祈り 出雲にて5
「ひめゆり」新年会の宴のさなかに参加した方が話し始めました。
松江上映会での助成金を使って「ひめゆり」を上映した高校の教師でした。
自身が病に冒されてしまい、沖縄で休暇の養生を過ごしすっかり回復。
そこで沖縄で見聞したことからぜひ生徒達に沖縄の映画である「ひめゆり」を観せたいと、
申請書を提出し上映したいきさつを話しました。
ただし上映までの道のりで大変な苦労をし、
様々な軋轢を乗り越え理解を得て上映にこぎ着けたそうです。
その一方、宴では助成金を応募することの理解を校内で
得られたなかった学校の方のお話しも聞きました。
当会は「ひめゆり」を三度も上映したことで、
ちょっと別格の扱いを受けたような印象を持ちましたが、
松江上映会のようなその後に繋がる取り組み、
また山形の方々のような勉強会を重ねて上映会を
開催したということまで熱心なことはできず、
「ひめゆり」を観せたくても、観せることができなかった話を拝聴すると、
随分と楽な形で上映したのではないかと振り返っていました。
そして「ひめゆり」という映画を観賞すること自体、
とても貴重な機会であることが長岡で浸透とまでいかなかったことも自省しました。
今回の出雲の旅は松江の方々の計らいで、
出雲大社はじめ様々な神社を参拝することができました。
どこでも大兼久プロデューサーは熱心に手を合わせていましたが、
「“ひめゆり”が多くの方と縁がありますように」と、
いつも祈っているそうです。
沖縄の女性である大兼久プロデューサーの祈りが全国、世界の人達に届きますよう。
2010.03.12 | Trackback(0) | 当会の活動報告
