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花開くコリア・アニメーション

*S東京特派員の映画祭巡礼記。
今回は「花開くコリア・アニメーション」です。
S特派員はアニメのお仕事をしてるだけにやはり深い思い入れを感じさせます。

http://anikr.com/2012/top.html

20120413_012041 (2)

韓国のインディーズ・アニメーションを紹介する「花開くコリア・アニメーション」に行ってきました。韓国で開催されている「インディ・アニフィスト」のコンペ部門の作品から選りすぐりの作品を選んで上映するもので、今回は短編25作品と長編1作品が上映されました。長編作品「家」は劇場公開もされて「息もできない」のヒロインのキム・コッピが声の出演をしています。短編作品もインディーズながら商業作品以上の感動を与える作品、完成度の高いもの、娯楽性に富んだ作品など見て損のない作品がずらりとそろっていました。アニメーションに興味がある人は見といて損はないと思います。それから映画好きでもアニメはちょっと…という人も。表現は違ってもアニメも紛れもなく映画であり、映画館のスクリーンでこその感動が味わえるはずです。また短編映画も苦手という人にも。アニメがなにが得意といって短編ぐらい得意なものはありません。長編とはまったく違う短編映画ならではの表現を楽しめると思います。

以下は個人的に好きな作品の感想です。

短編Aプログラム「Life」
「ゾウ」少年の家にはなぜかゾウがいる。少年はゾウが大っきらい。恥ずかしくて友達を家に呼ぶこともできない。少年はゾウにあたるがゾウは哀しそうな目をするばかり…少年にはゾウに見えるその正体がわかったとき、誰もが泣いてしまうでしょう。
「Tapis Roulant~人生のルーム・ランナー」人生は長い道を歩くようなものでもありますが、その比喩をそのまま映像化したような作品。カメラは歩く男の姿を横からずっと追い続けますが背景がないのでまるでその場に止まっているようにも見える。まるでルームランナーの上で歩いているように。男が歩いていくにつれ、年月が過ぎていく。最初は学生だったのが兵役を経て社会人に。やがて恋人ができ…それはまるでさだめられたレールの上にのっているようでもある。
「男は泣かなかった」ある夫婦の元に悪魔がやってきて夫婦の幼い息子に呪いをかける。もし泣いたらその日に死ぬ、と。その日から両親は泣かないように息子を躾ける。両親の期待通り息子は泣かない男になった。社会のルールの中で自分を押し殺して生きざるを得ない人生の哀しさが胸を打つ。感動作なんだけどけっこうユーモラスなところもあってバランスが秀逸。特に「フランダースの犬」のエピソードは爆笑。

短編Bプログラム「City」
「ハトは飛ばない」ただ食べるだけで時をすごしてきたハト。都会でえさは豊富にありいつのまにか飛ぶことも出来ないほど太っていた。ただ毎日食べるだけの生活が続く…そこに一羽の雌鶏が現れる。彼女には目的があった。それは立派なフライドチキンになること。人生の意味とはなんなんだろう?生きる目的とは?
「ラクダたち」女と別れた彼氏の再会。男の顔はなぜかオウムになっているなどシュールな絵柄で不条理な展開が続く。孤独な女性の肖像。
「Ah」レゴブロックを使ったストップモーションアニメ。音響効果が秀逸。ただのブロックなのに人や車、銃にちゃんと見えてくる不思議。
「City」大都会の一日の様子を描いた作品。ただし人間以外の要素をすべてとりさった状態で。人間も一糸まとわぬ姿。高層ビルは何層もの人の重なりだし、電車はびっしりとかたまった人が立ったまま猛スピードで移動するものになる。その形態の面白さと大都会も人間の集合体だと再認識させられる。

短編Cプログラム「Nature」
「キラキラ」車の中で男が気づくとなぜか外は海底。やがてなぜ男がそんな場所にいるのかが明らかになっていく展開が秀逸。
「幽霊の記憶」図書館で男が本を読んでいると肩に幽霊が乗っていた。小さくていつも泣いているような幽霊がとにかくかわいらしい。幽霊は生きている人間が幽霊に悪いイメージを持っていると嘆く。実写のインタビューが突然挿入されたりとつぜんわけのわからぬまま終わってしまうなど形式にとらわれないところが魅力的な作品。
「春だから」仲良く暮らしていた二匹の猫。家族だと思っていたのに実は拾われてきた捨て猫だった。それを知った一匹は家を出てしまう。残された猫は唯一の「家族」を探しに初めて外の世界に出て行く。猫のキャラクターがかわいい。またこういうこと猫ってやるよな~と思わず笑ってしまう描写も細かい。猫好き必見。
「淑女たちの一夜」個人的にはこれがベスト。郊外の一軒の家に中年女性がひとり。そこに集まってきたのは3歳から20代までの5人の「自分」たち。現実にはありえない設定で人間の成長とか夢や希望、人生の意味などを語ってみせる、着想と展開の妙。これで終りかというところでさらにオチがつくところなど唸りました。傑作。

長編プログラム「家」
投機で失敗して無一文になった女性が友人の家に転がり込む。そこは取り壊し寸前のビルの屋上の粗末な部屋。あるきっかけで家の精霊が見えるようになった彼女は精霊たちと一緒にいなくなった土地神を探すことになる。日本のアニメでもありそうなファンタジックな題材なのに、韓国ではまるでちがった展開になる、まずそこが驚き。隣国ではあっても文化の違いを実感させてくれる作品。現代韓国には精霊の居場所はないようだ。哀しいことに…

東京での上映は終わってしまいましたがこれから大阪と名古屋で上映があるようです。ビデオ販売やTV放送もたぶんない作品ばかり、この機会を逃したらもう見れないかも…お近くの地域の方はぜひ見に行ってほしいです。お勧めします。

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2012.04.14 | Trackback(0) | ごあいさつ

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