スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告

第12回NHKアジア・フィルム・フェスティバル

*S東京特派員の映画祭巡礼記。
今回は「第12回アジア・フィルム・フェスティバル」です。
http://www.nhk.or.jp/sun-asia/aff/12th/index.html

S特派員は東京国際映画祭にも連日通ってるようで、またレポートお願いします!

NHKアジア・フィルム・フェスティバル会場のNHKふれあいホール#8207;

10月15日から渋谷で開催された第12回アジア・フィルム・フェスティバルに行ってきました。
NHKアジア・フィルム・フェスティバルは1995年に始まった映画祭で、NHKがアジアの各国と共同で製作した映画を上映するというものです。隔年開催で毎回4~5本の新作がお披露目され、翌年にはNHKで放送されるというのがいつものパターン。それが毎年開催になった第7回(2006年)から共同制作作品以外の作品も上映されるようになり、2009年の第10回の「ピノイ・サンデー」を最後に共同制作作品はなくなってしまいました。想像ですがかなり予算が削られてしまったのではないでしょうか?2009年はそれでもすべての上映作品の監督や主演俳優などゲストが来ましたが2010年にはとうとうゲストもなくなってしまいました。来年はあるのだろうかとかなり心配でしたが、今年の内容を見てかなり明るい兆しが感じました。

まず、イラン映画「花嫁と角砂糖」のレザ・ミルキャリミ監督が来日して上映後のQ&Aに参加してくれたこと。他の3本の作品はゲストなしでしたがそのかわりに上映後にNHKの解説委員が作品の背景になるその国の事情を解説してくれました(これが作品の理解にけっこう役立ってくれました)。そして急遽監督の都合でこられなくなったもののアッパス・キアロスタミ監督が東京藝術大学の学生と行ったワークショップの発表会も開催されました(キアロスタミ監督の代わりは黒沢清監督が勤めていましたが、これも豪華なゲストです)。予算はないけどその分工夫で楽しませるといった気持ちがなんか嬉しかったですね。他にも4作品が1日で見れるようにプログラムを組んでくれたのもありがたかったです(まあ疲れますが)。

共同制作作品以外の上映作品の選定も第1回から培ってきた交流の成果ともいえるもので、良作が多いです。「孔雀-我が家の風景」「こんなに近く、こんなに遠く」「orzボーイズ!」「トゥルーヌーン」などは大好きな作品です。去年1本だけ見れた「明かりを灯す人」もよかった。この作品は現在公開中です。
NHKも自作の映画化もいいですが、映画製作そのものが困難な国や地域の映画製作を支援して文化を育てる手助けをしたり、あまり公開される見込みがない良作を紹介する場を提供するのは大いに意義のあること。ぜひとも続けていって欲しいと思います。

「我が大草原の母」中国 ニンツァイ監督
1960年代、飢饉の上海から内モンゴルに送られた子供たちは遊牧民に引き取られ、彼らの子供として育てられた。主人公のモンゴル人の母親もその一人。彼女は二人もの子供を育てあげたが子供たちが成人した20年後、実の親が子供たちを捜していることを知る。こう書くといかにもメロドラマみたいな映画を想像してしまいますが実際は違います。遊牧民たちが上海の子供を養子にしたのは事実で、この行為を知った監督が感動して映画化したそうです。そして上映後に解説委員の方が説明してましたがこの内モンゴル人の善意を描くことで、60年代、70年代の政策、そして現在の内モンゴルの伝統を破壊しようとする今の政策を暗に批判しているとのこと。そこが解らないとひたすら善意の素朴な遊牧民の母物になってしまうけど、これは内モンゴル人の誇りを描いた映画なのです。

「風の音、愛のうた」タイ 
ピーラサック・サックシリ/プッティポン・サーイシーケーウ/サユムプー・ムックディープローム監督
3人の監督によるオムニバス映画。音楽学校の学生と自閉症の妹が変人の教授の助手として自然の音を採る旅に出る話、わがままな靴工場の社長の娘が祖父の小さな靴屋を手伝うはめになる話、ゲリラのテロ活動が激しい地方に赴任した軍医の夫と妻の話の3本。それぞれに特に繋がりはない話ですが、身近なところにある小さな愛の物語というのが共通しているようです。1本づつではなく3つの話が交互に平行して語られるというスタイルなのが特徴。ロードムービー的要素とキャラクターのおかしさで笑わせる音楽学校の話。俺様キャラと天然っぽい妹の組み合わせは見た目から自然と「のだめカンタービレ」を連想させますが、そんなところも親近感を抱かせます。また一方で日本とは感覚がちがうなあと思わされたのが幽霊の扱いで、「ブンミおじさんの森」などでも、なにごともなかったかのようにふらっと帰ってくるような生きているときとあまり変わらない肉体性を持っている。マレーシア映画でも死んだはずの男が恋人のところに帰ってきて台所で朝食を作るというのを見た覚えがあります。

「秘剣ウルミ バスコ・ダ・ガマに挑んだ男」インド サントーシュ・シヴァン監督
監督のサントーシュ・シヴァンは以前「タハーン ~ロバと少年~」が上映されたことがある人。今回は歴史アクション大作です。バスコ・ダ・ガマは大航海時代にインドを発見した人物ですが、インドにとっては武力を背景に富を略奪する外国からの侵略者。幼いときに親を殺された少年が成長して仲間たちとともに戦いを挑みますが、地元の権力者はポルトガル人と結託していて孤立無援。圧倒的な武力に対し最後の抵抗を試みます。その彼が操るのがウルミと呼ばれる剣で、コイル状になった鞭のような剣。実際にこの剣で斬られたらものすごいことになりそうなんですがさすがにインド映画なんでそんな残酷なシーンはありません。これだけでなく検閲の関係かアクションシーンが全体的に大人しく(最後の決戦シーンは特殊効果をふんだんに使って大迫力ですが)ストーリーも単調なのが不満ですが、最初と最後に現代のシーンを入れ、外国勢力の支配下にあった当時とを重ね合わせて外国資本によるインドの収奪にインド人自身が加担する状況に警鐘をならす構成になっているのであまり戦争スペクタクルが目的ではないようなのでまあ仕方がないです。今回の上映は120分でぁ・・たが海外のサイトなどでは上映時間160分となっているのでかなりカットされているみたいです。

「花嫁と角砂糖」のレザ・ミルキャリミ監督#8207;

「花嫁と角砂糖」イラン レザ・ミルキャリミ監督
ミルキャリミ監督はNHKアジア・フィルム・フェスティバルで「こんなに近く、こんなに遠く」が上映されたことがあります。この作品ではあまりイラン映画で見かけない大都市の医師という富裕層の人物が主人公でしたが「花嫁と角砂糖」は地方の中間層の一家の物語。一家の末娘の婚約式に集まった親族たちを描く群像劇です。裕福ではないが貧しくもないという設定で、伝統的な屋敷での生活の一方で薄型大画面テレビで衛星放送のサッカーを見ているし、花婿は花嫁にiphoneをプレゼントします。
ほぼこの家庭内でストーリーは進みますが、とにかく登場人物が多い。花嫁には3人の姉がいてその夫たちに子供たち、母とその伯父夫婦。30人ぐらいいます。複雑な人間関係とそれぞれが抱える事情など会話のやりとりで観客に伝えてしまうのがすごい。画面の中には常に第人数がいるのでリハーサルをくりかえしても芝居がだれない演劇系の俳優を多く起用。プロの俳優たちの味のある演技も見所です。また、ストーリーは後半あるアクシデントが起こりますが、ここでの医師の毅然とした態度などは見ていて感銘を受けました。

スポンサーサイト

2011.10.31 | Trackback(0) | ごあいさつ

«  | HOME |  »

FC2Ad

プロフィール

市民映画館をつくる会

Author:市民映画館をつくる会

〒940-0066
長岡市東坂之上町2-2-2
スズランビル4F

TEL/FAX
0258-33-1231

メールお問い合せ:
tsukurukai@lds5.com



http://www.mynet.ne.jp/~asia/
映画祭実行委員随時募集!!


携帯からもご覧頂けます。
QRコード

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブログ内検索

カウンター


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。