猫又権現に映画祭終了の報告に行く
“栃尾という地の記憶をよく浮かび上がらせていて見事だと思いました。”
「ひめゆり」柴田昌平監督の感想
「モノクロームの少女」パンフレットより抜粋
プレイガイドになっていただいてる小林書店へチケット清算のため再度、栃尾へ。
それならば前回伺えなかった「モノクロームの少女」のロケ地めぐりを敢行!
http://tsukurukai.blog103.fc2.com/blog-entry-548.html
真っ先に“南部神社”の猫又権現というか狛犬ならぬ狛猫(?)に映画祭終了のご報告に突発的に思いつき、前回は車でしたが今回はチャリンコに跨りました。
長岡から栃尾への玄関口になる“新榎トンネル”
途中、寄り道をした比例の棚田。
「モノクロームの少女」では藤真美穂さん扮する美術教師が写生をしていましたが、たぶんこことは違う場所だと思います。
ウロチョロしてるうちに辿り着いた“茨木童子の里”
ここでも撮影予定だったそうですが、スケジュールの関係でカットになったそうです。
おいしい水が湧き出てました。
コスモスやススキなどまさに“秋麗”な風景を目にし、
何よりも黄金色の稲穂!
軽井沢、一之貝、中といった集落を抜けて森上に着いて見つけた“南部神社”
スレてなくひっそりと佇みあやうく通り過ぎるところでした。
寺島咲さんがよく映画の見所を聞かれて必ず答えるのが、この南部神社の階段にロウソクを並べて火を灯す「百八灯」のシーン。
実際は毎年5月8日に開かれるそうですが、神社にあった案内板を読むとかつて新田義貞の挙兵に加勢を呼び掛けたのが、この南部神社の山伏で「百八灯」は新田義貞の非業の死の供養のために行われてるとのことでした。5月8日は新田義貞が挙兵した日にちなんでると。
こちらは映画を観てホントにミーハー気分でここまでやってきたのですが、栃尾の小さな集落と教科書に出てきた南北朝時代の足利尊氏、楠木正成といった英雄に追随する新田義貞の歴史ロマンがここで繋がっていたことにかなり驚いてました。栃尾はやはり奥深いと。
映画では少年二人が競争をした階段を登って辿り着いた社殿には。
気品溢れる猫又権現が。
三人の若者を見守っていたましたが南部神社は養蚕の神社だそうでネズミの天敵、ネコを祀ってるためこの石像があるようです。
とりあえずあなたが登場する「モノクロームの少女」を上映した映画祭が終わったことをご報告しました。
次はぜひ5月8日の「百八灯」を目にしたいです。
目的は達成したので近隣(といっても結構離れてますが)の栃尾観光名所・杜々の森へ。
映画に登場はしませんがやはり栃尾に来たからにはよく耳にするこの森の名水を飲み干そうと。
途中、寄り道して見つけた雰囲気のいい木造校舎・中野俣小学校。
今も現役で生徒さんは22人と近所のおじさんは親切に教えて下さいました。
道中、目前に赤い車が停車し何事かと思ったら運転席には昨年の「長岡インディーズムービーコンペティション」の審査員・長岡造形大学のヨールグ・ビューラー先生が。
「こんなところで何やってんだ?」と言われました。確かに偶然の遭遇とはいえ。
ビューラー先生は生徒さんのフィールドワークで本日は栃尾を引率しているとのことでした。
厳かで静寂な森の麓に。
全国名水百選に選ばれた清水が。
映画祭期間中、“すくらんぶる”編集長は早川由美子監督をここに案内し、イタリアンを食べながらいろいろお話ししたそうです。
もちろん早川監督はお土産に栃尾のお土産にあぶらげを買ってました。
栃尾は到る所に由緒ありそうな石像、石碑があるのでフィールドワークには適してると思いました。
ビューラー先生と清水を飲みながら南部神社へ行くことをお勧めして別れて市街地へ。
映画にも登場した表町の雁木通り。
ぜひまた目にしたいと辿り着いた神明橋。
ラストシーンの寺嶋咲さんの姿が目に浮かびました。
前回“車も通れない細い小路”などと書いていましたが、今回は車が通行してるのを何度も見ました。
車が通れるんだ!とちょっと驚いてました。
入野くんと寺島さんが腰かけて相談していた秋葉神社。
秋葉公園の上杉謙信像。
良寛、田中角栄、ジャイアント馬場、三波春夫、最近の直江兼継と新潟県出身の大物は数多くいますがやはり新潟で最も尊敬されてるのは上杉謙信のような。
栃尾は幼少期の謙信が過ごしていました。
劇中、この像は入野くんと寺島さんを見守ってましたがやはり貫録溢れてます。
秋葉公園にあった松尾芭蕉の句碑。
“此のあたり 目に見ゆる物は みな涼し”
締めくくりは前回気持よく迎えていただいた“cafe グラッツェ”
映画祭のポスターを目立つ場所に貼っていただいてました。
今回は“あげパンセット”300円を口にし、“すくらんぶる”新号を置いてもらいました。
肝心の小林書店で清算を終えて無事に任務終了。
しかし各地のスポットもいいですが、道中目にした山里の秋色の風景がしみじみと心に沁みたのはもういいトシになったからでしょうか。
2009.09.28 | Trackback(0) | 長岡アジア映画祭
