情を感じさせる演技を披露していて驚かされました。CGアニメ全盛ですが、手書きアニメの魅力を改めて感じさせてくれました。オチも決まっていて幸せな気分に。

××な男2人と美少女 Scumbag, Pervert, and the Girl in Between
台湾/アメリカ Bruce Hwang Chen監督
あこがれの女子高生と通学バスで乗り合わせた男子生徒は中年男が彼女のかばんから体操着を盗むところを目撃する。彼は男の後を追うが…
スラップスティック喜劇を意識したドタバタ追跡コメディをやっていて、しかもセリフも一箇所をのぞき全く無し(ただ一言だけセリフがあって、その効果もすごいです)。
キャストはなかなか豪華で男子高生が「九月の風」「孫文の義士団」のワン・ボーチエ、美少女はモデルで女優のソン・ジーエン、中年男は「刺青」の村田充知夫でした。

「720度」のイシュティアク・ジコ監督#8207;「720度」のイシュティアク・ジコ監督‏

「720度」720 Degrees
バングラデシュ Ishtiaque Zico監督
望遠鏡から覗いたような丸い画面に見えるのは浜辺の風景。カメラは360度まわり浜辺で遊ぶ人たちを写していく。ひとり海を見つめる者、散歩する恋人たち、遊ぶ子供…5分10秒ワンカットの長廻しで、カメラが1周すると前とは違ったもの現れたりといった映像の素朴な驚きが詰まっているテクニック面と寓意的な登場人物の行動が発するメッセージが深い。またラストシーンがむちゃくちゃクールでかっこよかったです。
いまどき珍しいフィルム撮影で、長編映画の撮影で3缶のフィルムが余ったのでそれを使って撮影したというエピソードも面白かったです。ワンカットなので3テイクしか出来ず、実際に使用したのは3回目のものだったそうです。さぞかし緊張感のある撮影現場だったことでしょう。

「運命の日」Epiphany
シンガポール Xuemei Han監督
人生に絶望した3人の人物が偶然同じ場所に居合わせた。この出会いは彼らの運命を変えることができるのだろうか?多民族国家のシンガポールらしく中国語、英語、マレー語はては韓国語までがとびかう映画(監督は韓国系のようです)。3人それぞれの視点から運命の瞬間までの時間が繰り返し描かれる構成で、人生を左右する一瞬の存在と、でもそこを乗り越えなければいけないというメッセージも感動的でした。

「恋曜日」のパク・ジユン監督#8207;「恋曜日」のパク・ジユン監督‏

「恋曜日」Oh! Happy Day
韓国 Ji-eun Park監督
恋人に渡すプレゼントをいそいそと準備する若い女の子。しかしアパートを出たとたん隣室のアベックの喧嘩に巻き込まれてしまう…
天然というか鈍いのか、騒動に巻き込まれてオロオロするヒロインがかわいいのですが、そのちょっとボケた感じも実はストーリーに絡んでいて、考えオチのようなラストで「なるほど!」となる。なかなかうまいなあと感心しました。ほのぼのした話なんですがラストは結構ブラックなのもよかったです。

「パープルマン」A Purpleman
韓国 Tak-Hoon Kim, Jin-Young Yoo, Jin-Ho Ryu, Sungho Park共同監督
脱北者を主人公にした映画は今までにも何本もありますが、この映画はなんとクレイ・アニメーション。主人公のキム・ヒョクは実際に北から韓国へ脱出してきた青年で主人公の声も本人が演じています。北での収容所生活、韓国での差別など事実の再現と共に主人公の心象がアニメーションならではの誇張で表現され、ユニークな作品になっていました。パープルマンというタイトルは北が赤、南は青とすると自分は両方が混じった、でもどちらでもない疎外された人間というところからきています。
この作品はアジアインターナショナル部門優秀賞に選ばれました。

このほか日本の作品では小川洋子原作でオールフランス語の「中国野菜」(河村勇樹監督)、アイドルの真野恵里菜主演の「美雪の風鈴」(落合賢監督)たったふたつのシーンだけで大きな決断を迫られる人物の苦悩をサスペンスフルに描いた「ブラッド・タイズ」(落合賢監督)、戦後間もない日本で、家庭と恋愛の選択を迫られる女性を主人公にした「TYUYAKO」(宮崎充代監督―「モノクロームの少女」や「代行のススメ」に出演した藤真美穂さんが出演してます)などが楽しめました。
個人的には初めて見た真野恵里菜の演技がアイドルばなれしていて新鮮でした。女優としての活動ももっと見たいと思いました。
なおジャパン部門優秀賞は「中国野菜」でした。

なお、「ストップ!温暖化部門」とJ-WAVEアワードの2部門の優秀賞は片岡翔監督の「シロクマSiRoKuMa」がダブル受賞。おめでとうございます!

芹澤興人「シロクマ」主演の芹澤興人さん

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2011.06.30 | Trackback(0) | ごあいさつ

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