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まんが道

先の「映画が街にやってきた」を読むと制作資金に行き詰った「白痴」の映画化に手を差しのべたのが手塚プロダクションでした。
編集者から手塚治虫先生のマネージャーを経て手塚プロの代表取締役となった松谷孝征氏は「白痴」を観て「手塚治虫の作品を感じさせる」という旨を述べていました。

その松谷氏がシネ・ウインドでの「白痴」10周年記念公開から約1週間後、「白痴」が撮影された長岡造形大学で開かれたシンポジウム“マンガ・アニメーションの威力・底力”のパネリストの一人として参加しました。

現在はマンガ・アニメーションの過度期と位置付けて長岡では地場産業としてのマンガ雑誌の創刊やコンテストの発案を述べていました。
そしてモバイルで読めるマンガなど次代の行く末、マンガがどのように発展していくのか凝視しているようでした。



しかしこのシンポジウムの主役は藤子不二雄Ⓐ先生。
片山雅博先生のリスペクト溢れる司会進行のもと、松谷氏、「笑うせえるすまん」のアニメーション監督、クニ・トシロウ先生という仲間とともに。

客席に向かって「みなさん、本物ですよ!」と片山先生の掛け声で登場した黒づくめの藤子不二雄Ⓐ先生。
「忍者ハットリくん」「怪物くん」「まんが道」「プロゴルファー猿」「魔太郎がくる!!」そして「笑うせえるすまん」等々マンガの最前線を切り開いた“リビング・レジェンド”は「人見知りをするんです」と言いながら饒舌にこれまでの「まんが道」を話して下さいました。

「笑うせえるすまん」「プロゴルファー猿」の誕生秘話とともに発想の転換とキャラクターがマンガにとって大事と語るのはおそらく聴講してる造形大のマンガ家の卵たちにとってナマで聴くのは得難いものがあったはず。

そして手塚治虫先生及び藤子・F・不二雄先生への思い出話はこの二人の巨匠の作品に慣れ親しんだ者にとってはとても貴重な逸話。
特にF先生との出会いからつきせぬ友情と深い絆、言葉の端はしから敬意が感じられるⒶ先生の姿を目にし、小学生の時「コロコロコミック」で藤子プロのスタジオの中、お二人が机を並べてせっせとマンガを描いてる写真を目にしてたこちらは感涙モノでした。

Ⓐ先生が語るF先生のエピソード、学校を卒業して新聞社に勤め愛する女性もでき安定した道を歩み始めたⒶ先生を共に上京しようと誘い口説き落としたF先生。
その頃のF先生は会社に入社しても誰とも話すことが出来ず、30分で退社をし家でマンガばかり描いてたという社会不適応ぶりに激しく凄味を覚えてました。

Ⓐ先生は「映画が好きで映画監督になりたかった」と語り、自身がプロデュースした「少年時代」のお話の中で
「映画は莫大な資金がかかるので、藤本君に迷惑をかけたくなかった」とコンビを解消した動機の一つが映画への夢だったことは初めて知りました。

しかしかつてのトキワ荘のマンガ仲間たちが次々と亡くなっていく中、75歳のⒶ先生の健在ぶりは本当に頼もしく映っていました。
新作の構想もおおいに語っていましたが、何しろこの日の二日前に酔っぱらって転倒して左指を骨折してしまったという75歳らしからぬ豪快なエピソードにカッコ良さを強く感じたりしました。

ちなみに造形大近くの近代美術館にはアーカイブ映像があり、誰でも視聴できるのですが、その中に81年のNHK特集『わが青春のトキワ荘~現代マンガ家立志伝~』が収めれてます。
見ると取り壊しの決まったトキワ荘で同窓会が開かれ手塚先生、藤子先生はじめトキワ荘出身のキラ星のマンガ家が次々と登場するなど大変貴重な映像の中、不遇で売れないまま転職で食いつないでマンガを描く森安なおや先生に焦点があてられており、熾烈なマンガ業界を残酷なまでに浮き彫りしてなかなか辛いものがありました。

私事ですがインド旅行をした友人がホテルでテレビをつけたら「忍者ハットリくん」のアニメが放映されてて驚いたそうです。
旅行中、日本の情報など見たことなどない中でヒンディー語を話すハットリくんはインドの人々が日本の文化に触れる数少ない機会なんだと、そんな面から世界に日本のマンガ文化を発信していた源の一人と言えるⒶ先生、これからもお元気でご活躍ください。

最後にⒶ先生が「僕は今年死んじゃいますから」と話すと、
「あなた、20年前からそんなこと言ってたじゃないですか」、すかさず片山先生がつっこんで笑わせてました。

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2009.12.10 | Trackback(0) | ごあいさつ

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