ゲゲゲの~ 出雲にて9
出雲「春の夜の宴」に遅れてやってきた方が隣の席に座りました。
一目で決して勤め人には見えない芸術家肌な風貌、
しかし鋭い眼光と大きな手はまさに職人を思わせました。
こちらが長岡から来たと伝えると雪は残っているのと尋ねた後に、
熊野大社はじめ八雲地方の歴史を滔々と語り始めました。
自己紹介でどうやらこの方が造形作家として活躍をしている藤田丈さんで、
あの『水木しげるロード』の妖怪たちのブロンズ像を全て手掛けた方だそうです。
確か観光地として大成功しているとテレビで見たことがあり、
その目玉の妖怪達をこの方が制作したとは、、、
『水木しげるロード』はかの鳥取砂丘を抜いて、鳥取県で最も観光客が押し寄せてると。
翌日は一同で藤田さんと奥さまで服飾作家の石川典子さんの工房『あとりえ木朴』を見学。
雰囲気のいい木造の家屋の陽のあたる部屋には藤田さんが制作した
木造のテーブルや椅子、オブジェ等が並び、木立が茂る庭先にはワンちゃんが駆け回っていました。
作業着で迎えてくれた藤田さんと向かい合って座った柴田昌平監督は
いかにもお互いに芸術論を語り合うのが似合っていましたが、
こちらはこんなステキな場所で昼寝をしてまどろめば至福の時間を過ごせそうだと思っておりました。
奥様も宴に参加しており、長岡からお土産のお酒を持参したので、
「新潟のお酒を注いで」とせがまれましたが、その時すでに宴では好評で
飲み干されてしまい1滴も残っておらず、もっと持ってくればよかったと反省しました。
あの時は失礼しました。
ちなみに柴田監督の新作『森聞き』には登場しませんでしたが、
藤田さんも『森の“聞き書き甲子園”』の「森の名手・名人」に選ばれてたようです。
高校生とどんなやりとりがあったのか興味があります。
2010.04.15 | Trackback(0) | 当会の活動報告
