目覚める食糧基地
現在、新潟日報1面には「目覚める食糧基地」という連載があります。
3.11以後、放射能汚染が懸念されている最中、大切な食料を産む農業の現場がどのように変わっているのかを伝える興味深いレポートです。
5月14日付の連載には福島県二本松市に住むお寺の副住職で幼稚園も運営してる
佐々木さん夫妻が紹介されてます。
「家族だけじゃなくて、子どもたちのことを考えると、内部被ばくを防ぐためには徹底的に調べるしかない」
全国から募ったカンパで約500万円の放射能測定器を購入し独自に検査をしていることが書かれています。
実はこの佐々木さん夫妻と家族が「内部被ばくを生き抜く」に登場し放射線測定だけでなく
除染にも力を注いで子どもたちのためにと日々、絶え間ない努力をしている姿が映し出されてます。
ただ疲弊した姿に現在進行形の大きな問題として強く刻まれます。
映画の中では避難先は「新潟」としか出ていないのですが、
先の記事には三条の同じ宗派のお寺に避難したとありました。
このお寺はどこにあるのかと新潟日報の記者の方に尋ねたところ、
東本願寺別院と教えていただきました。
そこで東別院(と呼ばれて親しまれてます)に伺い映画と上映会の紹介をしながら、
お寺の方にいろいろとお話を伺いました。
昨年の震災後から東別院のある三条教区は被災地へ赴き支援をはじめ、
その根底にはやはり中越大地震、中越沖地震で支援をいただいた恩返しの想い、それは決して他人事ではないと活動をしたそうです。
佐々木さんの奥様と子どもは他の被災者ともお寺に避難をしていたそうですが、
次第に支援者と交流を深め戻った今も継続的に物資面での支援を続けているそうです。
映画の中に新潟から驚くほどの野菜が支援物資として届けられ
地域住民の方が大変喜んでいる姿がありますが、
各地で上映会が始まっているこの映画を見た人は新潟からの善意にも思いを馳せることと思います。
ちなみに東別院も幼稚園を運営しており、お子さんを預かる保育士の方も
関心があると思い上映会のポスター、チラシを渡してご紹介をお願いしました。
このお寺の本殿で以前、小林茂監督講演とともに「チョコラ!」上映会や
森達也監督の講演会も開かれ足を運んだことがあります。
機会が合えばぜひ縁のある「内部被ばくを生き抜く」上映会を開催したらどうかと提案もしてきました。
突然、訪れ失礼をいたしました。
あと今朝の新潟日報朝刊には先週の「長岡市民 映像の学校」長岡ロケなび講座の模様が掲載されています。
2012.05.17 | Trackback(1) | 上映会
