出雲的文化人 出雲にて8
「テレビや映画の撮影が来たりしませんか?」
「いや、この辺はこんな家がたくさんあるから」
今回の出雲「春の夜の宴」の企画・実行・仕切り、さらに観光の手配までをこなしていたのが高嶋敏展さん。
カメラマンと聞きましたが、宴の様子を見ていたら、次第にこの方がとても大きな力のある方だとわかり畏敬の念を覚えました。
前にも書きましたが宴の席に盛大に盛られた手作りのご馳走を調達するだけでも相当な方ではないかと。
最も初対面の時は笑顔でウェルカムドリンクの抹茶(松江では一般的な飲み物とのこと)の点て方を丁寧に教えてもらった時は何者かと思いましたが。
もちろん「ひめゆり」の松江上映会に奔走し、そこから助成金制度を設けて、一番観て頂きたい世代に届けたいと高校での「ひめゆり」上映を実現。
そのために行政、福祉、教育、マスコミ、上映会サークル、まちづくり等、幅広い人脈を駆使できるのは大きな人望があってのことだと思いました。
名刺をいただきましたら“どこでもミュージアム研究所”の代表とのこと。
http://okudani.dokodemo-museum.com/
おそらく数々の仕掛けに関わり、出雲の文化発展のために欠かせない人なんだろうと。
こんな方が味方となり協力しているのも「ひめゆり」の大きな強みだと思いました。
宴の翌日、出雲大社までの途中にある高嶋さんの邸宅にお邪魔しましたが、
時代劇の舞台になりそうな古民家と言っていい立派な構えの家と広い庭園にただただ驚いておりました。
宮本常一が生きていたらくまなく調査しそうだと。
細かい気配りのあるおもてなしや文化交流についてとても学ぶものがありました。
ありがとうございました。
2010.04.13 | Trackback(0) | 当会の活動報告
